名探偵コナン第998話のネタバレと感想！憎しみのフライパン

シーズン26

今日の舞台は挑戦続けるベンチャー企業！新開発のフライパンを巡って事件が発生？

それでは、アニメ「名探偵コナン」第998話「憎しみのフライパン」のあらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください！

名探偵コナン第998話のあらすじ

新開発のフライパン

ベンチャー企業「オーシロ」の社屋では、社員たちが見守る中、社長の大村直行（おおむらなおゆき）が新開発のフライパンを確認していました。

このフライパンは研究開発部主任の古城真一（こしろまさかず）が考案した製品で、かなりの自信作のようです。

しかし大村には何か気に入らない点があるらしく、ムスッとした表情で勢い良くフライパンを地面に叩きつけました。

馬鹿みてェに時間ばっかりかけて出来たのはこれか。売れねェんだよ、こんなもん！！

そう発言する大村に対し、古城は「売れないのは社長のせいだ」と反論します。

こうして二人の言い争いが始まり、お互いに一歩も引かない状況に社員たちはたじたじになっていました。

フライパンのモニターテスト

翌日。「オーシロ」社屋にてフライパンのモニターテストが行われ、そこにはコナン、蘭、小五郎が出席していました。

社員の水沢都美（みずさわとみ）と田口哲雄（たぐちてつお）が「強くて固いフライパン」と紹介すると、小五郎は試しに自分の頭をフライパンで叩いてみることに･･。

画像引用：江戸川コナン公式Twitter

毎回お約束のパターンですが、小五郎はめちゃくちゃ痛がっていました（笑）たとえ「オーシロ」の新製品じゃなくても、フライパンで頭叩いたら痛いに決まってるよ･･。

一方、新製品のフライパンで焼いたハンバーグを試食していた蘭は、美味しいハンバーグのレシピをプレゼントすると都美に言われて大喜びしていました。

事件発生

このあと、挨拶のために社長の大村が呼ばれますが、なかなか姿を見せないため女性社員が呼びに行くことになりました。

女性社員が社長室のドアを開けると、そこには胸から血を流して倒れる大村の姿がありました。

悲鳴を聞いて駆けつけた小五郎が大村の脈を確認するも、残念ながらすでに息絶えていました。

すぐにコナンは社長室を調べ、窓が開いていることと、デスクの上に睡眠薬の小瓶とガスボンベのバルブが置いてあることを確認し、小五郎に知らせました。

今度は爆発！？

しばらくして目暮警部や高木刑事たち警察が到着し、事件の捜査が始まりました。

一通り調べ終えた高木刑事は、大村の財布が見当たらないことから強盗犯の可能性が高いと目暮警部に報告します。

事情聴取のため、ビル内にいた社員全員が集められたのですが、敷地内には他にも研究棟があることが判明し、目暮警部はそこの人たちも集めることにしました。

その直後、けたたましい爆発音が鳴り響き、研究棟の一室から黒煙が立ち上りました。

目暮警部たちが現場に急行すると、そこには研究開発部主任の古城が傷だらけの状態で倒れており、爆発に巻き込まれて亡くなったことがわかりました。

鑑識の話によると、ガスボンベからガスが漏れていたそうです。さらに爆発で荒れ果てた室内には遺書、ナイフ、財布が落ちていました。

自殺？他殺？

このあと社員の証言によって、大村と古城は以前から仲が悪く、昨日も派手に言い争いをしていたことが明るみになりました。

もともと「オーシロ」は10年前にベンチャー企業として大村と古城が共同経営で始めた会社です。ヒット商品がいくつも出て、マスコミにも注目されていました。

しかし、最近は一部上場の計画が立ち上がり、大村と古城が会社の主導権を狙って喧嘩ばかりするようになったといいます。

警察の調べで、研究室に落ちていたナイフから大村の血液が検出され、財布は大村のものだと判明しました。

だとすると、昨日の言い争いで怒りが頂点に達した古城が強盗犯に見せかけて大村を殺害し、その罪悪感から自殺を図ったと考えることができますね。

しかし、社長室のデスクの上からは睡眠薬が入った小瓶とガスボンベのバルブが見つかっています。

となると、大村は古城が殺害しに来る前に研究室に行き、睡眠薬をお茶に入れ、ガスのバルブを交換してガスが漏れるように細工し、遺書を隠して古城を自殺に見せかけて殺害しようとしていたことになります。

さて、コナン君はどんな推理をするのでしょうか？以下、ネタバレになります。

名探偵コナン第998話のネタバレ

遺体が運び出される中、あることに注目して真相を突き止めたコナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めることにしました。

画像引用：江戸川コナン公式Twitter

不自然な点

大村と古城が亡くなった今回の事件には不自然な点が3つありました。

1つ目は、大村をナイフで刺した時、かなり血が飛び散ったはずなのに古城の服に返り血が全くついていなかったことです。つまり、大村を殺害した犯人は古城ではないということです。

２つ目は、今日の午前中に作ったハンバーグのソースが社長室の壁に付着していたことです。これは誰かが午前中にこっそり社長室に侵入したという証拠になります。

3つ目は、古城の研究室のエアコンのスイッチに銀色の融ける金属が付着していたことです。

この「ハンバーグのソース」と「銀色の融ける金属」こそが事件の真相にたどり着くカギでした！

事件の真相

今回の事件は大村と古城が激しく衝突し殺害し合ったかのように見えますが、全ては別の人物によって仕組まれていたものでした。

新製品のフライパンのモニターテストが行われる前、犯人は社長室に忍び込み、大村をナイフで殺害しました。

その後、犯人は窓を開け、ガスボンベのバルブと睡眠薬をデスクの上に置きました。これは古城殺害を大村の犯行だと見せかけるための工作です。

それから犯人は研究棟の古城の研究室に向かいました。そこで古城に睡眠薬を入れたお茶を飲ませて眠らせ、ナイフと財布を置いて遺書を仕込みました。

あとは自殺に見せかけて古城を殺害するだけですが、犯人は自分が容疑者にならないように確実なアリバイを作るため、時間差を作ってガス爆発を起こすことにしました。

まず、ガスボンベのバルブの削った部分をガリウムという金属で埋めました。この「ガリウム」は融点29℃という極めて低温で融けてしまう珍しい金属です。

そしてエアコンの温度を30分後に30℃以上で起動するように設定し、何食わぬ顔で小五郎たちの前に姿を現し、フライパンのモニターテストを始めました。

そして約30分後に爆発が起こり、古城は亡くなりました。

犯人はこの人！

犯人は社員の田口哲雄です！

動機は「オーシロ」を自分のものにするためでした。大村と古城は衝突し合うたびに社員たちに「何かあったら会社はお前たちに任せる」と言っていて、田口はそれを真に受けて二人を殺害したのでした。

決定的な証拠

証拠は「ハンバーグのソース」と「銀色の融ける金属」でした。

田口はモニターテストの準備をしていた際に赤いソースを袖につけてしまい、社長室でその袖を壁につけてしまいました。これこそが田口が大村を殺害したという証拠です。

そして研究室のエアコンについていた銀色の融ける金属は「ガリウム」だったのですが、これと同じ金属が田口の手に付着していたことが決定的な証拠となりました。

エピローグ

それから3日後の夕食時。

食卓に肘をついて深くため息をつく小五郎とコナン。その理由は、3日間ずっとハンバーグだから･･。

ご機嫌な様子でハンバーグを作る蘭にコナンは勇気を振り絞って声を掛けました。

ねぇ、蘭ねえちゃん。またハンバーグ？

とびっきりの笑顔で現れた蘭はYESの返事をすると、持っていた「オーシロ」のフライパンを小五郎の頭に落としました。（わざとではないはず）

泣け叫ぶ小五郎をそっちのけで、コナンと蘭はフライパンに傷がついていないかを心配するのでした。

名探偵コナン第998話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数	第998話
事件ファイル名	憎しみのフライパン
放送日	2021年2月20日（土）
OPテーマ	JUST BELIEVE YOU（all at once）
EDテーマ	Reboot（宮川愛李）
BACK	第997話「スマイルの里の陰謀」
NEXT	第999話「迷惑な親切心」

登場人物・声優

江戸川　コナン CV：高山みなみ	小学生の姿になった主人公
毛利　蘭 CV：山崎和佳奈	新一（コナン）の幼馴染
毛利　小五郎 CV：小山力也	毛利探偵事務所の主人
目暮　十三 CV：茶風林	警視庁捜査一課強行犯三係の警部
高木　渉 CV：高木渉	警視庁捜査一課強行犯三係の刑事
大村　直行 CV：乃村健次	53歳。ベンチャー企業「オーシロ」社長
古城　真一 CV：真殿光昭	48歳。ベンチャー企業「オーシロ」開発主任
水沢　都美 CV：柚木涼香	26歳。ベンチャー企業「オーシロ」社員
田口　哲雄 CV：川田紳司	43歳。ベンチャー企業「オーシロ」社員
社員 CV：イブ優里安
社員 CV：中田沙奈枝
社員 CV：珠宮夕貴
社員 CV：久保田ひかり
社員 CV：柴野嵩大
社員 CV：富士渕将行