名探偵コナン第229話のネタバレ!殺意の陶芸教室(後編)

シーズン6

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第229話「殺意の陶芸教室(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

名探偵コナン第229話|事件ファイル概要&登場人物&あらすじ

名探偵コナン第229話|事件ファイル概要

◯ 事件ファイル
■ 話数:
第229話
■ 事件ファイル名:
殺意の陶芸教室(後編)
■ 放送日:
2001年3月19日
■ 放送曜日:
月曜日
■ 主題歌:
OPテーマ 恋はスリル、ショック、サスペンス(愛内里菜)
EDテーマ スタート・イン・マイ・ライフ(倉木麻衣)
■ BACK:
第228話「殺意の陶芸教室(前編)」
■ NEXT:
第230話「謎めいた乗客(前編)」

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名探偵コナン第229話|登場人物

・江戸川 コナン
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

・毛利 蘭
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

・鈴木 園子
蘭と同級生で親友。鈴木財閥のお嬢様。

・目暮 十三
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・・

・高木 渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

・美濃 宗之(みの むねゆき)
62歳。陶芸家。陶芸教室の講師。2年前、娘を交通事故で亡くしている。

・笠間 菊代(かさま きくよ)
29歳。宗之の助手。

・美濃 素夫(みの もとお)
31歳。会社員。宗之の婿養子。

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名探偵コナン第229話|あらすじ

園子が通っている陶芸教室に行くことにした蘭。そして蘭の様子を見に来たコナン。その教室には、陶芸家で講師の美濃宗之と、アシスタントの笠間菊代がいた。そこに宗之の婿養子、美濃素夫が帰ってきた。しかし素夫の姿が忽然と消えてしまった。みんなで素夫を捜し、残るは物置のみとなった。物置の戸棚の下から陶芸教室のエプロンの端が出ていることに気づき扉を開くと、中から絞殺された素夫が出てきた。

コナンは作りかけの湯呑を宗之に見せた。その湯呑を見た宗之は、これはなかなか・・だが何か大変な隠し事をしているか、重大な決意を決めかねているか、心に迷いがあるようだ、土は嘘をつかないからな、と言った。そして人のことをとやかく詮索する前に、まずは自分が抱える問題を解決した方が、と続ける宗之に、コナンは「でもさぁ・・これ、先生が作ってた湯呑だよ」と。先ほど宗之が引き出しの中でボールペンを探している時、コナンは宗之の作品を持ってきたのだ。
これが先生の湯呑となると、先生が何か隠し事をしてるということになっちゃうよな、とコナンは呟く。そして「先生は何を隠してるの?」と笑顔で尋ねた。

そこへ鑑識がボールペンを借りに来た。そして宗之は目暮のいる物置へ戻るよう指示され戻っていった。
犯人は宗之だ。アリバイトリックは大体読めたが、コナンが遺体を見ている隙にその証拠をどこかに隠されてしまった。はさみを手にとったということは、証拠はまだ隠滅される前。どこかにあるはずだが、もし見つからなかったら・・と悩むコナン。
そこで素夫のネクタイを見て、コナンは閃いた。そして物置にいる目暮と宗之の元へ行く。
宗之を見ながら「見つけたぜ、あんたが見逃した陶芸家特有の痕跡をな」と心の中で呟いた。

笠間について調べていた高木が戻り目暮に報告する。
笠間はマンションを購入し、1000万円ほど借金をしていた。亡くなった素夫が先週入ったばかりの生命保険の受取人が笠間で、その額がちょうど1000万円。何か都合が良すぎるのでは、と考える目暮。
そして笠間は戸棚から素夫が発見される直前に戸棚に入った救急箱をとりに物置へ来ている。笠間が素夫を殺害したのでなければ、当然遺体を見つけているはずですが、と笠間に尋ねる目暮。笠間は、先ほども言ったが戸棚を開けた時中には誰も入っておらず、第一救急箱をとって戻るまで1分もかからなかった。そんな短い時間で人を殺害して戸棚に隠すことなんて不可能だ、と話す。
しかし宗之が怪我をした時、笠間は自発的に救急箱をとりに行った。もしその時既に戸棚の中に素夫の遺体を隠していたとしたら、と目暮は話す。遺体の発見を遅らせるため、自分から進んで救急箱をとりに行き、戸棚を開けた時に中に隠していた素夫のエプロンの端が外に出てしまった、とも考えられると高木が話す。
そんな、私殺人なんて、と笠間が否定した時、「見苦しいぞ、菊代さん」と宗之が言った。
笠間を捜して物置に入ろうとした時、素夫の首を絞めている笠間の姿を目撃した、着替えの手伝いをしていたと言っていたが、とてもそんな風には見えなかった、と宗之は話す。

とにかく話は署の方で、と笠間は目暮と高木に連行されそうになる。

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名探偵コナン第229話|謎解き&ネタバレ

名探偵コナン第229話|謎解き

【謎解き①】
素夫のネクタイについていたネクタイピンの位置が異様なほど下の方についており、穴が拡がっていた。

【謎解き②】
素夫のネクタイの裏側の先の方に爪痕がついていた。

名探偵コナン第229話|ネタバレ

そこでコナンは、腕時計型麻酔銃で園子を眠らせると、蝶ネクタイ型変声機で園子の声を使い推理を話し始めた。

相変わらず、ダル~イ気分にさせてくれるわね、目暮警部

被害者の素夫の捲り上げた袖の長さが左右違っていた。それは陶芸教室の手伝いの支度をしている最中に襲われたということだ。だとしたら、犯人はもう"あの人"しかいない。
素夫がエプロンに着替えている最中に物置に入ってきて、その支度を手伝っていた笠間を追い出し、物置で素夫と二人きりになったという美濃宗之が犯人だ。

蘭の証言によると、遺体発見時に戸棚の下から出ていたエプロンの端は、宗之が物置から出て行った時にはなかった。その後宗之は教室でみんなと一緒にいた。そして遺体発見の直前に笠間が戸棚を開けており、もし遺体が中に入っていたとしたら大声をあげるはずだ。

手品じゃあるまいし、宗之が手も触れずに素夫の遺体を戸棚の中に入れるなんてことはできるわけがない、と目暮は指摘する。

いいえ、これはまさにマジック
宗之は蘭と笠間をアシスタントに使って、何も入っていなかったはずの戸棚の中から素夫を出現させた。
そこで論より証拠、とアシスタント役に高木を指名し実際にやってみせた。

用意したのは種も仕掛けもないただの戸棚。戸棚からは何も出ていない。
そこで高木は右の扉を開け、中には何も入っていないことを確認し、扉を閉めた。すると戸棚の下から布が出ている。再び高木が扉を開け中を確認すると、扉の内側に布が貼り付けられていた。

宗之は折り畳み式の扉の右端の内側に、エプロンの切れ端をテープで貼り付け、切れ端を中に押し込みながら扉を閉めた。そうすれば誰かが扉を開けるだけで、切れ端は中から引っ張り出され、閉めれば切れ端が扉の外にはみ出る。
つまり宗之は、わざと戸棚の前で皿を割り、破片を片付けた蘭に戸棚の下から何も出ていないことを確認させ、怪我をしたと言い笠間に救急箱をとりに行かせ、戸棚を開けさせて扉の下からエプロンの切れ端が出るようにしたということだ。

そうすれば、蘭が破片を片付けた時には戸棚の中に遺体はなく、そのあとで誰かが戸棚の中に遺体を隠したように見える、と高木が話す。しかし目暮は、もしも笠間が戸棚から救急箱を取り出し扉を閉めた時、エプロンが出ていることに気づいたら、と指摘する。
怪我人が待っているのに閉めた扉の下に目を向けるなんて考えられないわ

それにしても、その時遺体はどこにあったんだ。発見時に遺体が倒れてきたのなら、遺体は扉の内側に寄りかかっていたはず。救急箱をとりに来た笠間の目に触れないわけがないじゃないか、と目暮は話す。
そこで園子は戸棚の扉を左右同時に開いてみるよう高木に指示した。言われた通り、高木が左右同時に扉を開くと、中からモップが倒れてきた。

仕掛けは簡単。モップの頭にひもを結んで、そのひもの先に結び目を作っておく。次に右側の棚にあるハンガーをかけるバーにひもを通し、モップを手前に傾くように吊り上げ、そのひもを左側の扉の上の隙間まで引っ張っていき、結び目が引っかかるようにして扉を閉めて固定する。
そうすれば右側の扉を開けてもモップはつなぎに隠れて見えず、左右両方の扉を開ければストッパーになっていた結び目が外れ、モップは手前に倒れてくるというわけだ。
モップは素夫、ひもはネクタイ、ひもの結び目はネクタイピン。
素夫の首に結び付けられていたネクタイを見れば一目瞭然だ。

【謎解き①】のネクタイピンがかなり下の方につけられていたのは、この仕掛けに合わせて長さを調節したためで、ネクタイピンの穴が拡がっていたのは素夫の重さで強く引っ張られた証拠だ。

しかしネクタイピンから先のネクタイの端が左の扉の上から出てしまい気づかれるのでは、と問う目暮。
その余った端を折り曲げ、扉の隙間に押し込めば気づかれない。

では、警察が到着した時、戸棚の中にエプロンの切れ端はなかったが、いつ回収したのか、と目暮は尋ねる。
戸棚の中から倒れてきた素夫の右側にしゃがみ、声をかけるふりをして右の扉を全開にし、扉の下から出てきたエプロンを自分の体で隠しながらテープごと引きちぎれば気づかれない。
エプロンが外に出ている状態で扉を半開きにすると、エプロンは扉のV時の内側に隠れ、更に全開にすると扉の左側から出てくる。宗之はそれをちぎってポケットの中に隠した、というわけだ。
しかしそのエプロンの切れ端は、警察が来る前、みんなが素夫の遺体を確認している隙に恐らくトイレの中にでも隠した。宗之がはさみを探していたのをコナンが見ていたため、もしかすると切り刻んでトイレに流すつもりだったのかもしれない。
そこで目暮はすぐに調べるよう高木に命じた。
何が見つかろうが自分には関係ない、それを隠すところを誰かが見ていたわけじゃない、と宗之は話す。
確かに、例えエプロンの切れ端が見つかったとしても、宗之の体からそれが離れた時点で証拠としては薄弱。しかし、宗之の犯行を裏付ける証拠はばっちり残っている。
それは【謎解き②】の爪痕だ。その爪痕は、宗之の爪先にこびりついていた土の汚れ。宗之はコナンの隣でずっと湯呑をつくっていたのだから、爪痕が残っても無理はない。

ネクタイピンの位置からすると、遺体を吊るのに使うネクタイの長さはギリギリの寸法。ネクタイピンに指紋をつけずに遺体を引っ張り上げ、ネクタイピンを扉の上に引っ掛けるにはネクタイの先を強く握るしかない。

宗之のミスは二つ。一つは犯行時に手袋をしていなかったこと。そしてもう一つは吊り上げる道具に、あのネクタイを選んでしまったこと。
手袋をしていれば、ネクタイピンに指を引っ掛けて遺体を吊り上げることは可能だし、ネクタイじゃなく結び目をつけた長いひもだったとしたら、爪痕などつかなかった。

そこで宗之は静かに話し出した。
手袋をして汚れたものを触るような真似はしたくなかった。そのネクタイは死んだ娘が心を込めて素夫へ送ったクリスマスプレゼントだったからだ。
笠間からのプレゼントだと素夫が勘違いすることを見越し、昨日バースデーカードと一緒にそのネクタイを素夫のバッグへ入れた。どうしてもそれを使って娘の無念を晴らしてやりたかった。そして罪を全て笠間に被せたかった。

素夫と笠間の関係を疑い始めたのは、娘がトラックにはねられて死んだ2年前のクリスマスが終わった3日後。葬儀を済ませ娘の部屋を片付けていた時、ゴミ箱の中にケースに入ったままくしゃくしゃになって捨てられていたネクタイを見つけた。何かの間違いだと思い、すぐにそのネクタイを届けに空港へ行った。出張先に向かう飛行機で妻を亡くし悲痛な思いで待っているだろう素夫の元へ。しかし空港にいたのは妻を亡くしたばかりの夫ではなかった。笠間の肩を抱き、笑顔でじゃれ合う詐欺師だった。娘は車にはねられたのではなく、自分の夫と笠間の関係に気づき、自ら車の前に身を投げ出したのだとわかった。

しかし、そのネクタイが素夫への贈り物だとよくわかりましたね、と目暮。

娘がネクタイを購入する時に言っていた。「私ベージュ大好きだし、彼にはお父さんみたいになって欲しいから。ベージュは土の色、お父さんの色でしょ?」と。

いや、父親の勘ということにしておこう、と宗之は呟いた。

3日後、京極から手紙が届いた園子は、手紙に同封されていた写真を見せに蘭の元へやってきた。「園子」と書かれた湯呑には花が活けてあり、どうやら京極は花瓶と間違えているようだ。
そこで蘭に部屋からお菓子をとってくるよう頼まれたコナン。蘭の机の上で陶芸教室で作った湯呑を発見した。その湯呑を手にとり見てみると、側面には「大バカ推理之介」と書かれていた。
こんなふざけた湯呑をくれないのも無理はないか、と湯呑を戻そうした時、底にも文字が書いてあった。

ちゃんと待ってるからね(はーと)

戻ったコナンは鼻歌を歌いながら、テレビゲームをしていた。

まとめ

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■ NEXT:
第230話「謎めいた乗客(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第229話「殺意の陶芸教室(後編)」:
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ

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