名探偵コナン第389話のネタバレ!薩摩に酔う小五郎(後編)

シーズン10

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第389話「薩摩に酔う小五郎(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

名探偵コナン第389話|事件ファイル概要&登場人物&あらすじ

名探偵コナン第389話|事件ファイル概要

◯ 事件ファイル
■ 話数:
第389話
■ 事件ファイル名:
薩摩に酔う小五郎(後編)
■ 放送日:
2005年2月21日
■ 放送曜日:
月曜日
■ 主題歌:
OPテーマ START(愛内里菜)
EDテーマ 忘れ咲き(GARNET CROW)
■ BACK:
第388話「薩摩に酔う小五郎(後編)」
■ NEXT:
⇒ 第390話「本庁の刑事恋物語6(前編)」

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名探偵コナン第389話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

白石 覚志(しらいし さとし)
CV:山賀教弘
30歳。高隈酒造当主。

白石 扶美子(しらいし ふみこ)
CV:日野由利加
27歳。覚志の妻。元看護士。

折田 精一(おりた せいいち)
CV:石森達幸
60歳。高隈酒造の蔵子。

小杉 大助(こすぎ だいすけ)
CV:井上智之
22歳。高隈酒造の蔵子。

辰村 慎介(たつむら しんすけ)
CV:屋良有作
45歳。高隈酒造の専務。

前園 仁美(まえぞの ひとみ)
CV:中村千絵
25歳。雑誌記者。

新福刑事
CV:宮田浩徳
鹿児島県警の刑事。

大竹山刑事
CV:千葉一伸
鹿児島県警の刑事。

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名探偵コナン第389話|あらすじ

(前編の内容)
鹿児島へやってきた小五郎、コナン、蘭は、焼酎造りの蔵元、高隈酒造を訪れた。
当主の白石覚志の妻である扶美子の案内で、コナンたちが鹿児島観光を楽しんでいる頃事件は起きた。
高倉酒造の専務、辰村慎介が何者かによって自宅から連れ去られたのだ。
その2日後、辰村は鹿児島市内の公園で遺体となって発見された。
鹿児島県警の新福刑事は、犯人が高隈酒造の関係者ではないかと疑っていた・・。(前編へ)


(後編のあらすじ)
高倉酒造の従業員に一人ずつ話を聞いてみたが、収穫は何もなかった。
全員動機もあるし、アリバイも不確か。
かといって、犯人だという決めてもない。

今回の事件で気になる点は二つ。
なぜ犯人は辰村の遺体をわざわざ家から運び出したのか。
さらに、どうして2日後に遺体の在り処をわざわざ教えてきたのか。
コナンは、以上の二つの謎を解けば、犯人が特定できると考えた。

小五郎たちは、覚志の提案で白石家へ泊まらせてもらうことにした。


翌朝。
例の二つの謎が解けたという小五郎は、雑誌記者の前園仁美が犯人だと話し、以下のように推理した。
前園が犯人だという理由は、容疑者の中で唯一女性だから・・。
一つ目の謎、なぜ遺体をわざわざ家から運び出したのか。
辰村は体格の良い大男であり、女性の力で運ぶことは無理だと誰もが思う。
つまり、女である自分は犯人ではないとみんなに思わせるための工作だった。
そして二つ目の謎、どうして遺体の在り処を教えてきたのか。
それは、早く仏さんを供養してあげて欲しいという女らしい思いやり。
小五郎は、以上のことから犯人は前園仁美しかありえないと得意げに笑う。

コナンは、女性では遺体を運ぶことができないと言っていたが、それなら仁美にも運ぶことはできないのではないかと指摘する。
小五郎は、仁美は見かけによらず実は怪力の持ち主だと話す。
小五郎の推理に呆れたコナンは、小五郎から逃げ出した。

コナン(勘弁してくれよ・・

コナンが高倉酒造の事務所へ入ると、蔵子の折田精一が休憩をしていた。
折田は、壁に掛けられている20年前の写真を眺めて懐かしんでいる。
扶美子の父は蔵子として酒造に勤めていた。
先代当主には、男の子の覚志しか子供がいなかったため、扶美子のことを自分の娘のように可愛がっていたようだ。
扶美子の父親も腕の良い蔵子だったが、扶美子が中学生になって間もなく病気で亡くなってしまった。
先代当主は扶美子を励まし、生活を援助し続け、看護学校へ進ませた。
つまり、扶美子にとって先代当主は恩人だ。
扶美子は元は看護師で、昔働いていた中央病院に、辰村の健康診断の予約を取ったという。
折田は、健康診断の翌日に事件が起こるとわかっていれば、扶美子は健康診断など勧めなかっただろうに・・と話した。

折田が仕事へ戻った後、コナンは蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い、新福刑事に電話をかけ、あることを調べて欲しいと頼んだ。

その後、新福刑事と大竹山刑事が酒造へ到着した。
新福刑事は、先ほど小五郎に頼まれて調べたことを報告した。

そして、謎が解けたという小五郎は推理を披露することになり、関係者全員が事務所へ集められた・・。

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名探偵コナン第389話|謎解き&ネタバレ

名探偵コナン第389話|謎解き

【謎解き①】
事件前日、扶美子は辰村に健康診断を受けさせていた。

名探偵コナン第389話|ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせると、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い、推理を話し始めた。

辰村を殺害するにあたり、犯人はアリバイトリックを用いた。
トリックの検討はついていたが、確証が必要だったため、新福刑事に依頼したのだ。
その依頼内容は「辰村の着ていた服に桜島の灰がついていたか」。
結局、灰は全く付着していなかった。

鹿児島地方気象台に確認したところ、事件の当日、鹿児島市内の辰村の家の辺りでは、昼頃からずっと夜中まで灰が降り続けていた。

小五郎たちが辰村の家へ到着したのは18時。
その直前に家の中で辰村が殺害され、外に運び出されたとすれば、当然辰村の衣服に灰が付着したはずだ。
しかし、全く灰は付着していなかった。
つまり、辰村が自宅から姿を消したのは夕方などではなく、灰が降り始めるより前、午前中ということになる。

となると、矛盾する点が出てくる。
小五郎たちが辰村の家へ到着した時、ブロンズ像に付着した血はまだ乾ききっていなかった。

小五郎「あの血は一体なんだったんでしょうねェ・・。奥さん?

扶美子がなぜ観光案内役を買って出たのか。
小五郎に宣伝キャラクターになって欲しいという辰村からの依頼、それを断って欲しいと小五郎に頼むためだと思っていた。
しかし、そうではなく、小五郎たちにアリバイを証明させるためだったのだ。
そして、辰村の殺害があたかも小五郎たちが辰村の自宅に到着する直前に起きたと思わせる証人にするため。

小五郎「ちがいますか、奥さん?

犯人は、白石扶美子。

案内役を買って出た扶美子は、朝何らかの理由を作って辰村を公園へ呼び出した。
そして、話があるとでも言い、辰村を再び車に乗せて眠らせ、血液を採取した。
麻酔薬を用意したり、採血することなど、元看護士の扶美子なら容易い作業だった。

その後、ホテルへ小五郎たちを迎えに来た。
扶美子は小五郎たちと一日を過ごし、巧みに辰村の自宅へ誘導した。

そして、リビングで工作をした。
採取した血液を床にばら撒き、ブロンズ像に付着させた。

二つの謎のうちの一つ、なぜ犯人は遺体をわざわざ運び出したのか。
否、運び出していないのだ。
そもそも、最初から辰村の自宅には遺体などなかった。

家に灯りが点いていたのは、小五郎たちをホテルへ迎えに行く前に、眠らせた辰村から鍵を拝借し、家に入り灯りを点け、玄関の鍵もその時あいたままにしておいた。

覚志「あんたは扶美子が犯人と決めつけてるが、あの日は一日中あんたたちと一緒にいたんじゃないのか?扶美子にできるわけがないだろ。一体いつやったって言うんだよ?

小五郎「あのあとで、ですよね、奥さん・・

扶美子は、小五郎たちをホテルへ送り届けた後、辰村が眠っている公園へ向かった。
そして、あらかじめ用意した辰村の家にあったのと全く同じブロンズ像で辰村を撲殺した・・。

つまり、今回の殺人事件は、警察が捜査を始めた後で発生した。
捜査開始後のアリバイなど普通は調べないことを計算した計画殺人。

新福「盲点でした・・

扶美子は、犯行時刻を小五郎たちが辰村の家へ到着する直前だと思わせようとした。
それができれば、扶美子には絶対のアリバイができる。

二つ目の謎、どうして2日経って犯人はわざわざ遺体の在り処を教えてきたのか。
遺体がすぐに発見されては死亡時刻が正確に割り出されてしまう。
逆に何日も経ってからではわからなくなってしまう。
そのどちらでも、せっかくのアリバイが意味を持たない。
そのため、2日後に発見されるのが調度よかったのだ。

扶美子「毛利さん、いつどうして私の犯行と?

【謎解き①】
事件の前日、扶美子は辰村に健康診断を勧めていた。
血を抜き取れば、どうしても注射の跡が残ってしまう。
検死や司法解剖の際に不審を招く。
そのため、前日の健康診断の採血したところと同じところに針を刺して血液を採取したのだ。


扶美子は、辰村殺害の動機を以下のように話した。
このまま辰村が蔵に居続けたら、きっと辰村に影響される人が現れる。
酒造りに拘らず、質を落としてでも儲かれば・・、そう思う人が出てくるのではないかと思った。

覚志「俺が悪いんだ・・。俺がさっさと辰村さんを解雇していれば

扶美子「蔵の恩人を追い出すなんてできないとこが、あなたらしい良いとこなのよ

覚志「でも、だからって、どうしてお前が・・

扶美子「かっこつけたかったのよ。私がこの蔵を守るんだって

小五郎「もちろん人を殺めたことは断じて許されません。ただ、そうまでしてでも蔵を守ることで、先代に恩を返したかったんですよ

覚志「親父に・・?

小五郎「受けた恩は忘れない。奥さんも薩摩の人、あなたとよく似た人なんですよ

覚志は、妻の名前を呟きながら涙を流した。

扶美子「似てて当然です。夫婦なんですもの

その後、扶美子は警察署へ連行されていった。
覚志、折田、小杉は、扶美子を見送るために外へ出た。

扶美子「見送らないで、早く蔵に戻らなきゃ

小杉「奥さん・・

覚志「扶美子・・

扶美子「日本中にあなたたちのお酒、待ってる人がいるのよ

覚志「俺も待ってる。お前が帰ってくるのを、本物を造り続けながら・・

一つの事件が、こうして幕を閉じた。


(エピローグ)

鹿児島空港で土産を買う小五郎。

小五郎「やっぱ置いてねェな、高隈は・・。もうどれでもいいやー!

荷物持ちにされたコナンは、大量の酒を持たされている。

コナン「まだ買うの~?

コナン(質より量かよ、結局は・・

蘭は黒酢を買い物カゴ一杯に持っている。

蘭「健康にいいのよね、黒酢って♪

蘭を見て呆れたコナン(似た者親子だよ・・

まとめ

■ BACK:
第388話「薩摩に酔う小五郎(後編)」
■ NEXT:
⇒ 第390話「本庁の刑事恋物語6(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第389話「薩摩に酔う小五郎(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

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