名探偵コナン第839話のネタバレ!天狗の声が聞こえる

シーズン21

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第839話「天狗の声が聞こえる」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

名探偵コナン第839話|事件ファイル概要&登場人物&あらすじ

名探偵コナン第839話|事件ファイル概要

◯ 事件ファイル
■ 話数:
第839話
■ 事件ファイル名:
天狗の声が聞こえる
■ 放送日:
2016年11月12日
■ 放送曜日:
土曜日
■ 主題歌:
OPテーマ 世界はあなたの色になる(B’z)
EDテーマ SAWAGE☆LIFE(倉木麻衣)
■ BACK:
第838話「ふんわり気球で怪事件」
■ NEXT:
⇒ 第840話「最後の贈り物」

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名探偵コナン第839話|登場人物

・江戸川 コナン
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

・毛利 小五郎
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

・毛利 蘭
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

・目暮 十三
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある。

・下村 昌三(しもむら しょうぞう)
62歳。郷土史家。

・今津 重夫(いまづ しげお)
51歳。工務店経営。

・真山 庄司(まやま しょうじ)
44歳。町長。

・平井 安太郎(ひらい やすたろう)
29歳。町役場観光課職員。

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名探偵コナン第839話|あらすじ

小五郎、コナン、蘭は、山へハイキングにやってきた。
道に迷ってしまった小五郎たちは、運よく郷土史家の下村昌三に遭遇する。
間もなく日が暮れるというところだったので、下村に麓の民宿を教えてもらった。
蘭が「どうもありがとうございました」と感謝を伝えると、「ウオー」という捻り声のような奇妙な音が聞こえた。
小五郎たちが不思議がっていると、下山は「天狗の声だよ」とにっこり笑った。

麓の民宿「天狗の宿」に到着し、コナンと蘭は窓から見える絶景に感動していた。
すると突然、「金の出所はどこだ!」と怒声が響いた。
宿の外で、町長の真山庄司と工務店経営の今津重夫が揉めているのだ。
今津は、収支報告書に書かれていない裏金のことを真山に問い詰めていたが、真山は否定した。
真山と今津は、窓から見ていたコナンたちに気づくと咳ばらいし、その場を後にした。

その夜。
温泉からあがった小五郎、コナン、蘭は、民宿の玄関で下村に会った。
下村は、軽く会釈をすると「下村先生出版記念パーティー」と書かれた一室へ入っていった。
下村は作家先生だったようだ。


翌朝、9時50分。
バスが来るまで一時間あるため、小五郎たちは近くにある「天狗の洞窟」を見に行くことにした。
民宿に荷物を預け、洞窟へ向かって歩き、入り口までやってきた。
入り口に立てられている洞窟の説明書きの看板を読んでいると、看板の下にある茂みからガサガサと音を立て、今津が出てきた。
小五郎たちに気づいた今津は、気まずそうに去って行った。

コナンは、洞窟の入り口が閉まっていることを小五郎と蘭に知らせた。
すると、町役場観光課職員の平井安太郎が「すみません!今開けます」と鍵を持って走ってきた。
扉を解錠した平井は、中へ入って照明をつけた。
そして事務所の中を一つ一つ確認していると、「あれっ!?」と突然声を上げた。
天狗のお面がなくなっているらしいのだ。

中へ入ってきた小五郎たちは、モニターに映し出された映像を見る。

蘭「これ中の映像ですか?

洞窟の通路は狭く、奥まで行けない人のためにモニターを用意したと平井が説明する。

蘭は、モニターの映像に興味津々だ。

蘭「見てみてコナンくん!崖の途中に祠がある

平井が「その祠は天狗の祠と言われていて・・」と説明を始めた時、コナンはモニターに映る影が気になった。

コナン「あれ、何?

コナンは、その影を指差して小五郎と蘭に知らせる。
小五郎と蘭が確認すると、祠の下で誰かが首を吊り、揺れているようだ。
そして、その人物は下へと落下していった。

コナンたちは、狭い通路を通って祠がある場所へと急ぐ。
祠がある洞窟の奥は広い空間になっていた。
そして、祠の下には首を吊っていたと思われる人物が天狗のお面をつけ、仰向けに倒れていた。
小五郎が天狗のお面を剥がすと、なんと町長の真山だった。
真山の脈を確認する小五郎だが、すでに絶命していた。

蘭は、警察に連絡するため民宿へ戻っていった。

小五郎は、真山が祠に縄をかけて首を吊ったが、真山の重さに祠が耐え切れず壊れてしまったと推理する。

コナンは、祠の下で材木を見つけた。
その材木は、祠の真下まで行くための足場だと平井が説明した。
平井が昨日の午前中に祠へ来たときは足場があったと話す。
となると、誰かが解体したということになるのだが・・。

小五郎は、足場がなくても祠まで登れるか試してみることにした。
その時、昨日と同じように「ウオー」と天狗の声が聞こえた。
小五郎が、やはり足場がなければ登れないと話していると、下村がやってきた。
登り方にはコツがあると話す下村。

下村は、真山の遺体に気づくと驚く様子もなく両手を合わせた。

下村は、2年前まで学校の校長をしていたという。
そして、その学校に平井、真山、今津が通っていたようだ。
定年退職してからは、ライフワークの天狗の研究を続けている。
教え子たちがお金を出し合ってくれたおかげで、本を出版することができたという。
そのうえ、昨日の夜はパーティーまで開いてくれ、ありがたい話だと下村は話す。

すると、再び天狗の声が聞こえた。

コナン「あの天狗の声、本当は何の音?

下村は「さぁ、何かな」と、曖昧な返事を返した。

今度は通路から今津がやってきた。
今津は、この間の町長選で真山に敗れるまで町長をしていたという。

小五郎は、今津に洞窟の前にいつからいたのか尋ねる。
その問いに対して今津は、午前8時30分頃だと答えた。
そして、真山が9時頃に一人で洞窟にやってきたことも話す。

先ほど、コナンたちが入り口の看板を読んでいる時、茂みから今津が現れた。
その理由を小五郎は尋ねる。

昨夜、今津は真山が誰かと電話で話していた内容を聞いた。
真山は、選挙の裏金のことで誰かに強請られており、その誰かに洞窟に呼び出されたと考えた今津。
そこで、今津は洞窟の前で張り込むことにし、茂みの中に隠れていたという。
だが、真山が鍵を解錠して洞窟へ入っていった後、脅迫者はなかなか現れなかった。
どうしようか迷っていたところ、小五郎たちと遭遇したというわけだ。
真山が洞窟に入った後、他に中へ入った人物はいなかったと今津は証言した。

コナンは、工務店を経営している今津が足場を解体したのか尋ねる。
今津は、昨日の昼に真山から足場の解体を指示され、すぐに解体したと話す。

コナンは、祠で首を吊るなら足場があった方が楽なのに、と解体を指示して首を吊った真山の行動に疑問を抱く。

そこで、小五郎が以下のように推理した。
朝9時、今津が見張っているとも知らず、真山は一人で洞窟に入った。
入ると中から鍵をかけ、事務所にあった天狗のお面を盗んだ。
そして、崖をよじ登り、持参した縄を祠の柱に結んで首を吊った。

平井「あの、脅迫者は?来なかったってことですか?

脅迫者はやってきたが、表に今津がいることに気づき、引き返したのだろうと小五郎は話す。

コナンは、真山のズボンの太ももと脛の部分に裂け目が入っていることに気づいた。
さらに、真山の背中に死斑が出ていた。
コナンは、死斑が背中に出ていることに疑問を抱く。
首を吊って亡くなったのだとすると、死斑は足に出るはずだ。

コナンは、自殺ではなく他殺だと考えた。
だが、犯人はいつ洞窟へ入り、いつ洞窟を出て行ったのか。
今津の証言が真実とは限らないし、うっかり見逃した可能性もある。
しかし、コナンたちが洞窟に来た時に入り口の鍵が施錠されていたのは事実だ。

そこで、コナンは崖の上を調べるため、崖を登り始めた。

小五郎「おいコナン!危ないぞ!

コナン「大丈夫、大丈夫

コナンは、祠を通り越し、さらに上へと登っていく。
日が差し込む天井の穴から外へ出たコナン。
ここまで登るのにかかった時間は5分。

天井の穴の付近には、昨日道に迷っていた時に下村と会った場所があった。

すると、再び洞窟の中から「ウオー」と天狗の声が聞こえた。
その直後、蘭と目暮の話し声が聞こえてくる。

コナンは、崖を下り祠の足場付近の崖で布の切れ端を見つけた。

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名探偵コナン第839話|謎解き&ネタバレ

名探偵コナン第839話|謎解き

【謎解き①】
ウオー」という天狗の声は、洞窟の入り口のドアを開け閉めた時に発生する音。

【謎解き②】
真山のズボンの太ももと脛の部分に裂け目が入っていたが、身体は傷ついていなかった。

【謎解き③】
真山の背中に死斑が出ていた。

名探偵コナン第839話|ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めた。

小五郎「被害者の背中を調べてください。紫斑が浮かんでいるでしょう

【謎解き③】
目暮が被害者の背中を確認すると、確かに死斑が浮かんでいた。

首吊りなら足に死斑ができる。
背中にできるのは、仰向けの時だ。

小五郎「平井さん、思い出してください。あの時モニターで何を見たのか

その問いに対して平井は、真山が吊られた状態で揺れている姿を見たと答えた。

そう。
揺れていたから真山は足場に激突しないで済んだのだ。

今津は、風で真山の遺体が揺れていたと話す。

今津「風に感謝しなくちゃな

小五郎たちが洞窟に入った時にモニターで見た映像は、手前に湧水が映っていた。
そして、その湧水は真下へ向かって流れており、風が吹いていたとは考えにくい。

今津「首を吊ってすぐだからじゃないのか。もがけば揺れもするだろう

だが、今津の言ったことは死斑から逆算して直後ではありえないことだ。

目暮「じゃあ、どうして揺れたんだ

それは、自分で揺れたからだ。
だが、遺体が揺れたのではない。
モニターで見たのは、遺体のフリをした犯人だったのだ。

朝9時、真山は前夜の脅迫者の指示に従い、洞窟へやってきた。
洞窟の中には犯人が待っており、中から鍵を閉めたのは犯人だ。

平井が10時に鍵を開けに来るまで、余裕で犯行ができるように時間はたっぷり一時間。
それから、真山を洞窟の奥へ連れて行くと、用意していた縄で真山を絞殺した。
次に犯人は、真山の上着とズボンを着て、さらに天狗のお面をかぶった。
天狗のお面は、単純に顔を隠すためだ。

犯人は、崖を登って祠に達し、首を絞めた縄の切れ端を柱に結び付けると、それを壊して下に落とした。
次に、別の縄をハーネスの要領で自分の体につけ、柱にぶら下がった。
手を離せば、縄が解けるような細工がされていたものと思われる。

そして揺れて反動をつけて、近くの足場になる岩へ飛び降りた。
落ちた先は、モニターから見えない岩棚の辺りだ。
岩棚を調べれば、被害者の上着の切れ端が残っているはずだ。

小五郎の推理通り、捜査員が岩棚で真山の上着の切れ端を発見した。

その後、犯人は上着とズボンを真山に着せ、天狗のお面をかぶせた。

目暮「それだと都合良すぎないか?逃げるタイミングは?犯人は君たちが来るのをどうやって知ったんだ?

それは、「ウオー」という天狗の声だ。

目暮「天狗なんて実在するはずが・・

【謎解き①】
実際には天狗の声ではなく風の音だ。
洞窟の入り口のドアを開け閉めした時に発生する。
かすかだが、人の声も聞こえる。
それを聞いて犯人は隠れたのだ。

目暮「そうだったのか。で、犯人は誰なんだ?

モニターで落下するところをコナンたちと目撃していた平井は除外される。

天狗の声のことで奇妙なことがある。
最初に天狗の声を聞いたのは、蘭が警察に連絡するため洞窟を出たその時だ。
つまり、第一の天狗の声は、蘭が入り口のドアを開けた時の音だった。

第二の天狗の声は、今津が現れる直前。
つまり、今津が入り口のドアを開けた時の音。

この二つの間に、人の出入りはなかったはずだ。
だとすると、下村は一体いつ洞窟に入ったのか。

下村「いつって、君たちのすぐ後だよ。君の言う第一の声の直後かな

だとしたら、蘭とすれ違ったはずだ。

蘭は首を横に振る。

狭い洞窟で、すれ違っていないとは言えないはずだ。

下村「もう少し後だったかな。君たちが聞き漏らしただけだ

下村は、首に巻いていた手拭いで汗を拭いた。

小五郎「その手拭い、昨日お会いした時は首にかけていましたが、今日は巻かれてますね。その下に見られたくない傷があるからじゃないですか。デコボコした岩で擦った傷が

下村「バカバカしい

下村は、首に巻いていた手拭いをとった。
すると、首には岩で擦った傷がついていた。

下村「山の中を歩き回ってついた傷だ

小五郎「一つだけなら言い逃れもできるでしょう。しかし、脛と太ももにも傷があったら、言い逃れができますか?

小五郎は、目暮に真山の体を調べるように頼んだ。
服は破れているのに、身体には傷がついていないはずだ。

【謎解き②】
小五郎の指示通り、真山の体を調べると、傷は一つもついていなかった。

下村は悔し気な表情を浮かべ、俯いた。

小五郎「落ちる時に使った縄は、リュックの中ですか?

下村「そうだ・・


下村は、真山殺害の動機を以下のように話した。
数日前、山の中を歩いていた時に測量技師と会った。
何の測量かを聞いてみると、この山を産業廃棄物の最終処分場にするためだと言われた。
真山は、それを条件に業者から選挙資金の裏金を受け取っていた。
許せなかった。
自分の利益のため、町の貴重な文化的財産を破壊するなんて。
それを阻止するには、やるしかなかった。
町のため、天狗になりかわって正義の鉄槌をくだすしか。

脅迫者を装って真山を呼び出した。
そうでもしないと真山は来ないと思ったからだ。

足場が解体されていたのは驚いたが、慌てはしなかった。
真山の遺体が足場に激突したように偽装すれば、さらに簡単だっただろうが、そこまで鬼にはなれなかった。
10時に平井が落下の瞬間を目撃したのは計算通りで、平井が警察を呼びに行った隙に逃げるつもりだった。
ところが、まさか名探偵の毛利小五郎を連れてくるなんて・・。

小五郎「私が来なくても一緒ですよ。外には今津さんがいましたから

下村「そうだな・・

下村は手錠をかけられ、連行されていった。


(エピローグ)

帰り道、目暮の乗る警視庁のパトカーに同乗させてもらった小五郎、コナン、蘭。

小五郎「いや~!我ながら、冴えた推理でしたなぁ。ハッハッハ

目暮「・・・

蘭「すっかり天狗になってる・・

コナン「本当に鼻伸びちゃいそうだね・・

まとめ

■ BACK:
第838話「ふんわり気球で怪事件」
■ NEXT:
⇒ 第840話「最後の贈り物」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第839話「天狗の声が聞こえる」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

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