名探偵コナン第37話のネタバレと感想！サボテンの花殺人事件

シーズン1少年探偵団

小五郎が引き受けた依頼は人捜し。でも、その目的は復讐のため！？

果たして、コナンくんはウソをついてまで復讐を成し遂げようとする依頼人を止めることができるのでしょうか？

それでは、アニメ「名探偵コナン」第37話「サボテンの花殺人事件」のあらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください！

名探偵コナン第37話のあらすじ

依頼は人捜し

ある日、毛利探偵事務所に岡谷典子（おかやのりこ）という女性がやってきました。

依頼内容は、6月の初めに信州を旅行した時に知り合った男性・北川強史（きたがわつよし）の住所を調べて欲しいというもので、どうやら典子はその男性に恋をしているようです。

手掛かりとして提出されたのは車のナンバーと北川の似顔絵を描いたメモ用紙ですが、その似顔絵を見たコナンは典子が本当に北川に好意を持っているとは思えずにいました。

美人にめっぽう弱い小五郎は二つ返事で依頼を引き受け、さっそく調査に出かけて行きました。

依頼人の自宅

このあと、コナンは典子が探偵事務所にハンカチを忘れていったことに気づき、依頼書で典子の住所を確認して直接ハンカチを届けることにしました。

そして、典子の住むアパート「スミレ荘」にやってくると、典子はお礼にココアをご馳走させて欲しいとコナンを家の中に招き入れました。

ココアが出来上がるのを待っている間、部屋の中を観察したコナンは鏡台の下に灯油タンクが置いてあることに気づいたのですが、肝心の石油ストーブが見当たらず違和感を覚えました。

さらに、棚の中段には痴漢撃退用のスプレーが置いてあり、その上の段にはサボテンを抱えてニッコリ笑う男性の写真が飾られていて、5月19日と日付も入っていました。

典子はコナンが写真を見ていることに気づき、その男性は恋人だったがフラれてしまったと説明しました。

画像引用：江戸川コナン公式Twitter

墓参り

それから1週間後。コナンは元太、光彦、歩美と水族館へ向かう途中の電車の中で、小五郎が受けた依頼のことについて考えていました。

あのあと、小五郎は車のナンバーを頼りに北川の住所を突き止めたのですが、すでに引っ越しており、陸運局への住所変更届けも出されていませんでした。

そしてこの1週間、小五郎は北川に関する手掛かりを探していますが、何一つ掴めずにいました。

途中の駅で電車が停車した時、ふと窓の外を見たコナンは、喪服に身を包んだ典子が悲しそうな顔で花束を抱えて歩いて行く姿を目撃しました。

あ、ごめん！急用を思い出しちゃったんだ！！

そう元太たちに伝えてコナンは電車を降り、ちょうど改札を出たばかりの典子を尾行することにしました。

そして、たどり着いた先は墓地で、典子は「山口家之墓」と彫られた墓石の前で手を合わせます。

そこに1人の男性が現れ、典子に声をかけました。典子はその男性のことを「佐伯さん」と呼んでおり、2人の会話の内容から佐伯が医師ということがわかりました。

このあとコーヒーでもどうかと誘われた典子はやんわりと断り、逃げるように去って行きました。

依頼人の狙い

典子の姿が完全に見えなくなったあと、これまで身を潜めていたコナンはひょっこり姿を現し、佐伯に誰のお墓なのか質問しました。

すると、佐伯は山口達男（やまぐちたつお）という人の墓だと答え、自分の親友であり、典子の婚約者だったが、今年の6月初めに事故で亡くなってしまったと説明します。

コナンは典子の家で見た写真の人物に間違いないと推理し、恋人が本当は亡くなっていたのに、なぜ典子はフラれたとウソをついたのか疑問を抱きました。

このあと、佐伯と喫茶店に入ったコナンは、信州で起きた交通事故のことについて教えてもらうことに。

6月の初め、山口は自分の車に典子を乗せて信州にドライブに出掛けたのですが、崖に突っ込む事故を起こしてしまい、そのせいで山口は他界、典子は大怪我を負いました。

事故のあと、典子は「アベックが乗った赤いスポーツカーに追われていたせいで事故を起こした」と警察に証言しましたが、山口の車が他の車に接触した痕跡が見当たらないことから警察は山口の運転ミスと判断しました。

それ以降、典子は警察に一切の情報を与えず、警察は何の手掛かりも掴めないまま捜査を1カ月で打ち切りにしました。

以上のように話を聞いたコナンは、典子が小五郎に車のナンバーや北川の似顔絵を教えていたことを思い出し、ナンバーも相手の顔も覚えているのに警察に言わなかったのは自分の手で復讐しようとしているからだと推理しました。

画像引用：名探偵コナン公式サイト

さらに、佐伯は医師として典子のリハビリを担当していた時、普通なら半年かかるところを3カ月程度で退院した典子の頑張りに驚かされたことを打ち明けました。

間違いない。そのアベックへの復讐の気持ちが彼女を奮い立たせたんだ！

シャコバサボテン

コナンは小五郎が北川の居所を突き止める前に典子の気持ちを変える必要があると考え、これから典子のアパートに行こうと佐伯に提案しました。

こうして佐伯の車に乗り込んだコナンですが、突然、手に鋭い痛みを感じました。すぐに手を確認すると、棘のようなものが刺さっています。

ああ、ごめんよ。それシャコバサボテンの棘なんだ。

佐伯は山口が生前に育ていたサボテンを先日、友人のところに運んだ時に車内に棘がついてしまったと説明しました。

シャコバサボテンの別名が「クリスマス・カクタス」だと思い出したコナンは、典子の気持ちを変えられるかもしれない作戦を思いつき、一先ず佐伯の家に向かうことにしました。

名探偵コナン第37話のネタバレ

予想外の展開

このあと、コナンたちは佐伯の家を出て典子のアパートを訪ねましたが、彼女はまだ帰ってきていないようでした。

コナンは嫌な予感がし、小五郎に連絡して調査の進捗状況を確認してみることに。

画像引用：名探偵コナン公式サイト

すると、小五郎は北川の住所を突き止め、今さっき典子に伝えたところだと答えました。

コナンは予想外の展開に焦りを浮かべ、小五郎に事情を説明して聞き出した北川の居所に急ぎ向かうことに。

その途中、佐伯は車を運転しながら、山口の直接の死因が焼死であることをコナンに伝えました。崖に激突した直後にはまだ生きていて、助け出される前に車のガソリンに引火してしまったというのです。

それを聞いたコナンは典子の部屋で見た灯油タンクを思い出し、中身が灯油ではなくガソリンで、それを使って犯行に及ぶ可能性が高いと考えました。

復讐を誓った女

その頃、典子はすでに北川の自宅に到着していました。

典子が屋上へ上がると、そこには「大切な恋人に事故を起こさせたアベック」である北川と若い女がいました。

北川が典子の存在に気づき顔を青くさせたと同時に、典子は上着のポケットから痴漢撃退用スプレーを取り出し北川の目に噴きかけました。

あんたたちは人間のクズよ。覚悟しなさい。死んだ彼と同じ苦しみを与えてやるわ！

北川が目を押さえてのたうち回ると、若い女は落ちていたヘラを持って典子に攻撃を仕掛けようと走り出しました。

サボテンの花

コナンと佐伯、小五郎と蘭が別々の車で到着すると、突然、屋上から女性の悲鳴が聞こえてきました。

小五郎、蘭、佐伯が急行すると、典子に痴漢撃退用スプレーを噴霧された若い女が目を押さえてのたうち回っていました。

典子は2人にガソリンをかけ、ライターで火をつけようとします。

やめなさい！そこで火をつけたら、あんただって無事には済まんぞ！！

典子は初めから自分も一緒に死ぬことを考えていたようで、小五郎の言葉に耳を貸さず実行しようとします。

そこに、コナンがシャコバサボテンの鉢を4つ抱えて現れました。

きれいだね、このシャコバサボテン。外国じゃ、冬に花が咲くからクリスマスプレゼントとして親しまれ、クリスマス・カクタスとも呼ばれてるんだよね？

典子は山口の育てていたものだと気づき、夕陽に照らされて輝くサボテンの花をじっと見つめます。

そしてゆっくりコナンに歩み寄り、サボテンの鉢を受け取るとそれをギュッと抱きしめて涙し、犯行を思い留まったのでした。

エピローグ

後日、帝丹小学校では。

元太、光彦、歩美から水族館の自慢話を延々と聞かされるコナンの姿がありました。

光彦が足を滑らせてイルカのプールにダイブする元太の写真をコナンに見せると、

ははは。行かなくて良かったぜ。

と、コナンは小さく溜め息を漏らしたのでした。

名探偵コナン第37話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数	第37話
事件ファイル名	サボテンの花殺人事件
放送日	1996年11月11日（月）
OPテーマ	Feel Your Heart（VELVET GARDEN）
EDテーマ	迷宮のラヴァーズ（heath）
BACK	第36話「月曜夜7時30分殺人事件」
NEXT	第38話「赤鬼村火祭殺人事件」

登場人物・声優

江戸川　コナン CV：高山みなみ	小学生の姿になった主人公
毛利　蘭 CV：山崎和佳奈	新一（コナン）の幼馴染み
毛利　小五郎 CV：神谷明	毛利探偵事務所の主人
小嶋　元太 CV：高木渉	少年探偵団の一員。食いしん坊
円谷　光彦 CV：大谷育江	少年探偵団の一員。真面目で頭脳派
吉田　歩美 CV：岩居由希子	少年探偵団の一員。ムードメーカー
岡谷　典子 CV：篠原恵美	商社に勤めていたが病気のため退職
北川　強史 CV：西凛太郎	赤いスポーツカーに乗っている
山口　達男	典子の婚約者。交通事故で死亡
佐伯 CV：小杉十郎太	山口の親友。典子の担当医師
掛川刑事 CV：掛川裕彦	典子に交通事故の聴取に来た刑事