名探偵コナン第89話のネタバレ!ドラキュラ荘殺人事件(後編)

シーズン3

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第89話「ドラキュラ荘殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


Sponsored Link

登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

虎倉 大介(とらくら だいすけ)
50歳。ホラー作家。

虎倉 悦子(とらくら えつこ)
CV:寺内よりえ
30歳。虎倉の妻。

田所 俊哉(たどころ としや)
CV:遊佐浩二
26歳。虎倉の書生。

土井 文男(どい ふみお)
CV:村松康雄
48歳。月刊ホラータイムズ編集長。

羽村 秀一(はむら しゅういち)
CV:速水奨
33歳。北関東大学民俗学研究室勤務。

Sponsored Link

(前編)のストーリー

小五郎は、ドラキュラ荘の主・虎倉大介から妻の浮気調査の依頼を受けた。その夜、虎倉は密室の書斎で何者かに白木の杭を胸に打ち込まれ、殺されてしまった。

建物の中からはコナンたちがいたリビングを抜け、渡り廊下を通らなければ書斎へは行けない。外からも侵入は不可能。

犯人は一体どのようにして書斎へ行ったのか……。(前編へ)

あらすじ

コナンは、コレクションルームの窓の庇の雪に窪みができていることに気づいた。そして事件の後にコレクションルームに行った時、油絵の具の匂いがしなくなっていた。コナンは白木の杭の匂いを確認するが、匂いの元は杭ではなかった。

検死を終えた小五郎は、一度事件を整理することにした。

午後8時半頃、虎倉が書斎へ行き、田所が蘭とコナンを連れてコレクションルームに映画をとりに行った。その時、凶器の杭はコレクションルームにあった。つまり犯人が杭を盗み出したのはその後ということになる。

そしてコレクションルームの窓には、内側から鍵がかかっていたことを蘭が確認している。つまりコレクションルームへはリビングからしか行けないことになる。

午後8時50分頃、田所は書斎へ映画とワインを届けに行った。そしてリビングに戻ったのが9時過ぎ。それから田所は家中の戸締りを確認に行った。その時、雪はすでに止んでいた。

午後9時15分頃、田所はリビングに戻り、そのすぐ後に悦子が自室へ向かった。そして遺体が発見された12時頃、悦子が階段を下りてきた。つまり悦子にはその間のアリバイがない。

羽村も悦子と同時にリビングを出て書庫へ行っていた。リビングに戻ったのは10時半頃。となると悦子と同様にその間のアリバイはない。そして羽村にはコレクションルームから杭を盗み出すことができた。

土井は、羽村がリビングに戻ってきてすぐトイレへ行った。戻ってきたのは20分後。それだけの時間があれば犯行は可能だ。

──その時、小五郎は書斎のテーブルの上にあった封筒に気づく。それは虎倉の原稿ではなく、土井の雑誌『月刊ホラータイムズ』に読者が送った投稿小説だった。

羽村は、ホラータイムズに投稿した小説が虎倉に盗作されているという噂があることを知らせる。それを聞いた土井は、虎倉が盗作していたことを認め、何年も前から虎倉の才能が枯渇していたことを打ち明けた。

7年前、株で失敗した土井は多額の借金を作ってしまった。虎倉は、土井の借金を肩代わりする代わりに投稿小説の横流しを要求した。

そして5年前、投稿小説の横流しに耐えられなくなった土井は、同人誌を通して知った田所を虎倉に紹介した。それから田所は、虎倉のゴーストライターとなった。虎倉が5年前からファンタジー風の作品を発表するようになったのは、田所が原稿を書いていたためだった。

田所は、そのことで虎倉を恨んでいないと話す。仮に恨んでいたとしても、殺せない訳があるという。

田所には年の離れた妹がおり、生まれつき腎臓が悪く、両親を早くに亡くしたため満足な治療をさせてやれなかった。しかし虎倉のおかげで東京の病院に入院しているという。つまり田所は、ゴーストライターとして働く代わりに、妹の入院費を負担してもらっていたのだ。

書斎へ向かう唯一の通路である渡り廊下はリビングからしか行けない。コナンたちの目を盗んで行くことは不可能だ。仮にできたとしても、書斎のドアには内側から鍵がかかっていた。窓から出入りしたとしても、足跡があったのは窓の前だけだ。

コナンは、なぜ犯人がわざわざ白木の杭を使って虎倉を殺害したのか考える。白木の杭を使えば、ドラキュラ荘にいた者の犯行だと限定され、犯人にとって不利になる。

コレクションルームの油絵の具の匂い。内側から鍵がかかっていた窓。換気用の窓についたバネ仕掛けのストッパー。窓の下に落ちていた木の枝の切れ端。そして窓の庇の上の雪に残された妙な窪み。

以上のことから、コナンは犯人の目星をつけた。そして物置の中から決定的な証拠を発見した。しかし犯人がわざわざ映写機を使って遺体をライトアップさせた謎が残っている。

コナンは、書斎のカーテンレールにセロハンテープがついていることに気づき、犯人が遺体をライトアップさせた本当の理由、そして事件の真相にたどり着いた。

Sponsored Link

ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を始めた。

凶器に使われた白木の杭を手に入れられたのは羽村だけだと思われていたが、実は誰でも外から盗み出すことができた。外の雪に足跡が残っていなかったのは、犯人が空中を歩いたため。

玄関ホールの階段の踊り場の窓とコレクションルームの窓の庇はほぼ同じ高さにある。犯人はそれを利用し、脚立を使って橋をかけたのだ。その上を渡れば足跡ひとつ残さずコレクションルームの窓に近づくことができる。その証拠に、庇の上の雪に脚立の痕が残っている。

犯人は、コレクションルームの換気用小窓のストッパーと窓ガラスの間に木の枝の切れ端を挟んでおいた。そうしておけば一見ストッパーがかかっているように見えるが、窓は自由に開けることができる。犯人はそこから杭を盗んだのだ。そして再び窓を閉めれば、バネ仕掛けのストッパーは自然にかかる。

田所は、白木の杭が展示してあった台は窓から2メートル近く離れていると指摘する。

犯人は高枝ばさみを使ったのだ。高枝ばさみにはアタッチメントのひとつとして、果実をもぎ取るためのクリップがある。それを装着して換気用窓から差し込み、杭を盗み出したのだ。この方法を使えば、誰でも杭を盗み出すことができる。

そして犯人はそのまま渡り廊下を渡ったのだ。つまり犯人は、唯一渡り廊下を通った人物、田所俊哉だ。

コナンと蘭がコレクションルームで見た白木の杭は、精巧に作られた偽物だった。田所は映画をとりに行く時、コナンと蘭を誘って偽物の杭を見せ、その時点では凶器がコレクションルームにあったと確認させた。

そしてあらかじめ書斎に隠してあった本物の杭で虎倉を殺害した後、戸締りを確認しに行くフリをして偽物の杭を盗み出した。その証拠に、物置から偽物の杭が発見された。その杭からは油絵の具の匂いがする。

書斎のドアには内側から鍵がかかっていて、開いていた窓の前以外には足跡ひとつ残っていなかった。この開いていた窓と窓の前だけ踏み荒らされた雪はただの偽装工作。田所はドアから入り、そしてドアから出た。その後、内側から鍵をかけるのは造作もないことだった。

犯人が遺体をライトアップさせたのは、映画のラストシーンに見立てるためだと考えられていた。しかし本当の目的は、映写機を移動させたことをカモフラージュさせることだった。

今回のトリックには、映写機をドアの前に移動させることが必要不可欠だった。しかしただ移動しただけではすぐにトリックを見破られてしまう。そこで遺体をライトアップするという常軌を逸した演出を施し、みんなの注意を逸らした。

まず、映写機のリールからフィルムを5メートルほど引き出す。そしてフィルムの先端にセロハンテープを貼り付け、フィルムをドアの前の暗幕のカーテンレールの上を通し、ドアの鍵のつまみに貼り付ける。

映写機を作動させるとフィルムがリールに巻き取られ、引っ張られた拍子に鍵のつまみが回転して鍵がかかる。そしてさらに引っ張られ、耐えきれなくなったセロハンテープが剥がれた。

こうして田所はドアに鍵をかけたのだ。しかし田所にとって不幸だったのは、フィルムが巻き取られる際にセロハンテープが暗幕の端に付着して残ってしまったことだ。セロハンテープにはパーフォレーション(フィルムについている四角い穴)の跡がしっかりついていた。

そして遺体発見時、田所は書斎の扉の前で『室内から映写機の音が聞こえる』と言った。戸枠には防音用のゴムパッキンがついていて室内の音が聞こえるはずはない。ではなぜ田所には音が聞こえたのか。それは室内で映写機が回っていることを田所が知っていたからだ。

「なんなら試してみますか? 閉ざされたドアの向こうで映写機の音が聞こえるかどうか」

「僕が、殺しました……」

田所は俯き、虎倉殺害の罪を認めた。

1年前、田所の妹は亡くなってしまった。虎倉は妹にちゃんとした治療を受けさせていなかったのだ。妹の入院を長引かせるために担当の医師を買収し、病気が良くも悪くもならないようにギリギリの治療しかしていなかった。しかしそれが裏目に出て、病状が悪化した妹は亡くなってしまった。

田所がそのことを知ったのは1か月前だった。妹の担当だった看護婦が我慢しきれず密かに教えに来た。ちゃんと治療していれば、妹が死ぬことはなかった、と……。

エピローグ

ドラキュラ荘からの帰り道。小五郎は、フランケン荘の主人から依頼を受けたことをコナンと蘭に伝える。

「今度はフランケンだって」

「ははは……」

(あとは狼男が出てくりゃァ完璧だぜ…)

まとめ

■ BACK:
第88話「ドラキュラ荘殺人事件(前編)」
■ NEXT:
第90話「花の香り殺人事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第89話「ドラキュラ荘殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう