名探偵コナン第1005話のネタバレと感想!36マスの完全犯罪(後編)

シーズン26

前編、中編と続いた今回の「36マスのパーフェクトゲーム」もいよいよ終盤を迎えました。犯人の正体はもちろん、暗号の解読方法やトリック、動機もコナンくんが見事に暴いちゃいます!

最も気になるのは暗号の解読方法ですが、これには廃教会に集まった人数と日原たちの高校時代の部活が関係しているそうで、楽しみですね!

それでは、アニメ「名探偵コナン」第1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(後編)」あらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください!

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36マスの完全犯罪(中編)のおさらい

小五郎は、日原泰生(にちはら たいせい)という人物から「友人が自殺した理由を調べて欲しい」と手紙で依頼を受け、コナン、安室、脇田を連れて長野県の山奥にある廃教会にやってきました。

そこで日原の高校時代の同級生・藤出頼人(ふじで らいと)、古浦郁絵(こうら いくえ)、川崎陽介(かわさき ようすけ)、西野澄也(にしの すみや)、和田孝平(わだ こうへい)に出会い、依頼人の日原が2カ月前にこの教会で自殺した張本人だということが判明しました。

みんなを廃教会に集めた犯人の指示で教会の中を探索することになったのですが、和田が殺害され、続けて川崎も殺害されてしまいました。

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名探偵コナン第1005話のあらすじ

救助まで残り3時間

コナンは事件を解決するために暗号を解読する必要があると主張し、みんなで4枚の暗号用紙を囲んで考えを巡らせますが、解読のきっかけになるようなものは何も見つかりません。

そこに長野県警の大和警部から連絡が入り、トンネルの除雪作業が1時間ほどで終わるので、あと3時間もすれば廃教会まで迎えに行けると言われ、一同はほっと安堵の胸を撫でおろしました。

しかし、西野は「殺人犯が潜んでるかもしれない場所で3時間もジッとしてられるかよ!」と言い、また誰かが何かの方法で殺されるかもしれないと怯え出します。

すると古浦は、最初に殺害された和田がボーガンの仕掛けられたトイレに向かうことになったのも、川崎が風呂場の前で毒殺される直前に不審な音の様子を見に行くペアを選ぶ方法を決めたのも西野だと訴えました。

あの時、安室とトイレを調査していて不在だったコナンは、どのようにして様子を見に行くペアを選んだのか質問します。

脇田が、3つのミントタブレットのうちの2つのケースを空にして、中身が入っているケースを引いたペアが様子を見に行くというルールになっていたと説明すると、初めにケースを選んだ小五郎は「どれを選んでも外れがなかったような・・」と疑いを持っていることを打ち明けました。

その結果、西野は古浦だけでなく小五郎にまで疑われていると感じ、怒りを露わにして書斎に閉じこもってしまいました。

9が意味すること

脇田は、なぜこの廃教会に小五郎を呼び出したのか疑問を抱きました。

犯人の目的が廃教会で自殺した日原の無念を晴らすことなら同級生5人だけを呼べば良かったはずなのに、なぜか「必ず4人で」という人数指定までして小五郎を呼び出しています。

一同は集められた人数の「9」という数字に何か意味があると考え、小五郎は麻雀の九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)、コナンはベートーヴェンの第九、脇田は九尾の狐、安室はビリヤードのナインボール、と案を出しました。

画像引用:名探偵コナン公式サイト

するとコナンは、安室の言った「ナインボール」にハッと閃き、犯人が呼ぶ人数を9人にした理由や暗号が何を示しているのか見抜きました。

読めたぜ完全に。次に誰の命が絶たれるかが。それを実行する殺人犯の正体もな!!

犯人の計画はまだ終わっていない・・

このあと一同が書斎の前にやってくると、西野は未だに自分が犯人にされることを心配しているようで、「警察の迎えが来るまで絶対にここから出ない」と強く主張します。

その時、藤出のスマホに西野からメールが届きました。そこには、犯人がわかったので、それを教えるから誰にも気づかれずに屋根裏を通って書斎に来るように、と書かれています。

藤出が指示に従って屋根裏を伝って書斎に下りると、西野は藤出に新たな暗号の紙を渡し、藤出に無理矢理毒を飲まされそうになっているかのような演技を始めたのですが──。

以下、ネタバレになります!

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名探偵コナン第1005話のネタバレ

犯人はこの人!

犯人は西野澄也です。

西野がペットボトルを片手に毒薬を口に含もうとした直後、コナン、小五郎、安室、脇田が屋根裏を通って書斎にやってきました。

コナンたちはこれまで西野が行ってきたくじ引きのイカサマの種明かしを始め、暗号を解読したことも伝えました。

みんなが書斎の外で西野の叫び声を聞いたと証言すれば、あとから来る警察は屋根裏を通ってこっそりやってきた藤出が毒を飲ませて殺害したと思うはずです。

藤出が西野にメールで呼び出されたと言い張っても、メールを出したスマホを書斎に転がしておけば、それを使って自分に送ったのではないかと疑われることになります。

つまり、和田と川崎を殺害して自ら毒を飲んで命を絶ち、3人を殺害した犯人を藤出にすることが西野の目的だったということです。

トリックとイカサマ

西野はボーガンを仕掛けたトイレに和田が向かうように仕向けました。

ハサミを使わずに手で破って1枚の紙を9等分すると、4辺すべてに破り目がある紙が中央に1枚だけできます。

その紙を和田に渡して名前を書かせれば、ティッシュの箱に入れたとしても、破り目を手で探ればどれがその紙かわかるという寸法です。

次に、ミントタブレットのくじ引きですが、これは小五郎が疑った通り、どのケースにも中身は入っていませんでした。

小五郎と藤出が空のケースを選び終え、最後に選んだ西野のケースも当然空っぽでした。西野はその空のケースを持って腕を振り、服の袖に忍ばせておいた中身の入ったケースの音を鳴らせて、「当たりを引いたのは自分だ」とみんなに思い込ませたのです。

そもそもミントタブレットのくじ引きが行われることになったのは、隣の建物からガラスが割れるような音が聞こえたからです。

実はこの音の正体は、西野が前もって廃教会に仕込んでいたスマホの着信音でした。着信音をガラスが割れる音に設定しておき、タイミングを見計らって鳴らしたというわけです。

そして、川崎を風呂場に向かわせた方法は、こっそり抜き取った川崎のスマホの画面にハチミツを塗ったことでした。

メールを受け取った川崎が手袋を外してスマホに触れれば指先にハチミツがついてしまい、それを洗い流すために風呂場に行くという寸法です。

さらに、川崎は手を洗う時にハンカチを口で銜えるクセがあるので、そのハンカチの銜える部分に毒を塗っておけば、何かをし終える度に水を飲んでいた川崎なら唇についた水ごと毒を飲んでしまうというわけです。

暗号の解読

画像引用:江戸川コナン公式Twitter

廃教会に9人集めたのはトリックのためにくじの枚数を9にしたかったというのもありますが、暗号を解くカギにもなっていました。

9は英語にするとナインで、ナインといえば9人で試合をする野球のチームを現す言葉としても使われます。

藤出、和田、川崎、西野、そして日原の5人は高校時代、野球部に所属していて、野球がキーワードだとわかれば暗号を解くことは容易だったはずです。

高校野球は守備位置によって背番号が決まっているので、内側に太い線で囲われた四角が内野を現しているとすれば、あとは背番号の順に9つの文字を読んでいくだけです。

これを踏まえて最初にみんなのところに届いた暗号を読むと、「サアプレイボールダ」となります。

次に、廃教会の礼拝堂の扉に貼ってあった暗号は「トイレデワンナウト」、みんなで探しに行った先にあった暗号は「フロバデツーアウト」、川崎の遺体の傍の暗号は「ショサイデチェンジ」、先ほど藤出に渡した暗号は「パーフェクトゲーム」となります。

そして、藤出のバッグの中に何も書かれていない予備の暗号表を忍び込ませることで、西野は「ここへ高校の同級生を集め、自分を含めた3人の命を奪った殺人犯は、犯行現場に解けない暗号を残し、完全犯罪を成し遂げたと言っている藤出だ」とみんなに思わせたかったのです。

犯行の動機

今回、西野が廃教会に古浦を呼んだのは、恋人の藤出がとんでもないワルだと見せつけるためでした。

高校時代、地区予選の準々決勝に進出した西野たち長野川中学園は、信濃大学付属高校との試合で9連続エラーを起こし、コールドゲームで大敗しました。

西野は前の試合で大怪我を負って出場していませんでしたが、病院のテレビ越しでもわざと負けたということが伝わる試合でした。

エラーを起こしていたのは和田、川崎、藤出ですが、3人はこの試合のあとすぐに信濃大学に進学が決まり、西野は密約のために八百長試合をしたと察しました。

この時、西野たちチームのエースだったのが日原でした。子供の頃からドラフトの目玉だと言われていたのに大敗したため評判はがた落ちし、ドラフトにもかからず、独立リーグにも行きましたが芽が出ず自由契約になり、子供の頃よく野球をしていた教会で首を吊って亡くなりました。

西野は八百長をして日原を自殺に追いやった和田、川崎、藤出を許すことができず、今回の犯行に及んだのでした。

──が、実は和田たちが八百長を起こしたのは日原のためでした。

地区予選の第一試合は延長14回、第二試合は延長15回、第三試合は延長13回と、短期間で42イニング、約1000球をたった一人で投げ切ったせいで、日原の肩は限界になっていました。

初めから負けようとは思っていませんでしたが、点差がつきはじめ、和田は日原の将来を考えてコールド負けを提案しました。しかし、この時すでに日原の肩は壊れていました。

事実を知った西野はその場に崩れ落ち、ただただ後悔に苛まれることとなったのでした。

エピローグ

3時間後、吹雪がやんで夜が明けて、長野県警の車が大挙して到着しました。

2人も殺害されたことで小五郎にブツブツ文句を言っていた大和警部は、後ろに控えている安室と脇田の紹介を求めます。

安室が小五郎の一番弟子、脇田が二番弟子と名乗ると、大和警部は目を点にして

このずくなしに弟子が二人だと!?

と疑い、現場検証を行うため諸伏警部を呼びつけました。

諸伏警部は小五郎と握手を交わし、大和警部と同じように安室と脇田の紹介を求めます。しかし大和警部に急かされ、安室と話すことなく教会内へ入ってきました。

一刻千金、一寸の光陰軽んずべからず。時は金なりと言いますしね。

名探偵コナン第1005話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数 第1005話
事件ファイル名 36マスの完全犯罪(後編)
放送日 2021年5月8日(土)
OPテーマ ZEROからハジメテ(倉木麻衣)
EDテーマ Reboot(宮川愛李)
BACK 第1004話「36マスの完全犯罪(中編)」
NEXT 第1006話「毒を入れたのは誰」

登場人物・声優

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
小学生の姿になった主人公
毛利 小五郎
CV:小山力也
毛利探偵事務所の主人
安室 透
CV:古谷徹
黒の組織に潜入している公安警察官
脇田 兼則
CV:千葉繁
いろは寿司の板前
大和 敢助
CV:高田裕司
長野県警捜査一課の警部
上原 由衣
CV:小清水亜美
長野県警捜査一課の刑事
諸伏 高明
CV:速水奨
長野県警捜査一課の警部
藤出 頼人
CV:石井真
27歳。高校教師
古浦 郁絵
CV:高橋美佳子
27歳。OL
和田 孝平
CV:川原慶久
28歳。会社員
川崎 陽介 28歳。銀行員
西野 澄也
CV:諏訪部順一
28歳。バーテンダー
日原 泰生 2カ月前に自殺

名探偵コナン第1005話の感想

女の人(古浦郁絵)が怪しいと思ってたんですが、まさか西野さんが犯人だったとは驚きです。

くじ引き提案してて一番犯人っぽいから、この人の可能性はないだろうな~と勝手に思い込んでました(笑)

殺害計画を立てる前にきちんと同級生の話を聞いてればこんなに悲しい結果にならなかったのに・・、残念ですね。

そして今回一番スゴいと思ったのは、小五郎が寝ずに推理してたことです。弟子二人の前だから気合い入ってたのかな?

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まとめ

こちらでは、アニメ「名探偵コナン」第1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(後編)」あらすじ、ネタバレ、感想を紹介させていただきました。

最後までご覧いただきありがとうございます。次回も来てくださいね!

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