名探偵コナン第221話のネタバレ!偽りだらけの依頼人(後編)

シーズン6

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第221話「偽りだらけの依頼人(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

服部 平次
CV:堀川りょう
西の高校生探偵。大阪府警本部長である父親譲りの推理力で数々の難事件を解決している。コナンの正体を知っている。

遠山 和葉
平次とは同級生で幼馴染。平次の言葉にいつもヤキモキさせられている。

横溝 参悟
CV:大塚明夫
静岡県警捜査一課の刑事。小五郎のことを尊敬している。人に話しかける時に顔を近づけすぎる癖がある。

池波 静華(いけなみ しずか)
CV:勝生真沙子
42歳。依頼人。

柴田 四朗(しばた しろう)
静華の尋ね人。※被害者。

吉川 竹造(よしかわ たけぞう)
CV:大山高男
47歳。四朗の友人。

柴田 恭子(しばた きょうこ)
CV:松岡洋子
38歳。四朗の妻。

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(前編)のストーリー

探偵事務所に池波静華という和服姿の美女がやってきました。

彼女の依頼は尋ね人。中学時代の同級生で同じ剣道部にいた柴田四朗を捜して欲しいということでした。

コナンの推理で目撃の人物はすぐに見つかり、静岡県で体育教師をしていることが判明。

さっそく小五郎は柴田の自宅マンションを訪ねてみることに。しかし、そこで見つかったのは、撲殺されていた柴田の遺体でした。

リビングでうつ伏せに倒れていた柴田は、なぜか30年前の静華の写真を握りしめていました。

横溝刑事たち警察が捜査を進める中、コナンは偽りだらけの依頼人・静華を不審に感じていました──。(前編へ)

あらすじ

凶器の木刀は、玄関のすぐ横にある非常階段で発見されました。

その木刀は柴田がしつこい訪問販売を撃退するために購入したもので、普段は玄関の下駄箱の上に置いてあったといいます。

そこで横溝刑事は、静華に容疑をかけました。

静華は前もって電話で写真の所在を確認し、それを取り戻すために今朝ここを訪ねました。しかし、写真のことで玄関口で口論となり、下駄箱の上にあった木刀で思わず殴ってしまいました。

柴田を殺害してしまったと思い、静華は非常階段から逃走。ところが、柴田は辛うじて生きていました。必死に床を這ってリビングの電話で助けを呼ぼうとしましたが、思うように体が動きません。

そんな時、目に入ったのは静華の写真が入った例の本です。柴田は最後の力を振り絞って積み上がった本を崩し、犯人を示す写真を握って息絶えた、と。

 

「しかし、たかが写真で……」

「恐らく写真に何か秘密があるんでしょう。だから毛利さんとともに再びここへ来たんですよ。写真を取り戻すために!」

 

小五郎が庇うも空しく、横溝刑事は静華に任意同行を求めます。しかし、静華は昂然たる態度でそれを拒否しました。

 

「私に事情聴取なさりたいのなら逮捕状を裁判所に発布してもらったあとにして頂けます?まあ、裁判官の心証を形成するに必要な疎明資料が不十分な現段階では、逮捕状を請求するなんて無理往生は通りはしないと思いますけど」

 

この静華の発言で、小五郎と横溝刑事は口を開けたまま茫然とします。そしてコナンは、益々静華への不信感を募らせました。

その時、鑑識課員は遺体の左の掌にべっとりと血が付着していることに気づきました。しかし、指に巻かれた絆創膏には血がついていません。さらに、右の掌には妙な跡が残っています。

すぐに遺体を確認したコナンは、犯人の正体を見破りました──。

 

横溝刑事が再び静華に任意同行を求めた時、コナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めました。

この状況下では静華は事情聴取を受けざるを得ません。但し容疑者としてではなく、事件の真相の裏付けをとるための参考人として、です。

もし静華が犯人で、写真を取り戻すために小五郎とともに再び現場へやってきたというのなら、呼び鈴を鳴らして応答がなかった時点で玄関のカギが開いているのを理由に家の中に入ったはずです。

そして、第一発見者の吉川も犯人ではありません。犯行推定時刻のアリバイがあやふやな吉川が再び現場に足を踏み入れるのは危険です。

しかも吉川は、玄関から立ち去ろうとしていた小五郎たちをわざわざ呼び止めています。もし犯人なら、訪問者をやり過ごしてから一人でこっそり中に入るはずです。

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ネタバレ

犯人は、柴田恭子です。

 

恭子は、朝食の支度を済ませて朝5時に家を出て、午後7時に帰宅したと証言していました。そして、食卓の上に置いてあった朝刊は朝6時に配達されたものです。

小五郎たちが柴田の自宅を訪ねたのは午後7時過ぎです。しかし、この『~時過ぎ』はあまりにも不確かな表現です。それは7時5分だったかもしれないし10分だった可能性もあります。

つまり恭子は、小五郎たちがここへ来る前に帰宅した可能性もある、ということです。

恐らく食卓の上に並べられた食事は、午前3時に帰宅した柴田のために用意された夜食です。しかし、あとでその横に朝刊を添えれば、立派な朝食となります。

 

恭子は、午前3時頃に帰宅した柴田に風呂を勧め、ある程度時間を潰させてから5時前に夜食と言って食卓の上の料理を食べさせました。その食事中に柴田を廊下に呼び、背後から木刀で撲殺しました。

そして、ビデオをセットしてから玄関のカギをかけて家を出て、5時にマンション下に迎えに来ている友人の車に乗り込みました。

あとは夜7時過ぎに帰宅して玄関のドアポストに入っている朝刊を取り出し、食卓の上に置いて警察に通報すればアリバイが完成するというわけです。

しかし、恭子が帰宅した時、予想外のことが起きていました。廊下で倒れているはずの柴田が、電話で助けを呼ぼうとリビングまで這って移動していたのです。

その光景を見て驚いている恭子のもとへ電話がかかってきました。それは吉川の『これから迎えに行く』という電話でした。

留守電のメッセージを聞いた恭子は、すでに食卓に朝刊を置き終えた現状では今警察に通報するより別の人間に先に遺体を発見させ、そのあとで帰宅したことにした方がより疑われ難くなる、と考えました。

そこで恭子は、吉川が来るまで玄関横にある非常階段に身を潜めることにしました。しかし、ここで再び予想外のことが起きてしまいました。吉川よりも先に小五郎たちが来てしまったのです。

 

被害者が握っていた静華の写真は、恭子があるものを誤魔化すために咄嗟に握らせたカムフラージュでした。

柴田の左の掌には血がべったりついているのに、薬指に巻かれた絆創膏には血がついていません。そして右の掌には、何かを握っていた痕跡が残されています。

恭子がリビングに来た時、柴田は夫婦の証である結婚指輪を握っていたのです。

柴田がいつも左手の薬指にしている結婚指輪がなくなっていることに気づいた恭子は、右手に握られているのがそれだとすぐに気づき、硬直した拳をこじ開けてなんとか指輪を取り出しました。

しかし、このままでは右手の拳だけが不自然に目立ってしまいます。そこで恭子は、傍に積んであった本に挟まっている静華の写真を握らせたのです。

そして、指輪をもとの左手の薬指にはめ直そうとしましたが、曲がったままの指には嵌めることができません。そのため、絆創膏を巻いて指輪の跡を隠したのです。

しかし、血を拭き取ってもルミノール反応が出てしまう指輪を、警察が来る前に家の中や非常階段に隠したとは思えません。一番安全なのは、警察が帰った後で処分する方法です。

つまり、恭子は今も証拠の指輪を隠し持っている、ということです。

 

恭子は持っていた指輪を落とし、柴田殺害の罪を認めました。そして、柴田や吉川が毎日のように麻雀賭博をしていたことを告白しました。

おかげでパソコン、宝石、車、LD、スピーカーと、次々売り払うことに。さらに柴田は、次に売るのは恭子のゴルフクラブだ、と言いました。

こうして恭子は柴田の殺害を思い立ったのです。

 

恭子は連行される前に着替えたいと言い、自室へ入って行きました。

この時、恭子の様子を不審に感じたコナンは、慌てて彼女の後を追いかけます。すると恭子は、手にした日本刀を首元に当て、自殺を図ろうとしているところでした。

 

「もうダメよ…、私、人を殺しちゃったもの」

「おおおお奥さん!!」

「ちょっと退いてみ」

 

止めに入ろうとする横溝刑事を押し退け、静華は堂々と室内に足を踏み入れました。そして帯に差していた扇子を持ち、それを恭子に向けました。

一歩ずつ、一歩ずつ、ゆっくりと足を進める静華。動揺した恭子は、刀を振り回して静華を追い払おうとします。

その直後、静華が恭子の乱れた剣先を扇子で受け止めました。そして扇子を使って恭子の手から刀を払い落とします。

 

「あんた、また人殺す気か?旦那さんを殺して、また人を殺める気か言うてんねんや」

「人って……、私は自分で死のうとしてただけで」

「アホ!!命に人のも自分のもあらへん。奪ったらあかん大事なものや。それを絶つアホはみんな人殺しと同じやねんで。なんぼそれが自分のもんでもな」

 

静華は刀を鞘に納めると、それを横溝刑事に渡しました。

 

恭子が連行された後、コナンは小五郎の声を使って何故4つの嘘をついたのか静華に尋ねます。

気管支が弱い静華が毛糸が舞い散る編み物を好むのは腑に落ちず、魚の切り身を見ただけで種類がわかるのは料理好きな証拠。

そして、静華も左手の薬指に絆創膏をして指輪の跡を隠しています。さらに、静華が言っていた小説には『レイコ』という登場人物は存在しません。

 

「喫茶店であなたが呟いたあのレイコには一体なんの意味が?」

「レイコやなくてレイコーや。たぶんアイスコーヒー頼も思て途中でやめたんやろ」

 

小五郎の問いに答えたのは、なんと平次でした。

平次は、アイスコーヒーのことを『レイコー』と言えば、大阪人だとバレてしまうからだと説明します。

 

「ま、今時そんなこと言うのはオッサンかオバハンだけやけどな。せやろ?オバハン」

 

コナンと蘭は、突然現れた平次と和葉を見て、目を何度もパチパチさせて驚きます。そこで目を覚ました小五郎は、平次に掴みかかりました。

 

「オバハンって、静華さんに失礼だろうが!!」

「ええやないか、どない呼んでも。俺のオカンやねんから」

「「「えええええええ!?」」」

 

開いた口が塞がらないとはこのことか、と思うほど大口を開けて驚いているコナン、蘭、小五郎を見て静華はニッコリ微笑みました。

 

「嘘よ!だって、色黒じゃないじゃない!!」

「失礼なこと抜かすな!俺の色黒はジッチャン譲りじゃあ!!」

(なんてこったァ……)

エピローグ

その後、マンションを出たところで静華は小五郎のことを試しに来たと打ち明けました。

平次が小五郎のところに行くと、度々怪我をして帰ってくるので心配だったというのです。

 

「居ても立っても居られんようになって会いに来たっちゅうわけですけど、会うてみてようわかりました。毛利さんは平次が慕うんも無理ない頭の切れるええ人やっちゅうことが」

「そ、そりゃあどうも」

 

静華は、柴田が亡くなって悲しいが、長い間探していた写真が手に入って良かったと小五郎に伝えます。

それを聞き逃さなかった平次は、呆れた顔でぶつぶつ呟きました。

(よう言うわ。一年の女にやられて悔しいって泣いてる写真やから、ほんまは返して欲しないっちゅうてたやないかい!!)

 

小五郎を見定めて満足した静華は、これで安心して平次と和葉を任せられる、と意味深な発言をしました。

 

「そういえば二人ともどうしたの?その荷物…」

「なんや、そのボウズに聞いてへんのか?」

(え……、あの話、マジだったの!?)

思い当たる節があるコナンは、嫌な汗が流れるのを感じたのでした。

まとめ

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こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第221話「偽りだらけの依頼人(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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