名探偵コナン第181話のネタバレ!赤い殺意の夜想曲(後編)

シーズン5

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第181話「赤い殺意の夜想曲(ノクターン)(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

目暮 十三
CV:茶風林
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある。

加那 善則(かな よしのり)
CV:大滝進矢
35歳。加那アミューズメント・グループ会長。

加那 美咲(かな みさき)
CV:藤井佳代子
32歳。加那音楽出版社長。

加那 秀樹(かな ひでき)
CV:楠大典
30歳。加那音楽出版副社長。

徳大寺 昌代(とくだいじ まさよ)
CV:百々麻子
24歳。善則の秘書。

ジェラール天馬(てんま)
34歳。シャンソン歌手。

ミシェル・アングラード
CV:土師孝也
40歳。天馬のマネージャー。

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(前編)のストーリー

小五郎は、加那アミューズメント・グループ会長の加那善則から仕事の依頼を受けました。

依頼内容は、パーティーに出席して何者かに狙われている妻の美咲の身を守って欲しいというものでした。

それから3日後。小五郎は、善則の友人としてコナンと蘭とともにパーティーに出席しました。

しかし、パーティーの最中に停電が起こり、美咲が自室で襲われてしまいました。

犯人の顔を目撃した蘭が『外国人のような顔立ちだった』と証言したことで、容疑はパーティーの主役であるジェラール天馬に集中。

しかしその後、疑いをかけられた天馬が殺害されてしまいました──。(前編へ)

あらすじ

さっそく現場の調査を始めたコナンは、天馬の手に握られていた調律用の音叉に傷がついていることに気づきました。

そしてピアノ用のイスは、なぜか大きなソファーの下に挟まっています。
 
 
天馬の悲鳴が聞こえた時、義則以外の者は全員、大広間にいました。

小五郎は、天馬が亡くなる直前まで言い争いをしていた義則を疑います。

しかし、義則は無実を訴え、天馬がピアノ室へ入った時、自分は控室にいたと証言しました。
 
 
コナンは、先ほど美咲に案内されて来た時はピアノの蓋が閉まっていたが、事件後は開いていることに疑問を抱きます。

ミシェルの話によると、このピアノ室の広さであれば、蓋を開けなくても十分に音は響き、天馬が開けるはずがないというのです。

それを聞いた義則は、天馬がピアノ室へ入る前から蓋が開いていたことを思い出しました。

となると、犯人が殺害の瞬間を見られないようにするため、あらかじめ蓋を開けておいたということも考えられます。
 
 
 
その後、目暮警部たち警察が駆けつけ、捜査が始まりました。

ピアノ室の出口は、控室への扉のみです。

窓の一つが開いていましたが、その遥か下は海です。仮に飛び込んだとしても、岩場を避けることは困難です。
 
 
コナンは、窓枠にも傷がついていることに気づきました。それは、糸のようなもので擦れた跡でした。

そして、床にまで達した剣先の跡は垂直になっていて、真上から刺されたことがわかります。

天井のシャンデリアを調べたコナンは、案内された時と高さが変わっていることに気づきました。

さらに、ピアノの内部を調べ、血のような液体が付着していることを発見しました。
 
 
目暮警部は、義則を容疑者として連行しようとします。

その時、海岸を捜索していた小林刑事が戻り、ベートーベン像を発見したことを報告します。

その像の顔を見た蘭は、美咲を襲った犯人と同じ顔だと証言。

そして小林刑事は、像に棒とテグスがついていたことも報告しました。
 
 
小五郎は、マント怪人のトリックが解けたと言い、別室のバルコニーで試してみることにしました。

仕掛けを用意した小五郎は、目暮警部に借りたコートを犯人役の像に被せ、小林刑事にその像と揉み合うように指示します。

そして、小五郎の合図で小林刑事が仕掛けの糸を引っ張ると、像は窓から外へ飛び出し、海へ落下して行きました。
 
 
「す、すごいぞ!完璧だ!!って、おい!ワシのコートがァ…」
 
 
慌てふためく目暮警部をそっちのけで、蘭は美咲を襲った犯人の行動にそっくりだったと証言します。

つまり、加害者と被害者は同一人物。

美咲は、廊下のブレーカーを下げてすぐに部屋へ入り、鍵をかけて悲鳴を上げました。

そして、小五郎たちが駆けつけたあとで先ほどの仕掛けを使い、さも自分が襲われたかのように装ったのです。
 
 
「お見事ですわ。さすがは名探偵。でも、これまでの数々の嫌がらせや脅迫状は事実です!それを信じていただきたくて、こんなお芝居を…」
 
 
目暮警部は、この件と天馬殺害の件は直接的な関係がないと判断し、容疑者の義則を連行しようとします。

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ネタバレ

ピアノ室を訪れたコナンは、叫び声を上げて小五郎を呼び出し、いつも通り眠らせました。

そして目暮警部や関係者たちが集まった後、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めました。
 
 
床の剣の傷を見てみると、剣が垂直に刺さっていたことがわかります。

その床の傷の真上にはシャンデリアがあります。

そして、窓辺と回廊の手すり、天馬が手にしていた音叉には傷が残っていました。

これらの痕跡をつなぐと、ある恐ろしい罠が浮かび上がるのです。

その罠とは、シャンデリアから吊り下げられた剣が一直線に落下して天馬を貫き、床に垂直の傷をつけたというものです。

しかし、そのまま罠を発動すると、天馬の頭か肩に剣が刺さるはずです。

ところが、天馬はなぜかうつ伏せになっていました。

その謎を解くのは、天馬が握っていた音叉と、ソファーの下に挟まっているピアノのイスです。

天馬がピアノを弾こうと鍵盤の前まで来てみると、イスはピアノの横に倒れていました。

さらに調律に使う音叉まで落ちていて、もちろん天馬は音叉を拾おうとします。

まさに、その拾った音叉こそが剣を落下させたのです。
 
 
この恐ろしい仕掛けは、長い糸の中央に剣を吊るし、糸の両端は纏めてシャンデリアの金具に通して回廊の手すりを支えにし、糸の一方は大きなソファーを回して先端を音叉にかけ、もう一方は重りをつけて窓の外へ出しておくというものでした。

あとは、イスの足の下に固定されていた音叉を天馬が引き抜けば、剣の重量で音叉にかけてあった糸が外れ、重たい剣は瞬時に落下するという寸法です。

一方、剣を吊るしていたテグスは、窓の外に吊るしてあった重りに引かれて落下し、海中に消えるというわけです。
 
 
テグス糸による仕掛け、そして重りによって証拠の品を海中へ捨て去るという方法は、先ほどのマントの怪人のものとそっくりです。

犯人は、加那美咲です。
 
 
ワインをみんなで開けたあと、美咲はキッチンに行くと言ってピアノ室で細工をしました。

そして、シャンデリアを一番上まで巻き上げることで、剣を発見されにくくすると同時に殺傷力を高めました。
 
 
証拠は、ピアノの内部と蓋に付着したワインのシミです。

その位置についているということは、蓋を開けた時に滴り落ちたということです。

そしてそのワインは、ミシェルが手土産に持参した自家製のものです。

みんなでワインを飲んでいた時、小五郎は美咲にぶつかってしまい、不運にも美咲のドレスにワインがかかってしまいました。

恐らくその時、胸元につけていたブローチの窪みにワインが入り込み、ピアノの蓋を開けた際にブローチから零れ落ちたのです。
 
 
美咲は、天馬に襲われたように見せかるだけでなく、昔の写真を発見するように仕向け、怒り狂う義則に天馬殺害の罪を着せようとしたのです。

そうなると、ストーカー事件も美咲の自作自演としか考えられません。

脅迫電話も、美咲が隠し持った携帯電話で自分に電話したものです。
 
 
先ほど発見された天馬と美咲の写真の日付は、結婚式の半月前でした。

そして『赤い夜想曲』は、10年前に天馬が美咲に送った曲です。

曲は一見、愛の歌のように見えますが、花言葉は以下です。

赤いバラ ─ 情熱
マリーゴールド ─ 絶望
ロベリア ─ 悪意
ダリア ─ 裏切り

つまり、裏切った恋人への恨みの歌だったというわけです。
 
 
10年前、美咲はなかなか別れてくれない天馬を崖から突き落としました。

そのあと義則と結婚。

ところが、天馬は九死に一生を得て、海外で名声を売ることになりました。

ジェラール天馬の正体を知った時、過去の犯罪を抹殺するために再び天馬を抹殺する以外に道はありませんでした。

義則に罪を着せようとしたのは、義則と会社を徳大寺に渡さないため。美咲が捕まれば、義則も会社も徳大寺のものになってしまうからです。
 
 
「10年前、遺体が発見されず、もし天馬さんが生きていたら…と、ずっと怯えていたわ。あの曲の意味をわかっていたから…」
 
 
ミシェルは、天馬がコンサートで『赤い夜想曲』を歌う時、いつも必ず呟いていたことがあると打ち明けました。

「Pour compenser votre cœur brisé」
(傷ついたあなたの心を償うために)

そして天馬は、新しいアレンジで歌詞を変え、赤いバラ以外はヒヤシンス、月桂樹、オリーブになっていました。

花言葉は、悲しみ、平和、栄光です。

天馬は、美咲を殺人者にまで追い詰めたことに気づき、償いの思いを込めてこの曲を歌い続け、あえて加那グループと契約しました。

一時は悲しみに沈んだが、もう美咲を恨んでいないし、自分も成功して幸せだ。その思いを込めて、本当の『赤い夜想曲』を聞いて欲しかっただけだったのです…。

エピローグ

後日、コナンは照れながらも、蘭に花束をプレゼントしました。

「コナンくんが、私に?ありがとう!」

「へへへ」

「うわ~!綺麗な桃の花」

蘭は思わぬプレゼントに大喜び。しかし…、

「えっと、花言葉は…」

桃の花 ─ 天下無敵

蘭の表情は一変して鬼のような形相に…。

「ちょっとコナンくん?どういう意味?」

「えっ、あっ、その…」

「天下無敵ってどういう意味!?」

(ははは、そういう意味だよ…)

まとめ

■ BACK:
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■ NEXT:
第182話「大捜索九つのドア」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第181話「赤い殺意の夜想曲(ノクターン)(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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