名探偵コナン第645話のネタバレ!死ぬほど美味いラーメン(後編)

シーズン17

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第645話「死ぬほど美味いラーメン(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

名探偵コナン第645話|事件ファイル概要&登場人物&あらすじ

名探偵コナン第645話|事件ファイル概要

◯ 事件ファイル
■ 話数:
第645話
■ 事件ファイル名:
死ぬほど美味いラーメン(後編)
■ 放送日:
2012年2月11日
■ 放送曜日:
土曜日
■ 主題歌:
OPテーマ Miss Mystery(BREAKERZ)
EDテーマ 悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね(grram)
■ BACK:
第644話「死ぬほど美味いラーメン(前編)」
■ NEXT:
第646話「幽霊ホテルの推理対決(前編)」

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名探偵コナン第645話|登場人物

・江戸川コナン
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

・毛利小五郎
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

・毛利蘭
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

・目暮十三
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

・高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

・小倉功雅(おぐらかつまさ)
49歳。「ラーメン小倉」店長。

・大橋彩代(おおはしさよ)
28歳。「ラーメン小倉」アルバイト。

・西津徳盛(さいずとくもり)
51歳。不動産会社社長。

・谷中篤(たになかあつし)
47歳。理髪店店長。

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名探偵コナン第645話|あらすじ

蘭が不在で、夕食を外で食べることになったコナンと小五郎は、チラシを見て杯戸町までラーメンを食べに行くことにした。
死ぬほど美味い」がうたい文句の店だが、大丈夫かと心配になるくらいボロい。
コナンたちの後に来た客の西津は、杯戸商店街を地上げしようとしている不動産業者で、店長の小倉やバイトの大橋、隣で理髪店を経営している谷中と対立し、険悪な雰囲気だ。
店はボロい、雰囲気も悪いが、出されたラーメンは絶品だった。「死ぬほど美味い」といううたい文句も頷ける。
しかし、続いてラーメンを食べた西津が突然苦しみだし、本当に死んでしまった。
青酸系の毒物による中毒死。これは殺人なのか?だとしたら、犯人は店内にいた小倉、大橋、谷中の中にいる・・。

店内の調査をしていた目暮から報告があった。
問題のラーメンから毒物は検出されなかった。もちろん、被害者の西津が飲んだ水や、座った席に飾ってあった花や、それを挿してあったグラスからも出なかった。
ただし、西津の左手の親指と人差し指、西津の使った箸、及び座った席のテーブルの上からは毒物反応が出た。箸とテーブルの毒物反応は微量だったが、と言葉を付け加えた目暮。
そして高木が、西津の上着の内ポケットから同じ毒物の粉末が出てきたが、心当たりはあるか容疑者の三人に尋ねた。
自分で指に毒をつけて舐めたんじゃないの、と大橋は言う。
谷中も、西津は倒れる前に会社が火の車で死にたい気分だと言っていたことを話し、それに続くように小倉も、西津がラーメンに毒を入れて潰してやるとぬかしていたと話す。

それを聞いた目暮は、自殺や事故の線もありそうだとし、小五郎を連れ店内へ戻っていった。追いかけようとしたコナンだが、容疑者三人に引き留められた。そこで遅れて戻ろうとしていた高木を引き留め、西津の持ち物で上着の内ポケット以外から毒がでなかったか尋ねた。持っていたハンカチや財布、タバコ、ライター、床に転がっていた眼鏡も調べたが出なかったらしい。
そして容疑者三人を身体検査をした時、毒を入れられそうな怪しい容器を持っていた者はいなかった。
店長の小倉は、タバコ、ライター、携帯灰皿を持っていた。
バイトの大橋は、携帯電話、ハンカチ、目薬、小銭入れ。
理髪店の谷中は、財布、眼鏡、店の鍵。
もちろん目薬の中身も調べたが、普通の目薬だった。小倉のタバコは、閉店後に一服する程度で、谷中の眼鏡は、普段はかけない老眼鏡みたいだ。

次に、西津が倒れた時、小倉は何度も同じ手をくうか、と言っていたが、前にも似たようなことがあったのか尋ねた。
以前、この店で二回ほど食中毒騒ぎがあったらしく、一回目は大橋が救急車を呼び大騒ぎになったが、運ばれた病院で仮病だとわかった。二回目は、倒れた客を小倉とそこに居合わせた谷中で店の外に放り出した途端にその客が起き上がり、悪態をついて帰ったそうだ。
その二人の客は、どちらも西津に頼まれ騒ぎを起こしたらしい、と話すと高木は店内に戻っていった。

高木が店内に戻る時に店の扉を開けると、コナンのかけていた眼鏡がくもった。
そしてコナンは「小林少年というよりも、真相を見抜いた明智小五郎の気分だよ」と確信を得た。

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名探偵コナン第645話|謎解き&ネタバレ

名探偵コナン第645話|謎解き

【謎解き①】
高木が店内に戻る時に店の扉を開けると、コナンのかけていた眼鏡がくもった。

名探偵コナン第645話|ネタバレ

全て調査が終わり、店内へ戻った容疑者小倉、大橋、谷中の三人とコナン。
そこで目暮が調査の結果を告げた。

亡くなった西津が食べたラーメンには毒物は入っておらず、ラーメンを注文をする前に出された水やそのグラス、及び西津が座った席に飾ってあった花やそれが挿してあったグラスからも毒は検出されなかった。
毒物反応があったのは、左利きだという西津の左手の親指と人差し指。一応西津が使った箸と座った席のテーブルの上からも毒物反応があったが、かなり微量で対象外。
そして西津の所持品のハンカチ、財布、タバコ、ライターからは毒は出なかったが、上着の内ポケットから粉末の毒が発見され、更に西津が亡くなる前に「死にたい気分」とか「ラーメンに毒を入れてこの店を潰す」とか言っていたことを踏まえると、西津は自ら上着の内ポケットに手を入れて毒を触り、自殺もしくは毒物をラーメンに混入しようとしていた可能性が高い。
よって、本件は殺人ではなく・・と言いかけたところで小五郎が遮った。

西津の指以外にも箸やテーブルから毒が出てきたため、殺人じゃないと決めつけるのは早すぎるのでは、と言う小五郎。
西津が座った席は先日亡くなったお得意様の席で、西津は嫌がらせのつもりであえてその席によく座っていたそうだ。

しかし目暮は座る席がわかっていたとしても結果は同じだ、と言う。
さっきも言ったが、箸やテーブルの毒物反応はほんのわずか。毒がついた手でそれらに触ったとしか思えないし、第一箸立ての他の箸から毒は出なかった。ピンポイントでその箸やテーブルのその位置に触らせることはできない、と言われ身を引こうとする小五郎。

そこでコナンは麻酔銃で小五郎を眠らせると、変声機で小五郎の声を使い推理を話し始めた。

突然座り込んだ小五郎を見て「まるで糸がきれた操り人形のようでしたけど・・」と心配する容疑者三人。
そう、操り人形。西津さんは操られていたんですよ。この店に入った瞬間から悪魔に魅入られたが如く、自らの指に毒を塗り、それを口に運ぶように。この店内にいた犯人の思惑通りにね

悪魔に魅入られたというのは物の例えで、実際はある条件を満たした人物がラーメン店に来た場合、必ずやってしまう仕草を利用したのだ。

内ポケットの毒は、自殺に見せかけるために犯人が仕込んだフェイク。
恐らく犯人は、西津が持っていたものとよく似たものを用意し、それに毒を塗り、事件後のどさくさに紛れてすり替えた。
ということは犯人は、毒が塗られた所持品をまだ持っていることになる。

それではもう一度チェックを、と高木が言うが、小五郎はチェックしなくてもすぐわかる方法がある、とそれを止めた。
西津と同じように、その品を今ここで使ってもらう方法だ。
三人とも西津の所持品とダブっているものを持っていた。
小倉はタバコとライター。大橋はハンカチ。谷中は財布と眼鏡。

小倉は自分が持っているタバコに火を、大橋はハンカチをたたんで、谷中はとりあえず眼鏡をかけることを小五郎は指示した。もちろん左利きの西津と同じく左手で。

高木の合図で三人は指示通り始める。
小倉はうまくライターが使えず火がつかない。大橋は慣れない左手でゆっくりハンカチをたたんでいる。谷中は眼鏡をうまくかけれず、ずれている。
あれれ~?どうしたの、おじさん。眼鏡ズレてるよ
コナンは谷中に眼鏡のかけかたを教え始めた。
眼鏡のフレームとつるの繋ぎ目をしっかり持たないからずれるのであって、もう一度かけ直してみるよう言う。
しかし谷中は眼鏡のつるのおしりの方をつかんでいるため、やはりうまくかけられない。
コナンは自分の眼鏡のフレームとつるの繋ぎ目の部分を指差し、「どうしてここを持たないの?それとも持てないの?ここに毒がついているから・・」と言った。

そこで目暮の指示で高木は谷中から眼鏡を預かりチェックを始めた。

この店に入ってから谷中は西津に一度も近づいておらず、更に谷中と西津の間には小五郎とコナンがいた。それなのに、どうやって眼鏡に毒を塗ったんだと小倉と大橋が谷中を庇う。

確かにここで毒を塗ることは厳しいが、谷中の理髪店でなら容易にできると目暮。
そして高木が、そういえば西津はラーメンを食べに来る直前に谷中の理髪店で髪を切っていた、と続けた。

理髪店なら髪を切っている間、眼鏡と上着を預かるのは自然な流れ。
谷中なら眼鏡に毒を塗り、上着に毒の粉末を仕込む機会は十分にあったということだ。

次に、催眠術をかけていたわけじゃあるまいし、どうやって眼鏡についた毒の部分を触らせたんだと尋ねる小倉と大橋。

そこで店の外からコナンが「絶対に触るよ!だって・・」と言い、店の扉を開けると、コナンの眼鏡がくもった。
眼鏡をかけている人がラーメン屋など暖かい店に入ると眼鏡がくもる【謎解き①】。そうするとハンカチか何かでレンズをふくため眼鏡をはずす。そこで毒が指についた。

しかし西津は左利き。左手でハンカチをとってふけば、ハンカチにも毒はついているはずだ、と目暮は問う。

西津は左利きだったが親に直され、今は両利きだ。
テーブルにこぼした水は右手で拭いていたが、食べるのは左手じゃないとしっくりこないと言っていた。

つまり西津がこの店に入った時、くもった眼鏡を左手で外し、右手でハンカチを取り出して拭いた。まさかその眼鏡に毒がついているとは知らずに。

両利きなら、もしも左手でハンカチを取り出していたとしていたら。どちらの手でとるかは五分と五分と言う目暮と高木。

ハンカチが入っていたのは、上着の左胸のポケットの中。両利きなら間違いなく取り出しやすい右手を使うはず。
テーブルに毒が少々ついていたのは、席に腰掛ける時にテーブルに左手をついたため。
そしてラーメンを食べようと箸立てから箸をとった時に、箸にも若干毒が付き、その箸を割ろうとして歯で噛んだ際に、唇や歯にべっとり毒が付着し、そのままラーメンをすすったために毒が体内に入ってしまったというわけだ。

ちなみに谷中がコナンや小五郎に箸をとってくれたのは、西津に箸をとらせないため。
毒のついた手で箸を手渡しされたら、コナンたちが毒で死んでいたかもしれないからだ。
つまり関係ない客を巻き込まないよう、谷中は来店したということだ。

谷中が西津と自分の眼鏡をすり替えたのは、倒れた西津を小倉が谷中と一緒に店の外に放り出そうとした時。
あの時、眼鏡は西津が倒れたはずみで足元に吹っ飛んでいた。
西津の下半身をかかえようとして、足元にしゃがんだ谷中なら、体で隠しながら眼鏡をすりかえることはできたはずだ。

しかし、それは偶然眼鏡が吹っ飛んだからで、眼鏡が顔にかかったままなら簡単にすりかえることはできないのでは、と大橋が言う。

以前、この店で起きた二件の食中毒騒ぎ。その二件目で食中毒を装った客を小倉と谷中が店外に放り出したのなら、今回西津が倒れた時も、放り出すから手を貸せと小倉が自分に頼み、同じ行動をとることは予測できる。

今回はたまたまコナンが遺体に触るなと言い近づけさせなかったが、そうでなければすり替える機会はいくらでもある。
店の外に放り出したはずみで外れた眼鏡を拾うとか、そのまま動かない西津にかけよったりとか。

そこで鑑識が、谷中の所持していた眼鏡から毒物反応が出たことを知らせに来た。
決定的な証拠が出てしまったな、と言う目暮だが小倉と大橋は何かの間違いだと庇う。

しかし谷中は、もういい、君たちに庇われる資格はないと二人をとめた。

西津をこの店で殺し、あわよくばこの店を潰そうと目論んでいた。毒で人が死んだラーメン店に客は寄り付かないだろうから。

20年、隣同士でうまくやってきたのに、どうしてだと小倉は谷中に詰め寄る。

その20年間、谷中や杯戸商店街の人たちは、この商店街をおしゃれな場にしようと死ぬ思いで金を工面し努力してきた。
しかし、この店は一度も改装すらしていない。
競馬、競艇、競輪、それらを少しでも控えれば金の工面ができたのではないか。
そしてここのラーメンは一杯あたりの儲けが少なすぎる。それなのに値上げもせずバイトまで雇って、小倉には経済観念がない。
先ほど西津が言っていた、この店は商店街の人たちから爪弾きにされているということは本当の話だ。そして商店街の人たちに何度も頼まれた。このラーメン店を改装するか出ていくように、小倉に話してくれないかと。

じゃあなぜそれをちゃんと言ってくれなかったのか。言ってくれれば店長だって・・と大橋が言う。

谷中は言わないのではなく言えなかった。採算を度外視して味と値段を守り抜く店長の心意気と、この店のラーメンが好きだったから。

あとは署の方で、と谷中は高木に連行された。

パトカーに乗り込む直前、「私は信じていましたよ。ここのラーメンは、よそへ行っても十分やっていけるとね」と谷中は言葉を残した。

その一ヶ月後、「カットハウス谷中」と「ラーメン小倉」は揃って取り壊され、死ぬほど美味いラーメンは杯戸町から姿を消した。

そして「ラーメン小倉」は米花町で新しくオープンし、今では大繁盛している。
店の表の看板には「マジで死ぬほどヤバイラーメン」と書かれていた。

まとめ

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■ NEXT:
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こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第645話「死ぬほど美味いラーメン(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

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