名探偵コナン第211話のネタバレ!五彩伝説の水御殿(後編)

シーズン5

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第211話「五彩伝説の水御殿(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


Sponsored Link

登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

横溝 参悟
CV:大塚明夫
静岡県警捜査一課の刑事。小五郎のことを尊敬している。人に話しかける時に顔を近づけすぎる癖がある。

青野木 亮蔵(あおのぎ りょうぞう)
65歳。茶道の家元。

青野木 亮一(あおのぎ りょういち)
CV:一条和矢
28歳。家元の息子。

矢倉 守雄(やくら もりお)
CV:田原アルノ
42歳。弟子。骨董商主人。

三村 ゆかり(みむら ゆかり)
CV:勝生真沙子
33歳。弟子。会社社長。

花崎 芳子(はなさき よしこ)
CV:さとうあい
40歳。家政婦。

Sponsored Link

(前編)のストーリー

コナンたちは、鈴木財閥の会長・鈴木史郎の代理でお茶会に出席することになり、『五彩の水御殿』と呼ばれる青野木亮蔵の屋敷を訪ねました。

屋敷の庭には五色に変化する池があり、その中央には渡り廊下で行く茶室が建てられています。

コナンたちが池の色を楽しんでいる時、弟子の三村ゆかりが茶室の異変に気づきました。

なんと、茶室で亮蔵が首を吊って亡くなっていたのです。

家政婦の花崎芳子は、池に纏わる伝説の通り、亮蔵は魔物に殺害されたのだと訴えます。

しかし、コナンは家元の息子の青野木亮一、弟子の矢倉守雄とゆかり、そして芳子の中に犯人がいると考えました──。(前編へ)

あらすじ

遺体を発見したのは、みんなが客間に集まった午後4時で、ちょうど池が赤く染まり始めた時です。

客間に集まる前、矢倉は30分ほど風呂に行っていて、ゆかりは屋敷の外へ出ていました。

そして、芳子は台所で夜の茶会の準備をし、亮一は客間を出たり入ったりしていました。

 

横溝刑事は、亮一の大切な釣り竿を亮蔵が燃やしてしまったと聞き、亮一には十分な動機があると考えます。

そこで亮一は、亮蔵から今夜の茶会に出席するように命じられていたことを打ち明けました。

亮蔵はその茶会の席で亮一を次期家元にするつもりでしたが、それを亮一が断ったため釣り竿を燃やしたというのです。

それを知った矢倉とゆかりは、茶道のことなど全く知らない亮一をなぜ今になって家元にすると言い出したのか、と困惑します。

 

亮蔵が亡くなった時、みんなは客間にいました。

仮に誰かが殺害しに行ったとしたら、ずっと客間のベランダのイスに座っていた小五郎が渡り廊下を通って茶室に向かう犯人を目撃したはずです。

つまり、全員のアリバイは完璧ということです。

 

コナンは玄関のすぐ傍の部屋を調べ、人目を気にして戻って来たゆかりが持っていた風呂敷包みを発見しました。

風呂敷の包みを解くと、やはりコナンが想像していた通りの物が出てきました。

 

このあと、客間に集まっていた者たちに芳子が茶を運んできました。

ところが、不運にもゆかりが手にした湯呑茶碗にひびが入っていました。
 

「花崎さん、ひびが入ってるわよ!どうせ見た目にばっかり拘って、裏側なんて見ないんでしょう?」

 
このゆかりの発言で、コナンはハッと閃きました。

ゆかりはここぞとばかりに、奥様の寿命を縮めた亮蔵のことを芳子が恨んでいたと告白します。

さらにゆかりは、芳子と亮一が手を組んで魔物の話で亮蔵を自殺に追いやったのだ、と発言。

すると突然、芳子は泣き出し、客間を出て仏間に向かって行きました。

すぐに芳子の後を追いかけた亮一は、気にすることはないと芳子を励まします。

コナンが仏間を訪ねると、芳子と亮一は亡くなった奥様のことを話していました。

奥様、つまり亮一の母は、彼が茶道を嫌っても責めることをせず、彼の好きな釣りにいつも付いてきてくれたといいます。

コナンは、亮一と奥様が釣り船に乗っている写真を見て、ボートを繋ぐロープが引け解け結びになっていることに気づきました。

 

その後、水車を調べたコナンは、犯行に使われたトリック、そして犯人の正体を見破りました。

(犯人は遺体発見時、妙な行動をしていたあの人に違いない!)

Sponsored Link

ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めます。

 

池が赤く染まる頃、みんなが知らないところで犯行が行われていました。

しかし、亮蔵の遺体を発見した時、みんなは客間に集まっていました。

犯人は、客間に居ながらにして、亮蔵を茶室の梁に括り付けたのです。

 

まず犯人は、この池に語り継がれる魔物伝説になぞらえ、茶室の縁側で亮蔵を切りつけ、背後からロープで首を絞めて殺害しました。

そして、茶室に隠しておいたロープを梁に掛け、一方を引けば縮まるような特殊な結び目を作り、一方の端を亮蔵の首へ回し、もう一方を梁の支えに掛けて格子窓から外へ出しました。

次に、あらかじめ水車の心棒に繋いで水中深くに忍ばせておいたロープと室内からのロープを繋ぎました。

以上で時間差トリックの準備は完了です。

最後に、躙口の羽目板に画びょうと輪ゴムでバネを作り、バネを引きながらストッパーに掛け軸の留め金を使い、戸を掛け軸で支えて密室トリックを仕掛け、その場を立ち去りました。

その証拠に、躙口の戸にピンで刺したような跡が残っていました。

その後、犯人は客間に戻ってアリバイを作りました。

午後4時頃、池が赤く染まり、タイマーで水車が回り始めました。

そして、水車の心棒にロープが巻き取られていきます。

遺体は茶室内に引かれ、躙口の掛け軸にぶつかって戸が下まで落ちると、羽目板が柱の穴に施錠されます。

ロープは遺体を梁に吊り上げた後、きつく結び目が締まり、あらかじめ長さを測って入れられた小さな切り目から千切れ、水車に引かれて外へ出て行きます。

あとは、みんなが遺体を発見して驚いている隙に、戸を脇へ退けるフリをして輪ゴムと画びょうを取り外しました。

 

水車が回り出す頃、西日が水面に乱反射してロープを見えにくくします。犯人はこの特徴を活かして犯行に及んだのです。

そして先ほど、ゆかりは『見た目に拘って裏側なんて見ていない』と言っていました。

まさにその通り、犯人はその盲点を利用し、みんなに客間で池を眺めさせておきながら堂々と渡り廊下の下を通って茶室へ行ったのです。

 

犯人は、犯行時刻に妙な行動をとっていました。

用事があると言って外へ出て行ったゆかりは、高価な茶碗を受け取りに行っていました。

ゆかりは、家元が今夜の茶会で引退することを知り、次期家元の座を矢倉に奪われることを恐れました。

そこで慌てて矢倉の器を上回る高価なものを調達しに出かけたのです。

外へ出てこっそり戻ればセキュリティーアラームが鳴ります。

実際に、ゆかりが帰ってきた時には芳子が迎えに出て、2階の客間へ案内してきました。

つまり、ゆかりには茶室に近づく時間などなかったということです。

 

犯人は、夜の茶会に向けて凝った演出をしようとする家元が誰も茶室に近づけないことを計算した上で特殊な縮め縛りで家元の首を括りました。

この特殊な縮め縛りは『引け解け結び』と呼ばれ、釣り人がボートを渓流する時に用いる縛り方のことです。

釣りを趣味としているのは亮一ですが、彼は犯人ではありません。

犯人は、渡り廊下の下を泳いでいったのです。

つまり、犯人の服や体はびしょ濡れになっていたということです。

それを隠すため、犯行後に風呂に入った人物こそが犯人です。

 

犯人は、矢倉守雄です。

 

矢倉はみんなが客間に集まった時、小五郎が止めに入るほどにゆかりの素行を激しく非難しました。

それは、亮蔵の遺体が引き上げられる瞬間をみんなに見られたくなかったからです。

 

決定的な証拠は、渡り廊下の下の支柱に残された黒い手形でした。

矢倉は池の中を通った時、気づかないうちに池のコケが手に付着していたのです。

その黒い手形の指紋を調べれば、矢倉のものと一致するはずです。

 

矢倉は、家元殺害の罪を認めました。

矢倉は、亮蔵と一緒に高価な茶碗の偽物を作って売り捌いていました。

ところが奥様の死後、亮蔵は魔物の存在を信じ始め、人が変わってしまいました。

家元を亮一に譲り、全てを公にする、と。

そこで矢倉は、公表される前に殺害する計画を立てました。
 

「あんな茶室なんか作るから…。伝説の通りになってしまったじゃないか!!」

 
そう叫んだ矢倉は口を堅く結び、拳を畳みに強く打ち付けました。

エピローグ

矢倉が連行される頃、辺りはすっかり暗くなっていました。

横溝刑事は、駅か温泉街にでも送って行きましょうか、と小五郎に話しかけます。

それまで不貞腐れていた小五郎はわかりやすいほど満面の笑みを浮かべ、横溝刑事の車に乗り込もうとします。
 

「しかし伝説をなぞったとはいえ、私もほんのちょっとだけ、魔物はいるんではないかと思いましたよ」

「まあ昔のことだから、蛇のでっかいのくらいはいたんじゃないですか?大したことないですよ。のこのこ出てきたら、とっ捕まえて蛇皮にでもすりゃァいいんすよ」

 
その時、得意気に話す小五郎の目の前ににょろにょろと蛇が現れました。
 

「うひゃああああ!大蛇だあ~~~!!!」

(おいおい、大したことないんじゃねェのか?)

まとめ

■ BACK:
第210話「五彩伝説の水御殿(前編)」
■ NEXT:
第212話「きのこと熊と探偵団(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第211話「五彩伝説の水御殿(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう