名探偵コナン第139話のネタバレ!最後の上映殺人事件(後編)
こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ
事件ファイル概要
-
■ 話数:
第139話
■ 事件ファイル名:
最後の上映殺人事件(後編)
■ 放送日:
1999年3月15日
■ 放送曜日:
月曜日
■ 主題歌:
OPテーマ TRUTH(TWO-MIX)
EDテーマ Still for your love(ルーマニア モンテビデオ)
■ BACK:
⇒ 第138話「最後の上映殺人事件(前編)」
■ NEXT:
⇒ 第140話「SOS!歩美からのメッセージ」
登場人物
・江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。
・小嶋 元太
CV:高木渉
少年探偵団の一人。うな重好きの食いしん坊で力持ち。
・円谷 光彦
CV:大谷育江
少年探偵団の一人。コナンには劣るが少年探偵団の№2の頭脳を持つ。
・吉田 歩美
CV:岩居由希子
少年探偵団の一人。コナンに想いを寄せる。
・灰原 哀
CV:林原めぐみ
本名は宮野志保。元黒ずくめの組織の一員でコードネームはシェリー。新一が飲まされた薬と同じ薬を飲み、子供の姿になってしまった。現在は阿笠博士のところでAPTX(アポトキシン)4869の解毒薬の研究をしている。
・阿笠 博士
CV:緒方賢一
新一の隣の家に住む発明家。コナンの正体を知っている。
・目暮 十三
CV:茶風林
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある。
・高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。
・井出 敏行(いで としゆき)
CV:陶山章夫
大学生。
・友里 百合子(ともさと ゆりこ)
CV:甲斐田ゆき
23歳。売店係。
・村松 昭雄(むらまつ あきお)
CV:丸山詠二
62歳。映画館主。
・古橋 稔(ふるはし みのる)
CV:屋良有作
39歳。映写技師。
・張田 政次(はるた せいじ)
43歳。不動産会社社長。
・捜査員
CV:村越周司、小林友治
(前編)のストーリー
コナンたち少年探偵団の5人は、阿笠博士から貰った割引券で映画を観に来ました。
ところが、この映画館は今日で閉館してしまうらしく、コナンたちが最後の観客となりました。
何を見るか揉めた結果、大怪獣ゴメラの三本立てに決定。
コナンたちが映画を楽しんでいると、上映中のスクリーンに黒い影が映し出されました。なんとそれは、この映画館を閉館に追い込んだ不動産屋・張田政次の遺体でした。
捜査が進むにつれて、自殺という線で決着がつきかけたその時──、
光彦は、『百合子が女子トイレの鏡の前で目頭を押さえているところを見た』と証言しました。
あらすじ
光彦は、スクリーンに影が映る少し前に、トイレで百合子の姿を目撃したと証言します。
先ほど百合子は、映写室に弁当を持って行った後、騒ぎが起きるまで控室でお茶を淹れていたと言っていました。
そのことについて目暮警部が追及すると、百合子はお湯を沸かしている間にズレたコンタクトをトイレで直していたと説明しました。
その後、目暮警部に呼び出された阿笠博士は、コナンたちを迎えに映画館を訪れました。
コナンは、客席の下でタバコの灰と吸い殻を発見。そして前の席に靴跡がついていることを確認しました。
以上のことから、映画館という闇と光の空間を利用し、張田を殺害した犯人の正体を見破りました。
そのことを博士に伝えたコナンは、自分の声に合わせて口パクして欲しいと頼みます。
目暮警部と4人の容疑者が客席に集まったところで、コナンは照明を落とし、推理を話し始めました。
ネタバレ
犯人は、あらかじめ映写室の窓に蓋をし、灯りが漏れないようにしてから遺体を吊るしました。そうしておけば、暗闇の客席から遺体に気づくことはほぼありません。
遺体が揺ら揺ら動いていたという謎を解くカギは、館主の村松が証言した『いつもと違う空調の強さ』にありました。
客席は大きな密閉空間。つまり、あらかじめ風の方向と強さを調整しておけば、風を回して遺体を多少揺らすことができるという訳です。
ここまでは遺体を吊るした方法、そして遺体を揺れ動かした方法です。
スクリーンに影が映った時、動いていたのは遺体が吊るされた側の映写機でした。そのまま投影すれば、映画の初めから影が映ることになります。
それを避けるため、犯人は『鏡』を使用しました。
映写機のレンズに鏡を取りつけると、映像を反射させることができます。つまり犯人は、映像を反射させ、もう一方の覗き窓から投影したという訳です。
その証拠に、張田が上映中に吸っていたタバコの吸い殻が投影されるはずの覗き窓の真ん前に落ちていました。
張田は、いつも上映の邪魔をするため、投影される窓の真ん前に座っていたと言っていました。しかしコナンたちが映画を観ていた時、タバコの煙が影となってスクリーンに映ることはありませんでした。
犯人は、映写技師の古橋稔です。
※映像に張田の影が出た時、古橋は映写室にいたと証言していました。しかしそのアリバイは、映画が始まった後で古橋が殺害された場合に成立するものです。
まず古橋は、売店係の百合子に弁当を買いに行かせました。売店が空になれば、犯行時に館内の移動がしやすくなるためです。
上映開始とともに空調室へ行き、風の強さと方向を変えました。この時、映像は鏡を使って覗き窓の方から投影させておきました。
そして劇場内に入り、張田の首をロープで絞めて殺害し、本来映像が投影される窓の前に吊り上げました。
あとは映写室に戻って百合子が来るのを待ち、投影する窓を塞いであったものを取り除き、映写機のレンズに取りつけた鏡を外すだけです。
そして映像に首を吊った張田の影が出て、それを百合子と一緒に目撃すれば、アリバイは成立するという訳です。
決定的な証拠は、百合子の証言でした。
百合子は、弁当を届け、控室でお茶を淹れていた時、ズレたコンタクトを直すためトイレへ行ったと言いました。
控室にも洗面台が設置されています。なのに何故、わざわざトイレの鏡まで行く必要があったのか……。
それは、控室にあるはずの洗面台の鏡がなくなっていたためでした。
動機は、張田への恨みを晴らすため。
古橋は、映写室の覗き窓から見る景色を愛していました。映画を観る客の反応が逐一見渡せる、その特等席を。
しかし張田の嫌がらせのせいで客が減っていき、昨日の客は張田一人だけ……。
古橋は、覗き窓のところまで張田を吊るし上げ、寂しくなってしまった景色を見せてやろうと思った、と悲しそうに笑いました。
エピローグ
その後、コナンたち5人の貸し切りで、ゴメラの上映が始まりました。元太たちは、迫力のある戦闘シーンに大興奮。
その様子を見ていた村松は、初めて映画を観た時の胸の高鳴りを思い出しました。溢れんばかりの喝采に包まれた、その空間を。
そして村松は、映画館を売ることをやめ、もう一度客席を埋め尽くしてみせよう、と固く決意したのでした。
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