名探偵コナン第1014話のネタバレと感想！魔王と呼ばれた小説家

シーズン26

有名なミステリー作家が自宅の書斎で射殺され、第一発見者となったのは弟子2人でした。

弟子は他にも2人いて、4人にはゴーストライターみたいな仕事をさせられていたという動機があることが判明！

そのうちの1人にアリバイがあることがわかり、容疑者は3人に絞られたのですが･･。

それでは、アニメ「名探偵コナン」第1014話「魔王と呼ばれた小説家」のあらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください！

名探偵コナン第1014話のあらすじ

ミステリー作家が射殺された！？

コナンと小五郎は住宅街を散歩中に、ミステリー作家・田分晋太郎（たわけしんたろう）の自宅前で目暮警部と高木刑事と出くわしました。

小五郎は田分が自宅内で射殺遺体となって発見されたと聞き、捜査協力をするために目暮警部に続いて田分邸に上がり込みました。

現場となった書斎は窓が北向きで日が入りづらく、昼間でも照明がついています。

鑑識の結果、死亡推定時刻は正午前後。死因は腹部の銃創による失血死で、凶器は遺体の近くに落ちている散弾銃と判明しました。

被害者がソファーに横になった状態で殺害されていることから、目暮警部は寝ていたところを銃撃された可能性が高いと考えます。

室内には物色された跡がないので、物取りの犯行ではなく怨恨の線で捜査が進められることになりました。

不自然な血痕

書斎内を調べていたコナンはレースのカーテンを開け、窓ガラスに血痕が付着していることに気づきました。

窓に血がついた理由は撃たれた時に血が飛び散ったためと思われますが、なぜかカーテンにはついていません。

となると、犯行時はカーテンが空いていて、犯行後にわざわざ犯人が閉めたということになります。

画像引用：江戸川コナン公式Twitter

さらに、部屋の隅にあった踏み台にも血痕が付着しているのですが、周りの床や壁に一滴もついていないことから、犯行時に別の場所にあったイスを犯行後に犯人が移動させた可能性が考えられます。

どうして犯人は犯行後にわざわざカーテンを閉め、踏み台を移動させたのでしょうか？

容疑者は4人

このあと、第一発見者となった田分の弟子たちが集められ、事情聴取が行われることになりました。

弟子は赤池直哉（あかいけなおや）、出川みゆき（でがわみゆき）、尾藤龍之介（びとうりゅうのすけ）、茅ヶ崎春夫（ちがさきはるお）と4人もいて、日替わり交代で田分の雑用をしていたようです。

この日、雑用を担当していた赤池は、朝から屋敷に来ていたが田分の指示で一旦帰り、午後3時に再びみゆきと一緒に屋敷に来てみると、書斎で田分が殺害されていたと証言しました。

さらに赤池は昨日、田分に言われて歯医者の予約をとったことを打ち明け、そのキャンセルをするために歯科医院に電話をかけました。

その直後、尾藤が田分のことを「魔王」と漏らしたことをきっかけに、弟子たち4人は田分の作品を自分たちが手掛けていたことを告白しました。

田分は驚異のヒットメーカーと言われていますが、実際は年に十何冊も書けるはずもなく、全て弟子たちに書かせていたというわけです。

つまり、4人は田分を恨んでおり、殺害動機を持っていたということです。

凶器とアリバイ

しばらくして、屋敷内を調べ終えた鑑識が凶器の散弾銃を持って撤収することになりました。

その時、赤池は鑑識が持っている散弾銃を見て「先生のものだ」と発言し、田分が無許可で所持している銃を寝室のロッカーに隠していたことを打ち明けました。

弟子たちは4人とも散弾銃のことを知っていたようですが、自分たちの中に犯人がいるのならわざわざ散弾銃を使って疑われるような真似をするはずがないと主張します。

しかし、小五郎は言い逃れをするために敢えて散弾銃を使ったのかもしれないと疑い、それぞれのアリバイ確認を目暮警部に提案しました。

その結果、アリバイが成立したのは証人が何人もいる赤池だけで、一人で執筆していたという尾藤、みゆき、茅ヶ崎のアリバイは確認できませんでした。

以上のことから容疑者は3人に絞られたわけですが、コナンは遺体から睡眠薬が検出されたと聞き、犯人の正体と事件の真相を見破りました。

画像引用：江戸川コナン公式Twitter

おじさんが犯人がわかったって！明日その犯人が現場に現れるんだって！

と、コナンは目暮警部に伝え、この日は小五郎とともに帰ることにしました。

コナンくんは明日の正午に実験を行うようですが、その時に現れる犯人とは一体誰なのでしょうか？以下、ネタバレになります。

名探偵コナン第1014話のネタバレ

翌日の正午、関係者全員が屋敷に集まったところで、コナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めることにしました。

画像引用：名探偵コナン公式サイト

トリック

結論から述べますと、犯人は太陽光を利用して収斂発火（しゅうれんはっか）を起こし、田分を殺害しました。

収斂発火とは

凹面鏡など反射物によって太陽光が一点に集中し、その熱によって可燃物が発火すること。

阿笠博士に作ってもらった手製の凹面鏡を使って実際にコナンが実験を行ったところ、カーテンが開け放たれた窓から差し込む太陽光が凹面鏡を通して踏み台に括りつけた散弾銃に集中し、収斂発火を起こして銃弾が飛び出し、ソファーに置いてあったぬいぐるみに命中しました。

犯人が犯行後に踏み台を移動させてカーテンを閉じたのは、トリックに収斂発火を利用したことを隠すためです。

遺体から睡眠薬が検出されたのは、標的に動かれては命中させられないので眠らせておく必要があったからです。

そして、このトリックを使った理由は、田分殺害時のアリバイを作っておくことで容疑者圏外へと逃れるためでした。

つまり、確かなアリバイを持つ者こそが犯人ということです！

犯人はこの人！

犯人は赤池直哉です。

昨日、雑用当番だった赤池は、田分にこっそり睡眠薬を飲ませ、銃を寝室のロッカーから取り出し、踏み台に銃を仕掛けてカーテンを開け、アルミホイルで作った凹面鏡をセットし、正午ごろにアリバイを作って田分を殺害しました。

そして現場に戻って仕掛けを始末し、凹面鏡を破壊して処分しました。

みゆきを同行させて遺体の第一発見者となったのは、発見現場には何の手も加えていないことの証明役にするためです。

赤池が犯人だという決定的な証拠は、歯医者の予約がされていなかったことです。

確認したところ、田分の予約など初めから入っていませんでした。つまり、一昨日予約をとったのも昨日のキャンセルの電話もかけたフリだったということです。

田分が亡くなることをあらかじめ知っていたため、予約をとらなかったんですね～。なんともまぬけな犯人です（笑）

動機は予約をすっぽかしたり、人に迷惑をかけてばかりの田分が許せなかったからでした。

僕の手で人に迷惑しかかけない魔王を倒して、4人揃って解放されようと思ったんだ！！

エピローグ

小五郎は弟子にゴーストライターのような仕事をさせて売れっ子小説家と煽てられる田分に呆れ、ブツブツ文句を言いながら帰り道を歩いていました。

誰かがやった謎解きを自分の手柄にしちゃう探偵みたいなもんだもんね～。

と、コナンに言われ、小五郎は「そんな探偵いるわけねェだろ」と否定しますが、チクリと胸が痛むことに気づきました。

後ろめたさから胸が痛むのか！？と、コナンが心配するも空しく、小五郎は内ポケットから痛みの原因である爪楊枝を取り出し、食べカスを取り除くようにシーシーし始めたのでした。

名探偵コナン第1014話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数	第1014話
事件ファイル名	魔王と呼ばれた小説家
放送日	2021年7月31日（土）
OPテーマ	ZEROからハジメテ（倉木麻衣）
EDテーマ	Reboot（宮川愛李）
BACK	第1013話「愛しすぎた男」
NEXT	第1015話「張り込み」

登場人物・声優

江戸川　コナン CV：高山みなみ	小学生の姿になった主人公
毛利　小五郎 CV：小山力也	毛利探偵事務所の主人
目暮　十三 CV：茶風林	警視庁捜査一課強行犯三係の警部
高木　渉 CV：高木渉	警視庁捜査一課強行犯三係の刑事
千葉　和伸 CV：千葉一伸	警視庁捜査一課強行犯三係の刑事
田分　晋太郎 CV：相沢まさき	55歳。ミステリー作家
赤池　直哉 CV：木内秀信	38歳。田分の弟子
出川　みゆき CV：小林沙苗	30歳。田分の弟子
出尾藤　龍之介 CV：岡野浩介	35歳。田分の弟子
茅ヶ崎　春夫 CV：高戸靖広	33歳。田分の弟子