名探偵コナン第270話のネタバレ!犯罪の忘れ形見(後編)

シーズン7

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第270話「犯罪の忘れ形見(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


Sponsored Link

登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

小嶋 元太
CV:高木渉
少年探偵団の一人。うな重好きの食いしん坊で力持ち。

円谷 光彦
CV:大谷育江
少年探偵団の一人。コナンには劣るが少年探偵団の№2の頭脳を持つ。

吉田 歩美
CV:岩居由希子
少年探偵団の一人。コナンに想いを寄せる。

灰原 哀
CV:林原めぐみ
本名は宮野志保。元黒ずくめの組織の一員でコードネームはシェリー。新一が飲まされた薬と同じ薬を飲み、子供の姿になってしまった。現在は阿笠博士のところでAPTX(アポトキシン)4869の解毒薬の研究をしている。

阿笠 博士
CV:緒方賢一
新一の隣の家に住む発明家。コナンの正体を知っている。

目暮 十三
CV:茶風林
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

鑑識課員
CV:千葉一伸

護田 秀男(もりた ひでお)
CV:福田信昭
49歳。依頼人。

出月 映子(いでつき えいこ)
46歳。マンション住人。

Sponsored Link

(前編)のストーリー

小五郎の代わりに、護田秀男の失くした時計を探すことになったコナンたち少年探偵団。

護田のマンションで時計を探していると、同じマンションの住人・出月映子がやってきて、オーディオルームで映画を観始めました。

コナンは、洗濯機の中から例の時計を発見。その時、オーディオルームから花瓶の割れる音が聞こえてきました。

急いで駆けつけてみると、映子が花瓶で頭を殴られ、殺害されていました…。

恐らく、犯人は護田だと推理するコナン。

しかし、護田にはアリバイがあり、犯行は不可能でした。

一体どのようなトリックを使って映子を殺害したのか…。
 
 
そしてもうひとつ、気になる情報が高木刑事から齎されました。

なんと、小五郎が今まで探偵として手掛けた都内の事件の調書がごっそり消えてなくなったというのです。

消えたのは、コナンたちが巻き込まれたバスの乗っ取りがあった日です。

コナンは、小五郎が狙われているのではなく、自分が狙われているのだと推測します。

そして狙っているのは恐らく…、黒ずくめの男たちだ、と…。(前編)

あらすじ

哀と博士は、コナンの神妙な面持ちを見て、すぐに何かあったのだと察します。
 
 
「高木刑事、なんだって?」

「あァ…、別に大したことじゃねェから…」
 
 
哀は、何も話そうとしないコナンにそれ以上追及せず、彼が誰も傷つけまいと一人でプレッシャーを背負い込んでいるのだと呑み込みました。
 
 
 
その時、元太は『変な臭いがする』と言い出しました。

歩美と光彦も鼻をクンクンさせ、キッチンの電子レンジの中から焦げた臭いがすることを確認します。

レンジの中は空っぽですが、傍にあるごみ箱の中に枯れた花が捨ててありました。

コナンは、食器棚の中で証拠を発見し、オーディオルームに向かいます。
 
 
棚の上には古いビデオデッキがたくさん置かれています。

タイマーのスイッチを入れてみると、デッキの一つに電源が入り、中にビデオテープが入っていることを知らせるマークが点灯しました。

護田が犯行に使ったトリックを見抜いたコナンは、博士と元太たちに協力を求め、事件を再現することにしました。
 
 
 
光彦は、盗まれたものがあると言い、目暮警部と護田をキッチンに呼び出しました。

そこで、底の抜けた丼ぶりを見せます。

護田は、買ったときから底がなかったと証言しますが、そんなはずはありません。
 
 
次に、全員でオーディオルームに向かいます。

Sponsored Link

ネタバレ

護田は、棚の上のビデオデッキに電源が入っていることに気づき、突然慌て出しました。

現場の状況から見て、被害者の映子は、ビデオを見終わってテープを巻き戻し、それをデッキから取り出した時に背後から襲われたと考えられます。

目暮警部は、犯人役を高木刑事、被害者役を博士に頼み、実際にテープを使って再現してみようと提案しました。

しかし護田は、この部屋に詳しい自分の方が適任だと言い、被害者役を買って出ました。
 
 
 
まず、一番下のデッキにビデオテープを入れ、その映画を被害者はイスに座って一人で観ていました。

そして映画を観終わった被害者は、リモコンを操作してテープを巻き戻します。

この時、犯人は玄関に置いてあった花瓶を持って被害者の背後に忍び寄ります。

被害者が巻き戻し終えたテープをデッキから取り出そうとした時、犯人は花瓶を振り上げて…。

目暮警部の指示通り、これまで事件を再現していた護田ですが、テープをデッキから取り出すところで動きを止めてしまいました。
 
 
「護田さん、早くテープを取り出して!」

「あ、はい…。わかりました」
 
 
目暮警部に急かされた護田は、手に持っていたリモコンを机に置き、デッキのボタンを押そうとします。
 
 
「ねぇ!どうしてリモコン使わないの?」
 
 
コナンは、リモコンの取り出しボタンの位置を示し、それを押せばテープが取り出せると説明します。

それでも護田はリモコンを押そうとしません。そこでコナンは、勢いよくリモコンのスイッチを押しました。

すると護田は悲鳴を上げ、何かから身を守るようにして頭を抱えました…。

しかし、静まり返った部屋で何か起こる訳でもなく、護田は辺りをキョロキョロ見回します。
 
 
コナンは、蝶ネクタイ型変声機で博士の声を使って推理を始めました。

護田が咄嗟に頭を守ろうとしたのは、棚の上に積み上げられたビデオが落ちてくると思ったからです。
 
 
犯行に使ったトリックは以下です。

あらかじめ、よく使う一番下のデッキと棚の上のデッキが同じリモコンで作動するようにし、棚の上のデッキにはテープを入れてきます。

そして、そのデッキのテープの取り出し口の前に花と水が入った花瓶を置きました。この時、花瓶が倒れやすいようにビデオテープを下敷きにしておきました。

そのあと、棚のカーテンを閉めておけば仕掛けは完了。

あとは映子が観たがっていたビデオをエサにしてオーディオルームに招き入れるだけです。

映画を観終わった映子は、リモコンでテープを取り出し、それと同時に棚の上のテープも出て花瓶が押され、デッキからテープを抜き取ろうとした映子の頭に花瓶が落ちてくるという訳です。

つまり、よくこの部屋でビデオを観ていた映子の仕草を把握していれば、タイミング良く花瓶を落とせるという寸法です。
 
 
そして棚の上のデッキには、取り出されたテープが何かに当たると引っ込むような機能がついています。

そのテープに前もって音を録音し、テープの爪を折っておけば、テープは自動的に再生されます。

花瓶が落ちた直後に誰かが走る音や玄関の扉が閉まる音が聞こえ、外部犯の仕業に見えるという訳です。
 
 
コナンたちが玄関で見た花瓶は、食器棚に入っていた底の抜けた丼ぶりです。

サンドイッチを作っている時、それをこっそりキッチンへ運んでバラバラにし、食器棚の中へ隠したのです。

その花瓶に挿してあった花は、電子レンジで枯らしてごみ箱に捨てました。

捨てられた花を見た歩美は、眉を下げて呟きました。
 
 
「奥さんが活けてくれたお花なのに…、可哀想…」

「妻が活けた花じゃないんだ。あれは、あの女が妻の葬儀に買って寄越した場違いな花」
 
 
護田は、うちには花を買う余裕すらなかったと涙ながらに告白しました。

映子は、護田に内緒で妻に株取引を勧めて多額の借金を負わせ、死に追いやった張本人だというのです。

護田に株の事を話した翌日、妻は腕時計を包んだ手紙を残し、自ら車に飛び込んで亡くなりました。

これだけは壊したくないから外していきます、と。
 
 
「だから、妻を殺したあの女の花なんて、枯れようが燃えようが知ったこっちゃ…」

「でも、やっぱり可哀想だよね。あんなにきれいに咲いてたのに…。ちょっとしか咲いていられないのにさ…。無理矢理枯らしちゃうなんて」
 
 
歩美は、悲しそうな表情で枯れた花をギュッと抱きしめました。

しかし、歩美を構う余裕もないコナンは、マンションを飛び出して探偵事務所へ急行します。

高木刑事の話を聞いてからずっと、コナンの心は不安で埋め尽くされていたのです。
 
 
「蘭!おっちゃん!」

コナンが事務所へ戻ると、テレビはついているのに誰もいません…。

焦るコナンは、上の自宅へと階段を駆け上がります。

が、やはり蘭も小五郎もいません。

台所のコンロの上に置かれた鍋からはふわふわと白い湯気が立っています。

そして、まな板の上には切りかけの人参と玉ねぎが…。
 
 
やりかけの夕飯の支度。

事務所のつけっぱなしのテレビ。
 
 
(まさか……)
 
 
黒いニット帽の男の顔が、コナンの頭に浮かびあがりました。

その時、佇むコナンの背後に忍び寄る人影が…。

エピローグ

コナンの目は、背後から忍び寄ってきた人物の手によって塞がれてしまいました。
 
 
「だ~れだっ!」

「らん…、ねぇちゃん?」
 
 
蘭の姿を確認したコナンは、泣きそうな顔をしてどこに行っていたのか尋ねます。
 
 
「2丁目のスーパーよ。お父さんが競馬で大穴を当てたんだって!」

「お、おおあな…?」

「お父さんったらすっごく大騒ぎしゃってね、今夜はステーキだ!肉と酒買ってこーいって」
 
 
肝心の小五郎は、近所の人たちに自慢して回っているといいます。

エプロンをかけて夕食の支度にとりかかる蘭に、コナンは黒いニット帽の男のことを尋ねようとします。
 
 
「なあに?」

「く、くろ…。くろ…、黒焦げにしないでね、お肉」

「え?失礼ね、もう。任せなさいって!」
 
 
ご機嫌な様子の蘭は、鼻歌まじりにいよいよ夕食の支度を始めました。
 
 
この時、黒いニット帽の男が外でタバコを吹かしながら、事務所を探るように見ていました。

コナンがこの男の正体に気づくのは、また別のお話。

まとめ

■ BACK:
第269話「犯罪の忘れ形見(前編)」
■ NEXT:
第271話「隠して急いで省略(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第270話「犯罪の忘れ形見(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう