名探偵コナン第886話のネタバレ!謎解きは喫茶ポアロで(後編)

シーズン22

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第886話「謎解きは喫茶ポアロで(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

服部 平次
CV:堀川りょう
西の高校生探偵。大阪府警本部長である父親譲りの推理力で数々の難事件を解決している。コナンの正体を知っている。

遠山 和葉
CV:宮村優子
平次とは同級生で幼馴染。平次の言葉にいつもヤキモキさせられている。

安室 透
CV:古谷徹
毛利探偵事務所の階下にある喫茶店「ポアロ」でアルバイトをしている。「バーボン」というコードネームで黒の組織に潜入している公安警察官。本名は降谷零。警察庁警備局警備企画課、通称(ゼロ)に所属している。

榎本 梓
CV:榎本充希子
喫茶ポアロのウェイトレス。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

大積 明輔(おおづみ めいすけ)
CV:小松史法
21歳。米花大学3年生。

山下 唯(やました ゆい)
CV:大原さやか
21歳。米花大学3年生。

安斉 典悟(あんざい てんご)
CV:竹本英史
20歳。米花大学3年生。

永塚 稔(ながつか みのる)
CV:西村朋紘
20歳。米花大学3年生。

伊織 無我(いおり むが)
CV:小野大輔
30歳。和田進一と名乗る紅葉の付き人。

大岡 紅葉
CV:ゆきのさつき
京都泉心高校に在学。百人一首の高校生チャンピオンで皐月会に所属している。平次のことを「未来の旦那さん」と呼ぶ謎の美少女。

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(前編)のストーリー

平次と和葉は、話題のイルミネーションを見に行こうと蘭とコナンを誘いに来た。夕食の支度をする2人を待つ間、コナンと平次は事務所の下にある喫茶ポアロで暇つぶしをすることになった。

そこへ米花大学演劇サークルの大積明輔、山下唯、安斉典悟、永塚稔の4人が来店した。この日は唯の誕生日で、安斉と永塚は唯のために作ったバースデー動画を見せることにした。

安斉がノートパソコンのプラグをコンセントに差し込むと、火花が散って店内の照明が落ちてしまった。暗闇の中、梓は懐中電灯を手にブレーカーを上げに行く。その時、安斉の悲鳴が店内に響き渡る。

店内の照明が戻ると、床には刃物で背中を刺された安斉が倒れていた……。

コナンと平次は、顔に返り血を受けていた。となると、もちろん犯人の手や袖にも返り血がついているはずだ。しかし誰の手にも血は付着していなかった。

大積は自分たちばかりが疑われているが、外部犯の可能性も考えられると話す。しかし偶然居合わせた男性客はそれを否定する。男性客は、安斉が刺されて悲鳴を上げた直後、入り口の前を陣取り、誰も店外に出さないように見張っていたと証言。

高木刑事が男性客に名前を尋ねると、男性客は和田進一だと名乗り、医療関係者であることを明かした。この時、コナンは和田の名前に違和感を抱いた……。(前編へ)

あらすじ

コナンはまだ犯人はわからないが、返り血を浴びないトリックなら思いついたと話す。平次もそのトリックに気づいていた。しかしトリックを使える人物には犯行が不可能だった。

コナンは唯と安斉がただの幼馴染ではないと推理し、本当の関係を唯に尋ねる。2人の関係が事件を解くカギになると考えるコナンだが、唯は誰かを守るための秘密だから教えられないと話す。

平次は先にイルミネーションを見に行った和葉のことが気にかかっており、イルミネーションが何時までやっているのかコナンに確認する。しかしコナンも時間など把握していなかった。

その時、和田と名乗った謎の男性が突然、百人一首の歌を詠み上げた。

「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」

それを聞いたコナン、平次、安室の3人は事件の真相にたどり着いた。

────

その後、自分たちの中に犯人はいないと言い切る大積は、早く帰らせて欲しいと訴える。大積、唯、永塚は返り血も浴びておらず、暗闇の中で人を刺すことなどできないというのだ。

平次は、先ほど和田が詠った歌をみんなに聞かせる。その歌は、秋風に吹かれた雲の切れ間から漏れて見える月はとても綺麗だなという意を表している。その歌と同じで、犯人も誰がどこに座るかを見ていたのだ。

「せやろ? 一人でトイレに籠って小窓からコソコソ覗いてた、大積明輔さん。あんたに聞いてんねや」

コナンは、トイレの小窓の磨りガラスにセロハンテープを貼って欲しいと梓に頼む。

「理科の先生が言ってたんだ。磨りガラスのザラザラしてる方にセロハンテープを貼ると、普通のガラスみたいになるって!」

梓はコナンの指示通り、小窓にセロハンテープを貼って覗いてみる。するとテープを貼った部分だけ透けて見える。透明とまではいかないが、これなら誰がどこに座ったかぐらいはわかる。

磨りガラスは、ガラスの表面に細かい傷をつけて、光の乱反射で白く曇らせて見えにくくしている。セロハンテープを貼ることによって、テープの接着剤で磨りガラスの傷が埋まり、平らに近くなるため透けて見えるのだ。

大積はテープなど持っていないと訴える。しかしコナンは、唯に贈るプレゼントの包み紙のテープを使ったと指摘する。

「例えその小窓から覗けたとしてもよ、暗闇で人を刺すなんて…」

「せやから練習したんやろ? 暗闇でも人を刺せるように自分の部屋かどっかにこの店と同じ配置でイスと机を並べてなァ」

1年前、演劇サークルでポアロそっくりの間取りのセットを作っていた。平次は、寸法の記録が残っていたと推理する。しかし大積は、間取りがわかったとしても生きてる人間を簡単に刺すことはできないと話す。

「ええ。正面からだと手が邪魔になって刺しづらいですが、無防備な背中なら座っている位置さえわかれば可能ですよ」

安室はそう述べた後、みんなより先に来店した大積がソファー席に自分のバッグを置いたのは、隣に彼女である唯を座らせるためだったと推理する。ソファー席が埋まってしまえば、被害者は向かいのイスのどちらかに座るしかない。

「でも返り血は!? 刺せたとしても返り血がついちまうだろうが!」

「つかないように工夫したんでしょ?」

コナンは、トイレの中のあるものを使って返り血をつかなくしたと推理する。

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ネタバレ

その頃。錦座を訪れた蘭と和葉は、見事なイルミネーションに胸を弾ませていた。その時、和葉は突然立ち止まり、じっとイルミネーションを眺める。心配になった蘭は和葉に声をかける。

「でも良かったわ。蘭ちゃんと二人っきりで。こんなん平次と生で見たら、ヤバイ気持ちになってたかもしれへんし。ほんま、助かったわ…」

和葉の本当の気持ちを察した蘭は、瞳を揺らして俯く。そして

「和葉! ワイも好きやで! 和葉!」

蘭の真剣な表情を見て、和葉は目を見開く。しばらく二人で見つめ合った後、和葉はにっこり微笑んだ。

「平次、自分のことワイなんて言わへんよ? でもありがと、蘭ちゃん!」

その時、近くのカップルがポアロで事件が起こったことを話し出す。『男の人が刺された』と聞き、蘭と和葉に不安が押し寄せる。

────

コナンは、大積がトイレットペーパーを使って返り血を防いだことを目暮警部に伝える。

「ミイラ男みたいに腕から先にグルグル巻いてさ」

「バーカ! 腕に巻いただけでどこに飛ぶかわからねェ返り血を防げるかよ!」

大積はコナンの推理を否定する。しかし平次は、トイレットペーパーを腕に巻くだけで充分だったと強調する。

凶器の包丁の先にはめたトイレットペーパーの芯を背中に当てながら刺し、その芯を押さえたまま包丁を抜けば返り血はほとんど浴びずに済む。凶器を長い刺身包丁にしたのはそのためだ。

芯の先から多少血は噴き出るが、先を自分に向けなければいいだけだ。代わりに芯の先の方向にいたコナンと平次が返り血を浴びるという結果になってしまった。

犯行後にトイレへ戻り、手に巻いていたトイレットペーパーをトイレに流し、犯行に使った芯をトイレットペーパーの真ん中に差し戻し、明かりがつくのを待つだけ。

「トイレットペーパーの真ん中が少々盛り上がっていましたので、あとから無理矢理芯をねじ込んだのは間違いありません。なので調べれば出てくると思いますよ。その芯から刺された安斉さんの血液や、あなたの指紋がね」

安室の言葉に言い逃れができなくなった大積は罪を認めた。

「苛つくんだよ。なんで彼氏の俺が大積くんなのに、安斉は名前で呼ばれてんだ?」

「だからそれは、幼馴染だから…」

いきり立つ大積を押さえようと唯は説明する。しかし納得できない大積は、唯と安斉の本当の関係を追及する。唯は答えようとせず、口を閉ざしてしまった。

「そらみろ! 言えねェじゃねェか。どうせ元カレなんだろうけど、コソコソ秘密にしてっから、痛い目に遭わせてやりたかったんだよ!」

大積の怒鳴り声に唯は震え出す。それを見兼ねたコナンは口を開いた。

「2人はたぶん、兄妹だと思うよ。腹違いのね」

「な、なんだと!?」

唯は先ほど、誰かを守るための秘密だから教えられないと言っていた。『典悟を』ではなく、あえて『誰かを』と言ったのは安斉の身内の誰か。この場合考えられるのは、代議士だという安斉の父だ。

代議士にとって致命的なスキャンダル。つまり唯は、愛人に産ませた隠し子だった。

「慰謝料とかで親同士が揉めてる間、私と典悟はほっとかれて、よく二人で遊んでたから仲良くなっちゃって」

「嘘だ。とても信じられねェ。みんなで俺を担いでんじゃねェだろうな?」

その時、大積のスマホに公衆電話から着信が入った。それは安斉からのものだった。

「痛ェじゃねェか、てめェ! 次に会ったらマジぶっ殺す!」

安斉は大積を怒鳴りつけた後、唯のバースデー動画を見て欲しいと伝える。

「本当はトイレに籠っているお前にも聞こえるようにでっけェ音で流すつもりだったけどな! じゃあな、ちゃんと見舞いに来いよ!」

一方的に電話を切られた大積は、さっそくバースデー動画を再生する。その動画の中で安斉は、自分と唯が腹違いの兄妹だということを打ち明けていた。

「そ、そんな……」

大積はその場に膝をつき、涙を流した。

「ったく、刺す前にちゃんと話し合おとけっちゅうねん!」

平次は腕時計を見て焦る。早く錦座のイルミネーションに行かなければ計画が台無しになってしまう。その時、ポアロの扉が開いた。

「行くのは錦座やない。東京駅や!」

「か、和葉!」

和葉は、帰りの新幹線に乗り遅れてしまうと言い、平次を引っ張って東京駅へ向かっていった。高木刑事は、事件後の事情聴取があるのに…、と呟き二人の背中に手を伸ばす。しかしその背中はすでに遠くなっていた。

ため息をついた高木刑事は、店内を見て和田進一がいないことに気づいた。先ほどから高木刑事の呟きを聞いていた蘭は、『和田進一』が偽名かもしれないと伝える。

「前に新一に聞いたことがあるんです。明治時代に翻訳されたホームズの物語は日本が物語で、ホームズもワトソンも日本人の設定だったって。そのワトソンの名前が和田進一っていう軍医だったので…」

(そう。わざわざホームズの和名・小室泰六とは名乗らず、和田進一にしたってことは…)

コナンは和田と名乗った男の後ろに、ヒントとなる百人一首を詠わせたホームズ的な存在の人物がいると考えていた。

エピローグ

その頃。和田という偽名を名乗った伊織無我は、主の大岡紅葉に電話で報告していた。

事件のヒントを与えた張本人の紅葉は、安斉の呻き声のあとで何かを剥がす音が聞こえたことを打ち明ける。それはほんの小さな音で普通なら誰も気づかないようなもの。しかし電話越しの紅葉の耳には聞こえていたのだ。

「でも嬉しいわ。ウチのヒントが平次くんのお役に立てて。まあ将来、彼の伴侶となる者としては、理の当然ですけど」

「さすがお嬢様のお目にかかった御仁。顔だちも性格も推理力も申し分ありません。少々気になる娘がいるようですが…」

まとめ

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こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第886話「謎解きは喫茶ポアロで(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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