名探偵コナン第168話のネタバレ!鳥取クモ屋敷の怪(解決編)

シーズン4

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第168話「鳥取クモ屋敷の怪(解決編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

服部 平次
CV:堀川りょう
西の高校生探偵。大阪府警本部長である父親譲りの推理力で数々の難事件を解決している。コナンの正体を知っている。

遠山 和葉
CV:宮村優子
平次とは同級生で幼馴染。平次の言葉にいつもヤキモキさせられている。

ロバート・テイラー
CV:中原茂
26歳。カメラマン。

武田 信一(たけだ のぶかず)
45歳。武田家長男。人形師。

武田 龍二(たけだ りゅうじ)
CV:古田信幸
38歳。武田家次男。

武田 勇三(たけだ ゆうぞう)
CV:宝亀克寿
35歳。武田家三男。

武田 陽子(たけだ ようこ)
CV:堀越真己
33歳。龍二の妻。

根岸 明雄(ねぎし あきお)
CV:中嶋聡彦
人形店社長。

武田 智恵(たけだ ちえ)
CV:鈴木れい子
71歳。武田家三兄弟の母。

塩谷 深雪(しおたに みゆき)
CV:雪乃五月
26歳。家政婦。

武田 紗栄(たけだ さえ)
CV:吉田小百合
9歳。龍二と陽子の娘。

武田 絵未(たけだ えみ)
CV:小島幸子
9歳。龍二と陽子の娘。

武田 絹代(たけだ きぬよ)
信一の妻。

武田 美沙(たけだ みさ)
信一の娘。看護師。

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(疑惑編)のストーリー

鳥取県の絡繰峠にある武田家に呼ばれた平次と和葉は、山道で迷っている時にロバート・テイラーという外国人と知り合いました。

そこに偶然通りかかったコナン、小五郎、蘭も、武田家に呼ばれていました。

絡繰峠のクモ屋敷の祟りの謎を解くために…。

到着したその夜、武田家長男・信一が人形倉の二階で自殺しました。

さらに和葉が攫われ、懸命に捜索するコナンと平次は、捜査が終わったあとの人形倉の一階で、糸に絡まった姿で吊るされていた和葉を間一髪のところで救出しました。

その後、コナンたちは風呂焚き場のかまどの中から焼け焦げたスタンガンを発見。

すぐに平次は和葉の背中を確認し、小さな火傷のような痕を見つけました。

つまり、犯人は和葉をスタンガンで襲ったということです。

しかし、なぜ和葉が襲われなければならなかったのか…。

このあと、和葉は倉の前で小さな球を拾ったと証言し、コナンと平次は瞬時にBB弾だと察します。

そしてもう一度倉の中を調べ、犯行に使ったトリックと犯人の正体を見破ったのですが──。(疑惑編へ)

あらすじ

コナンと平次は、広間に集まっていた関係者に『小五郎が真犯人を突き止めた』と伝え、人形倉の二階に集めました。

そこでコナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い、推理を始めます。
 
 
信一の遺体を発見した時、入り口の扉は内側から鍵がかかっていました。

たったひとつの出入口である小窓は、子供がやっと通れるぐらいの大きさです。

では、犯人は信一を梁から吊るした後、どのようにして外へ逃げたのか…。

否、逃げる必要などなかったのです。それはつまり、信一を殺害した時、犯人はこの部屋にいなかったということです。
 
 
 
まず犯人は、引っ張れば輪が締まる状態にしたロープを梁に結わえ付けました。

そして、両端に小さな輪を作った釣り糸でロープの輪の四隅を引っ張り、小窓を囲むように画びょうで固定します。

そのロープの輪の付け根辺りの縄目に別の長い釣り糸を通し、部屋の中央にある梁をくぐらせて、小窓から外に出しておけば仕掛けは完成です。

あとは信一をここへ呼び出し、小窓から外を覗かせれば、外から糸を引っ張るだけでロープの輪が締まり、信一を殺害できるというわけです。
 
 
信一が部屋の鍵をかけたのは、誰にも見られたくない重要な用事だったため。窓の外を覗いたのは、外で音がしたからです。

犯人は、外からエアガンでBB弾を窓に命中させ、信一が窓の外を覗くように仕向けたのです。
 
 
 
全ては3年前、この部屋で自殺した美沙の仇をとるために…。

恐らく犯人は、信一が本当の娘ではないとわかった美沙に辛く当たり続け、自殺に追い込んだと思っていたのです。
 
 
美沙は、信一の妻・絹代との間にできた龍二の娘でした…。

それは、龍二が陽子と出会う前のことです。

信一は子供ができない体だと病院で知らされた絹代は、子どもを欲しがっている信一の夢を叶えてあげて欲しい、と涙ながらに龍二に頼みました。

信一と血液型が同じだった龍二は、絶対バレないはずだと考え、絹代の頼みを引き受けました。

しかし3年前、医師が信一に口を滑らせてしまいました。

そのせいで美沙は自殺し、絹代も責任を感じて後を追うように自殺。

それ以来、龍二は『自分が引き受けたばかりに…』と、ずっと自分を責め続けていました。
 
 
しかし、信一を殺害した犯人は龍二ではありません。

犯人は、エアガンで窓を撃ち、信一が窓から首を出した瞬間に糸を引き、殺害しました。

いくら密室にしたからと言っても、倉の前でそんな怪しい行動をしているところを見られたらすぐに疑われてしまいます。

さらに、摩擦や抵抗の多いこの仕掛けを人間の力だけで作動させると、失敗する可能性が考えられます。

それを成功させるには、ロープの四隅を止めた画びょうを一気に引き抜くぐらいの力が必要です。

あの時、誰にも気づかれずにそんなことができたのはたったひとり…。

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ネタバレ

犯人は、車で蘭たちと墓参りに行ったロバート・テイラーです。

夕食後に墓参りに出かける時、倉の前で車を停め、蘭たちを待っていたロバートなら、運転席からこっそり倉の小窓を狙い撃ちすることができます。

そして、あらかじめ小窓から出しておいた糸を夕食前に車に結んでおけば、車を発進させるだけで糸を強力な力で引くことができます。

切れて車についたままの糸は、景色を見るために途中で降りた山の中で回収し、エアガンとともに捨てました。
 
 
 
今日、武田家に来たのが3年ぶりだと言っていたロバートですが、実は数日前から訪れていました。

数日前、ロバートは根岸を殺害し、今回の絡繰りを仕掛けました。

根岸だけ納屋で殺害した理由は、倉の二階に仕掛けをしなければならなかったため。
 
 
大阪の平次を奇妙な依頼状で呼び寄せ、通り道で待ち伏せたのは、3年ぶりに来たということを強調するためでした。

まさか、道に迷っていたところを高校生探偵に拾われ、久しぶりに武田家に来た男が、前もって絡繰を仕掛けているなど誰も思いません。
 
 
 
信一は、根岸と組んで人形に麻薬を詰め、高値で売りさばいていました。

そこでロバートは、根岸を殺害したあと、彼が持って行くはずだった麻薬入りの人形を1体盗み、後日、信一を倉の二階へ呼び出す口実を作りました。

そして信一は、絡繰が仕掛けられたこの部屋に呼び出され、殺害されてしまったというわけです。
 
 
「やめてください。証拠もないのにそんなでたらめ。それにあなたは重要なことをひとつ忘れています。ちゃんと説明してくださいよ、信一さんが糸に絡まって亡くなっていた謎を!」
 
 
無実を訴えようとしたロバートのこの発言を聞き、陽子は不思議そうに首を傾げます。

関係者の中で『信一が糸に絡まっていた』と知っていたのは、コナンたちと一緒に現場へ駆けつけた龍二、勇三、智恵、深雪の4人です。

この4人は、現場のことを他言しないようにと小五郎から念を押されています。

では、なぜロバートがそのことを知っていたのか…。

それは、信一が糸に絡まるように仕組んだ犯人だからです。
 
 
信一を糸に絡めたトリックは、梁に結わえ付けたロープの真下に、糊を使って糸を張り巡らせるという極めて簡単なものです。

信一が小窓から顔を出したことを車の中で確認したロバートは、車を発進させました。

すると、車に結ばれた糸が引っ張られ、固定していた画びょうが外れ、ロープは信一の首を絞めつけながら反対方向に引っ張られ、信一は梁に後頭部を強打します。

さらに引っ張られると糸が切れて、信一の体は張り巡らされた糸の海にダイブし、まるでクモの糸に絡まったかのように天井からぶら下がるというわけです。
 
 
和葉を襲って倉の一階に糸で吊るしたのは、犯人が糸を使って祟りに見せようとしているのを印象づけるため。

そして、倉の二階から逃げる方法が何かあるのではないかと錯覚させるためでした。
 
 
 
罪を認めたロバートは、根岸と信一を殺害した動機を話しました。

数日前、武田家を訪ねたロバートは、根岸から『美沙が自殺した』と聞かされました。

そして根岸は、麻薬で朦朧とした目で笑いながら、ロバートに吐き捨てました。
 
 
「しゃあないわ。本当の娘じゃなかったけんな。あげな傷ついた娘、誰も嫁にとらんし、生きとってもええことなかっただろうけんな」
 
 
この3年間、ロバートは英語が苦手な美沙のために、必死に日本語を身に着けました。

そして、ようやく武田家を訪ねることができたロバートは、美沙の笑顔に迎えられることを待ち望んでいました。

しかし、そこで待っていたのは、美沙が自殺したという現実と、根岸の冷酷な言葉でした…。
 
 
「せやけど、和葉をあんな目に遭わせたんは、やりすぎやったんちゃうか?」

「もう誰が傷つこうが疑われようが、そんなことどうなってもいいと思ったんだよ!彼女を見殺しにしたこの家の人たちもみんな!」
 
 
これまで静かに小五郎(コナン)の推理を聞いていた平次は、このロバートの発言で冷静さを失い、勢いよく彼の胸ぐらを掴みました。
 
 
「最後まで言わんとこ思っとったけど、アンタに教えといたるわ!あん時、精神的に不安定やった美沙さんが、あんたのローマ字で会話しとった美沙さんがなァ!!」

「よせ!服部!!」
 
 
コナンの制止も聞かず、平次は真実をロバートに告げます。
 
 
3年前のロバートが帰る日。

美沙は、ロバートの気持ちを聞いて欲しいと紗栄と絵未に頼みました。

紗栄と絵未がロバートに尋ねると、ロバートは手に持っていた根岸の名刺に『shine』と書きました。

ロバートは、自分にとって光のような存在の美沙を『shine』という文字で表現したのです。

shine(シャイン) = 輝いている

しかし、根岸(negishi)と同じローマ字が使われていたため、『しね』だと勘違いした紗栄と絵未は、そのまま美沙に伝えてしまったのです…。
 
 
 
その後、ロバートは鳥取県警に連行されていきました。

パトカーの中で、ロバートは同じ言葉を何度も、何度も呟いていました。

「なんで自分は日本人じゃなかったんだ。なんで彼女はアメリカ人じゃなかったんだ」

まるで、壊れた絡繰人形のように、何度も、何度も繰り返して…。

エピローグ

先ほど、蘭からロバートが美沙に伝えたかった本当の言葉を聞かされた紗栄と絵未は、ロバートがなぜ警察に連れていかれたのか陽子に追求します。

2人は、倉の小窓から出ていた長い糸を見たと証言し、クモ御前様の仕業だと訴えます。

そこにやってきた智恵は、クモ御前の仕業だと認め、ロバートは母国に帰ったのだと伝えます。
 
 
「だよね!そうだよね!」

「ねえ、おばあちゃん!また聞かせてよ、昔話!」

「そんなら因幡の白兎でも話しやろうかね」
 
 
ロバートを気に掛ける紗栄たちにどのような説明をすればいいのか頭を悩ませていたコナンは、ほっと安堵の胸をなでおろしました。

(さすが、おばあちゃん)

まとめ

■ BACK:
第167話「鳥取クモ屋敷の怪(疑惑編)」
■ NEXT:
第169話「ビーナスのキッス」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第168話「鳥取クモ屋敷の怪(解決編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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