名探偵コナン第256話のネタバレと感想!松江玉造連句14番勝負(後編)

シーズン6

前回に続いて舞台は島根県松江市の玉造温泉です。この玉造温泉は肌が若返る、どんな病も治癒すると評判で、その効能が確かなことから「神の湯」と呼ばれているそうです。

そんな神の湯で開かれる句会に参加することになったコナンくんは、一体どのようにして事件を解決するのでしょうか?

それでは、アニメ「名探偵コナン」第256話「松江玉造連句14番勝負(後編)」あらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください!

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松江玉造連句14番勝負(前編)のおさらい

画像引用:名探偵コナン公式サイト

小五郎は商店街の福引で旅行券を当て、コナンと蘭を連れて島根県松江市にやってきました。

名所めぐりを終えて宿泊先のホテルに向かったコナンたちは、松江温泉に連句を作りに来た安藤礼子、八木沢巧、椎名涼介、川口みずき、牛窪剛三の5人と知り合いました。

ところが翌日、牛窪が松江城の遊歩道で殺害されてしまいました。

遺体が右手の人差し指を伸ばしていることから、小五郎はダイイングメッセージの可能性が高いと考え、コナンは連句の会のメンバーの中に犯人がいると睨んだのですが──。

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名探偵コナン第256話のあらすじ

玉造連句14番勝負

翌日、コナンにそそのかされて句会に参加することになった小五郎は、礼子たちと玉造白砂旅館を訪れました。

今回は全部で14句の連句14番勝負で、まずは発句となる五七五の句から始まって、七七の句と五七五の句を繰り返し交互につけていくというものです。

礼子は初心者の小五郎が参加しやすいようにしりとりで詠むことを提案し、さらに14句の中に春夏秋冬を何句か入れて、途中で付句を1句、恋の句を2、3句、13句目は花の句、最後の挙句は春の句にするというルールを定めました。

そして、昨日亡くなった牛窪を供養するという意味で牛窪の作った句を発句とし、椎名、八木沢、みずき、小五郎、礼子の順で句を詠んでいくことになりました。

秋高あきたかし 我が人生に うれいなし(牛窪)

② 静かさの中 いま実落みおつ(椎名)

③ 月明かり 次はドラキュラ して(八木沢)

④ テキストブックは メイドインジャパン(みずき)

⑤ 犯人を げてみせると 名探偵(小五郎)

⑥ 行き着く先は 神のみぞ知る(礼子)

類人猿るいじんえん お顔が似てる となりの子(椎名)

⑧ 今年で二十歳はたち 見上げれば雪(八木沢)

⑨ きっかけは 同じレコード 同じバス(椎名)

⑩ 好きと言えずに 革笛かわぶえを吹く(みずき)

⑪ 暮れそめて 水枯みずかれしダム あり蟻の道(椎名)

以上のように11句まで詠み進め、残り3句となりました。

そこでコナンはみずきが武家屋敷の休憩所から紅葉を見て句を詠んだと言っていたが、実際には休憩所から紅葉は見えなかったと指摘します。その結果、みずきは明らかな動揺を見せました。

この時、コナンはみずきが句会で詠んだ句を思い返し、彼女がウソをついた理由を見抜きました。

さらに、ある人物が詠んだ句が不自然なことに気づき、牛窪のダイイングメッセージが示す本当の意味を突き止めました。

画像引用:名探偵コナン公式サイト

俺の勘が当たっているとしたら、犯人は恐らくあの人だ!

次々と見つかる証拠

しばらくして安来刑事が様子を見にやってくると、小五郎は牛窪のダイイングメッセージがわかったと言ってみんなを驚かせ、みずきが発句を詠みにいっていた武家屋敷を示していたと推理しました。

もし小五郎の推理が正しければ最も疑わしいのはみずきです。──が、コナンは小五郎の推理を否定し、10番目にみずきが詠んだ句が片想いの句になっていて、その片想いの相手は夕食の時に草笛を拭いていた八木沢だと推理しました。

さらにコナンは昨夜牛窪が八木沢にひどいことを言っていた時、みずきが心配そうに八木沢を見ていたことを打ち明けます。すると、小五郎は犯人である八木沢をみずきが庇っている可能性が高いと主張しました。

言い逃れができないと悟ったみずきは、武家屋敷に行くフリをして八木沢のいる月照寺に行こうとバスに乗った時、松江城に向かうバスの中で八木沢の姿を目撃したと証言しました。

みずきが急ぎ松江城に向かうと、遊歩道にはすでに絶命した牛窪の姿があり、牛窪が指差す先には八木沢の目薬が落ちていました。

みずきは八木沢が牛窪を殺害したと思い、目薬を拾って急いで武家屋敷に戻り、休憩所で心を落ち着かせてからホテルに戻ったそうです。

みんなに疑いの眼差しを向けられた八木沢は、月照寺に着いて30分ほど経った頃、牛窪から「今すぐ松江城の稲荷神社に来い」というメールが届いたので10時5分頃に松江城の城山稲荷神社に行ったが牛窪は現れず、15分ほどして月照寺に戻ったと説明しました。

しかし、牛窪の携帯を調べても八木沢が言ったようなメールは残っておらず、小五郎は八木沢が牛窪の予備の携帯を盗んで自分の携帯にメールを送ったのではないかと考えます。

そこに広瀬刑事が現れ、月照寺の蓮池の中から被害者の血液が付着した特殊警棒と八木沢の名前入りの雨ガッパが見つかったことを報告しました。

決定的な証拠が見つかったことで、安来刑事は八木沢を犯人と断定し、警察署に連行しようとするのですが──。

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名探偵コナン第256話のネタバレ

あれれ~?

コナンは句会の続きをしようと提案し、12句目として「チョコレート菓子 早くちょうだい」と詠みました。そして、次の13句目の花の句を詠んで欲しいと椎名に頼みます。

すると、椎名はすぐに「いつの日か 娘とふたり 花の寺」と詠みました。

あれれ~?不思議だなぁ。今の句、さっき毛利のおじさんがボクに詠んでくれた句と同じだよ。

そう言い終えたコナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めました。

犯人はこの人!

犯人は椎名涼介です。

椎名はアリバイとして10時5分頃、庭園美術館のイングリッシュガーデンで迷子の男の子を女性係員が親に引き渡すところを見たと言っていましたが、これはビデオカメラを仕掛けておけば簡単に知ることができます。

今朝、庭園美術館に着いた椎名は生垣の下にビデオカメラを仕掛け、盗み出しておいた牛窪の予備の携帯電話から八木沢にメールを送りました。

そして松江城に行き、牛窪を殺害しました。

その後、椎名は八木沢の目薬を牛窪の指の先に置き、月照寺で雨ガッパと凶器を捨て、庭園美術館でビデオを回収し、何食わぬ顔でホテルへ戻りました。

証拠は牛窪の残したダイイングメッセージです。

実は、牛窪の人差し指のダイイングメッセージは武家屋敷ではなく、数字の1を表すことによって連句の1句目の呼び名である発句(ほっく)を連想させようとしていたのです。

鑑識の結果、椎名の左足の靴のホックから牛窪の血のついた右手人差し指の指紋が検出されました。つまり、ダイイングメッセージは椎名の靴のホックを示していたということです。

椎名は牛窪の手帳の中の句に気を取られていて、牛窪がホックに触れたことに気づかなかったんでしょうね~。

そもそもコナンが最初に椎名を疑ったのは昨夜のくじ引きの時でした。普通はくじを作った人は最後に引くのに、椎名は2番目に引いていましたよね。

あの時、椎名はくじに細工をして殺害しやすい場所を牛窪にし、一番遠くてアリバイを作りやすい場所を自分にしていたのです。

動機は牛窪が句会のメンバーを騙して金をむしり取っていたことが許せなかったからでした。

破り取られた手帳とコナンの思惑

実は、先ほど椎名が詠んだ「いつの日か 娘とふたり 花の寺」という句は、昨日ホテルのロビーで牛窪と話をしていた証券会社の友永久寿男が詠んだ句で、それを牛窪が手帳に書き写しておいたものでした。

椎名はてっきり牛窪が詠んだ句だと思い、「あんなあくどいヤツがこんな綺麗な句を詠むなど許せない」と、牛窪を殺害したあとで手帳から破り取りました。

さらに、椎名は7句目の7字目に「お」、9句目の9字目に「レ」、11句目の11字目に「ダ」と、自分が詠んだ連句の中に暗号を隠していました。

これは「犯人は俺だ」という意味で、挑発的な句を詠んだ小五郎へのお返しでした。密かに自分の句にメッセージを込めて警察や小五郎を嘲笑いほくそ笑んでいたのです。

そんな椎名の性格から見て、コナンは条件さえ揃えば椎名が牛窪から盗んだ句を自分の句として詠むだろうと考えていました。なぜなら、椎名は父親が娘を思うような情感のある句が大好きだからです。

そして、その条件とは八木沢が犯人として連行されたあとであり、13番目の花の句であり、前の句としりとりで繋がっていることでした。

コナンの思惑通り、全ての条件が揃い、椎名は自らの勝利を誇示するかのように牛窪から盗んだ句を詠んだというわけです。

エピローグ

こうして事件は解決し、みずきの想いも八木沢に通じてハッピーエンドとなりました。

コナンが残りの1句について質問すると、礼子は小五郎への感謝の気持ちと松江への挨拶を込めて「ラフカディオハーン 微笑んで春」と詠いました。

ラフカディオハーンとは、小泉八雲(こいずみやくも)というギリシャ生まれの小説家のことで、一時期島根県の松江市に在住していました。

しかし、何のことかさっぱりな小五郎は頭に「?」を浮かべます。

これじゃ「ラフカディオはん 呆れてはる」やな。

と、呆れ返るコナンでした。

名探偵コナン第256話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数 第256話
事件ファイル名 松江玉造連句14番勝負(後編)
放送日 2001年11月5日(月)
OPテーマ destiny(松橋未樹)
EDテーマ 青い青いこの地球に(上原あずみ)
BACK 第255話「松江玉造連句14番勝負(前編)」
NEXT 第257話「世にも奇妙な天罰」

登場人物・声優

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
小学生の姿になった主人公
毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人
毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
新一(コナン)の幼馴染み
安藤 礼子
CV:鈴鹿千春
43歳。短大国文科助教授
八木沢 巧
CV:田中正彦
32歳。和菓子店の主人
椎名 涼介
CV:遊佐浩二
38歳。歯科医
川口 みずき
CV:吉田小南美
27歳。図書館司書。礼子の教え子
牛窪 剛三 51歳。投資家
広瀬刑事
CV:千葉一伸
島根県警松江署の刑事
安来刑事
CV:宇垣秀成
島根県警の刑事
椿刑事
CV:三宅健太
島根県警の刑事

名探偵コナン第256話の感想

今回の予想外のダイイングメッセージには驚かされましたね。まさか「発句=ホック」とは思いもしませんでした。

でも、コナンくんが最初に椎名を疑ったのが「くじ引きの時」と知って嬉しくなりました。実は私も、普通はくじ作った人は最後に引くよな~と思い、椎名さんを疑ってました(笑)

無事に犯人が見つかってめでたしめでたし!みずきさんと八木沢さんも両想いになれて本当に良かったです。

そしてコナンくんも言ってたけど、やっぱり小五郎はわびさびとは無縁ですね(笑)

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まとめ

こちらでは、アニメ「名探偵コナン」第256話「松江玉造連句14番勝負(後編)」あらすじ、ネタバレ、感想を紹介させていただきました。

最後までご覧いただきありがとうございます。次回も見に来てくださいね!

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