名探偵コナン第633話のネタバレ!時の番人の刃(後編)

シーズン16

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第633話「時の番人の刃(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:小山力也
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

小嶋 元太
CV:高木渉
少年探偵団の一人。うな重好きの食いしん坊で力持ち。

円谷 光彦
CV:大谷育江
少年探偵団の一人。コナンには劣るが少年探偵団の№2の頭脳を持つ。

吉田 歩美
CV:岩居由希子
少年探偵団の一人。コナンに想いを寄せる。

灰原 哀
CV:林原めぐみ
本名は宮野志保。元黒ずくめの組織の一員でコードネームはシェリー。新一が飲まされた薬と同じ薬を飲み、子供の姿になってしまった。現在は阿笠博士のところでAPTX(アポトキシン)4869の解毒薬の研究をしている。

阿笠 博士
CV:緒方賢一
新一の隣の家に住む発明家。コナンの正体を知っている。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある…。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

保科 瑠華子(ほしな るかこ)
CV:上村典子
50歳。保科家当主。

軽辺 定悟(かるべ ていご)
CV:長克巳
45歳。建築家。

周防 知秋(すおう ちあき)
CV:佐藤智恵
39歳。内装デザイナー。

周防時計技師
CV:小田敏充
知秋の兄。4年前に井戸に転落して死亡。

古垣 倫作(ふるがき りんさく)
CV:平野稔
64歳。時計職人。

青梅 岳道(おうめ がくみち)
CV:志村知幸
42歳。保科家執事。

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(前編)のストーリー

時の番人から届いた脅迫状。それは時計の館の女主人・保科瑠華子を誕生パーティー中に殺害することを予告するものだった。

護衛の依頼を受けた小五郎は、コナンと蘭を連れて誕生パーティーに出席した。しかし午後6時の鐘とともに瑠華子は何者かに殺害されてしまった。

犯人はアイスピックのような鋭い凶器で瑠華子の心臓を一突きし、バルコニーから逃走したと考えられた。しかし不思議なことに、雨で濡れた地面には犯人の足跡がひとつも残されていなかった。

保科邸では4年前の誕生パーティーでも一人の命が失われていた。大時計の修理中に転落した時計技師がパーティーのために捜索が遅れて死亡した。

時の番人は死んだ時計技師の幽霊だと怯える蘭。しかしコナンは幽霊の仕業などではなく、大広間に残った者の中に犯人がいると考えていた……。(前編へ)

あらすじ

目暮警部は、パーティー参加者の事情聴取を始めた。

建築家の軽辺定悟は、手や袖口に血が付着していることについて、倒れている瑠華子に駆け寄った時についたと証言。そして犯行時、布が近づいてくるような音を聞いたという。

内装デザイナーの周防知秋は、事故に遭った時計技師のことで瑠華子を恨んでいたのではないかと疑われるが、それを否定する。そして犯人は瑠華子を刺したあと、俊敏な動きで自分の左脇をすり抜けて行ったと証言。その時に擦れた血の跡が血秋の左腕についていた。

時計職人の古垣輪作の右肩には少し血がついていた。古垣は、瑠華子が自分の右側で刺されたため、その時についたものだと証言。そして犯人はかなり太っていたと話す。瑠華子が悲鳴を上げる直前、弾力のあるやわらかい体に押されたという。

コナンは保科家執事の青梅岳道に、蝋燭の火が消えた後、すぐに灯りが点かなかった理由を尋ねる。青梅は、瑠華子の合図がなかったからだと証言。いつもは火が消えた直後に午後6時の鐘の音が鳴り響き、鳴り終わった後で瑠華子が指を鳴らして灯りを点ける合図をしていたという。

しかし瑠華子が火を吹き消した時、すぐに時計の鐘は鳴らなかった。3人の時計技師は、全部の時計が時間通りに鳴ったはずだと証言していた。

小五郎は、瑠華子の傍にいた青梅が返り血を浴びていないことを尋ねる。青梅は、犯人が大柄だったため自分に返り血が届かなかったと説明する。

目暮警部は全員の証言を参考に、ドレスを着ていて素早く動く太った大柄の人物を探す。しかし招待客の65人の中に該当する者はいなかった。そして凶器らしきものを所持している人物もいなかった。

ベランダの手すりや窓枠に付着していた血痕は瑠華子のものと一致した。小五郎は、犯人が事前に瑠華子の血を手に入れ、窓から逃げたと見せかけるためにあらかじめ血を塗っておいたと推理する。しかしコナンは、擦れた血の跡を見て違和感を抱く。

その時、午前0時の大時計の鐘が鳴り響いた。コナンは、大時計を見て閃いた。

(犯行時、本当にここを通ったんだ。時の番人の思惑通りに…)

────

コナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、実際に時の番人が使ったトリックを実演するため、高木刑事と青梅に準備を手伝ってもらう。そして準備が整ったところで蝶ネクタイ型変声機を使って推理を始めた。

招待客を犯行時と同じ位置に立たせ、被害者役の目暮警部の首には懐中時計の代わりにコナンの腕時計をかける。そして広間の照明が消え、蝋燭に火がつけられたバースデーケーキが目暮警部の前に運ばれてきた。

高木刑事が合図をし、目暮警部は蝋燭の火を吹き消す。その直後、目暮警部は頭を棒のようなもので殴られた。そして時計の鐘が鳴り響き、突如バルコニーの窓が勢い良く開いた。そして灯りがついた。

「窓を開けて外に逃げたフリをしても無駄だよ。見えたからな、ワシを殴った棒が! だから今も棒を持ってるヤツがワシを殴ったに決まっている」

「ごめんね、今警部さんを殴ったのボクなんだ」

「バカを言っちゃいかんよ、コナンくん。第一君は棒を持っていないじゃないか」

「持ってるわけないよ! だって殴った棒は吹っ飛んで窓の外に消えちゃったもん」

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ネタバレ

バルコニーに立っていた蘭は、ヒモに引っ張られた傘が飛んできたと証言する。裏庭で待機していた警官は、ヒモがついた傘を拾い上げて目暮警部に見せる。コナンは、犯人が使ったトリックを説明する。

まずは長いヒモを用意し、その途中に重りを結び付け、ヒモの片方の先端に滑りやすいリングを取り付ける。そのリングを大時計の短針の飾りの切れ目から通して引っ掛け、重りがついた先はバルコニーの手すりを乗り越えるようにぶら下げる。そしてヒモのもう片方の先を窓の隙間から部屋の中に入れておき、ケーキの蝋燭の火を消すために部屋が暗くなるのを待ち、部屋に引き入れたヒモを傘の柄に結んでつければ準備は完了。

6時になる数秒前、コナンは目暮警部の頭を傘で殴った。その数秒後、大時計の短針が真下を向き、飾りの切れ目からヒモがついたリングが滑り落ち、ぶら下がっていた重りが落下し、引っ張られた傘が窓を押し開けてバルコニーの下へ落下し、姿を消したという訳だ。

「地面には凶器も重りも落ちていなかったし、第一そんなヒモが垂れていたら誰かが気づくんじゃないかね?」

犯人は、細くて見えない釣り糸を使ったのだ。そして糸の途中につけた重りは、大時計の下にある井戸の格子の中に入れておいた。そうすれば重りで引っ張られた凶器は、そのまま井戸へ吸い込まれる。その井戸は再来週にも取り壊される予定で、凶器は永遠に見つからない算段だったのだ。

そして犯人像についてさまざまな証言があった。大柄、太っている、動きが素早い、ドレスを着た女性。これらは全て凶器のことを示していたのだ。

動きが早いと感じたのは、トリックで凶器が窓の外に吹っ飛んだため。大柄だと感じたのは、その凶器を広げるとかなりの面積をカバーできたということ。そして太っていたというのは、その凶器を押しつけられると弾力性があったため。その凶器が布で覆われていたため、ドレスの布が擦れるような音が聞こえたのだ。

「一体、なんなんだね。その凶器とは…」

「警部さんを殴ったのと同じ、これだよ!」

コナンは、傘を開いて見せた。傘の先に尖った凶器をネジで取り付けておけば、瑠華子を刺して抜いてもほとんど返り血を浴びずに済む。

「だが、パーティーをやっていたんだぞ? 傘なんか持ち込んだら目立つだろ」

犯人は、傘を懐に忍ばせていたのだ。つまり犯人は、折り畳み傘を持っていた軽辺定悟。

瑠華子を刺した後、大時計が鳴る前に傘を畳まなければならなかった。そこで軽辺は、手に血がつくことも構わず素早く傘を畳み、手首につけていた輪ゴムで束ねた。そのため軽辺の両手には大量の血痕がついているのだ。

大時計の文字盤の小窓を最後に閉めた軽辺なら、トリックの糸を短針に引っ掛けることができる。そのあと井戸にお参りすると言っていた軽辺なら、地面に垂らせた糸を井戸まで引っ張って行き、拝むフリをして重りをつけることができる。館を設計した軽辺なら、糸の長さをどのくらいにすればいいか容易に検討がつく。犯行直前に瑠華子の懐中時計触っていた軽辺なら、時間を数秒進めて瑠華子が蝋燭の火を消してから大時計の鐘が鳴るまでの数秒間を犯行に使うことができる。

「でも軽辺さん、他のお客さんたちが捜査に協力せずに帰ろうとした時、止めてたじゃない! 亡くなった奥様のために警察に協力しようって」

続けて蘭は、もし軽辺が犯人ならそのまま帰ったに違いないと話す。しかし軽辺は帰らなかったのではなく、帰れなかったのだ。軽辺が持ってきた傘は凶器として使い、今は井戸の中にある。あのまま帰ろうとすると、持っていたはずの傘を持っていないことがバレてしまう。

「迂闊でしたね。こうなることを想定して予備の傘を持っていれば」

「いや、ちゃんと予備の傘はカバンに入れていたんだが。どうやら妻が勝手に予備の傘をカバンから抜いてしまったようだ。傘は1本でいいでしょ、というメモが入っていたからね」

軽辺は、瑠華子を殺害したことを認めた。そして2年前から殺害計画を立てていたことを告白した。そして今夜、待ちに待った雨が降り、決行したという訳だ。

軽辺は、瑠華子のせいで死んだ幼馴染の時計技師の恨みを晴らしたかったと話す。

「でもあなた、兄の葬儀の日に言ってたじゃない。あれは不運な事故だったって」

「ええ。私もそう思おうとしましたよ。その葬儀の日に彼女の声が耳に入るまではね」

『ちょっとどういうこと? なんでまだ代わりの時計技師が見つかってないんですの。言ったわよね、壊れた時計は捨てて買い替えるしかないって! 時計技師だって同じでしょ?』

亡くなった時計技師は、保科邸の時計たちが自分の家族みたいなものだといつも話していた。誰よりも時計を愛した男だったのだ。

「もしかしたら、私は彼の仇をとったというより、助けたかったのかもしれないな。時の支配者から、彼の家族を……」

軽辺は、静かに涙した。

エピローグ

『時計』とは、人が生活するために必要な切っても切れないパートナー。たまに遅れることもあるが、人が寝ている間も休むことなくチクタク働き続けているのだ。

後日。光彦、歩美、灰原、阿笠博士は、キャンプに行くため阿笠邸の前へ集まっていた。そこへ元太が遅れてやってくる。

「元太くん、おそーい!」

「悪ィな! 目覚まし時計の調子悪くてよォ」

「もしかして、あの古い時計まだ使ってるんですか?」

「あァ。死んだばあちゃんに貰った時計だから、捨てたら祟られそうじゃんか」

「それより、江戸川くん遅いわね」

「そろそろ出発せんと、キャンプ場に着くのは夜になってしまうのぅ」

「まだ寝てたりして」

歩美の言う通り、コナンは目覚まし時計を抱えて眠っていた……。

まとめ

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第632話「時の番人の刃(前編)」
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第634話「犯行現場は激セマ店」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

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・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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