名探偵コナン第78話のネタバレ!名家連続変死事件(後編)

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第78話「名家連続変死事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第78話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第78話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

服部 平次
CV:堀川りょう
西の高校生探偵。大阪府警本部長である父親譲りの推理力で数々の難事件を解決している。コナンの正体を知っている。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

武 蔵之介(たけ くらのすけ)
CV:八木光生
72歳。長門家執事。

長門 道三(ながと どうさん)
CV:北川米彦
60歳。長門グループ会長。

日向 幸(ひゅうが みゆき)
CV:深見梨加
26歳。長門会長秘書。

長門 信子(ながと のぶこ)
CV:松乃薫
39歳。長門家長女。

長門 康江(ながと やすえ)
32歳。長門家次女。

長門 秀臣(ながと ひでおみ)
36歳。長門家長男。小説家。

長門 光明(ながと みつあき)
36歳。長門家婿養子。康江の夫。長門建設社長。

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名探偵コナン第78話|(前編)のストーリー

長門グループ会長・長門道三の誕生パーティーの最中に次女・康江の夫である光明が下の部屋で何者かに襲われた。その時、包丁を銜えた長男の秀臣がベランダに姿を見せた。

コナンたちが下の部屋へ駆けつけた時はすでに遅く、光明は外の鉄柵に突き刺さり絶命していた。

事件の2日後、池の底から自殺した秀臣の遺体とともに遺書が見つかったことで、秀臣の犯行は決定的となった。

しかしコナンと平次は、その遺書には不自然な点があると考えた。秀臣は、事件前にすでに殺されていた可能性が高い。(前編へ)

名探偵コナン第78話|あらすじ

平次は、玄関を見張っていた警備員たちに話を聞くことにした。警備員は、亡くなった光明の他に外出した者はいないと証言する。光明が外へ出たのは午後9時半頃で、秀臣を捜していると言っていたようだ。

その頃、厨房を訪れたコナンは、コックやメイドに秀臣のことを尋ねていた。コックは、事件前日と当日の食事を秀臣はいつもより多く食べていたと証言する。さらに普段は口にしないデザートまで食べたという。

メイドは、3日ごとに妹の康江が秀臣の包帯を取りかえていたと証言する。最後に交換したのは事件の2日前だという。メイドは思い出したかのように、3日前からシーツが1枚見当たらないことを打ち明けた。

コナンは平次に呼ばれて外へ向かった。光明と康江の部屋のベランダの下には、何かがぶつかったような跡が残っている。さらに信子の部屋のベランダの下には、同じような跡が幾つもついている。

その後、コナンと平次は留守中の信子の部屋を調べることにした。

「おい工藤、ええんか? これやったら泥棒と変わらへんで」
「平気平気」

その時、信子の部屋の電話が鳴り響いた。コナンは蝶ネクタイ型変声機で信子の声を使って電話に出た。相手の男性は、2日前に留守電に入れたメッセージのことを尋ねてくる。

どうやら2日前の夜10時頃、酔っ払っていた信子は30分間、間髪入れずに何度も何度もこの男性の留守電にメッセージを入れていたようだ。

2日前の10時といえば、ちょうど犯行があった時刻だ。となると、ベランダから顔を出した包帯男は信子ではない。信子が除外されるとなると、それができたのは秀臣本人しかいない。

次にコナンと平次は、秀臣の部屋を訪れた。さすがに小説を書いていただけあって、部屋の中はどこも本で溢れ返っていた。平次は本の山の中から電話機を捜し出した。その留守電のメッセージを再生してみると──

10月31日 午後1時28分
「もしもし、文芸時代の山田です。次の現行の打ち合わせは明日の昼1時にいつもの場所でお願いします」

11月1日 午後3時4分
「山田です。今、いつもの茶店にいます」

11月1日 午後9時
「山田です。6時間待ちました。来られないようなんで今日は帰ります」

10月31日は事件の前の日だった。以上のメッセージからコナンと平次はあることに気づいた。

その後、光明と康江の部屋を調べたコナンと平次は、泥だらけのシーツとキャップを発見した。

平次は、必要なものを書いたメモを蘭に渡し、買ってきて欲しいと頼む。そして信子の部屋の上の部屋にみんなを集めて欲しいと幸に頼んだ。

「それまでこのガキも預かっときますさかい」
「小五郎のおじさんはすぐ呼んできてねー!」
「ちょ、ちょっと! なんなのよ、もう」

何がなんだかわからないといった様子の蘭を残し、コナンと平次は指定した部屋へ向かった。そこは幸が使っている部屋だった。

その後、幸の部屋へ現れた小五郎をコナンは腕時計型麻酔銃を使って眠らせた。そして蘭に買ってきてもらったものも集まった。しかしコナンと平次は未だ証拠が掴めていなかった。

「お前、東の名探偵ちゃうんか?」
「バーロー! お前ェだって西の……、待てよ。なんであの人」

コナンと平次は、あることに気づいた。

暫くして、目暮警部と関係者たちが幸の部屋へ集まった。コナンは蝶ネクタイ型変声機を使って推理を始める。

「わかったんですよ、やっと。光明さんを殺し、秀臣さんを池に沈めた犯人がね」
「おいおい。光明さんを殺したのは秀臣さんだよ。そして池で毒を飲んで自殺したんだ」

その時、部屋の電話が鳴り出した。小五郎は、受話器をとるように目暮警部に指示する。

目暮警部が言われた通りに電話をとると、相手は平次だった。しかし平次は突然悲鳴を上げる。

「誰かが灯り消して刃物をっ! そこの下の部屋や! 覗いてみ!」

目暮警部は慌ててベランダへ出て下の階を覗く。すると下のベランダには包丁を銜えた包帯男が立っていた。目暮警部は一旦部屋へ戻り、下の階へ向かおうとする。しかし小五郎はそれを引き留める。

「待ってください。こうやってあの時、犯人は部屋からみなさんを遠ざけたんですよ。その後、この部屋で起こった恐るべき事実を隠すためにね」

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名探偵コナン第78話|ネタバレ

その時、ベランダの手すりにフック付きのロープがかかり、下から包帯男がよじ登ってきた。それは包帯男に扮した平次だった。

電話で大騒ぎしていたのも、包丁を銜えて包帯を巻いた顔をみんなに見せたのも、全て秀臣に罪をきせるために光明が打った一人芝居だったのだ。

光明の体についていた傷は自分でつけたもの。そして包帯についていた返り血は、注射器を使って包帯を巻いた顔にかけたもの。

包帯や帽子は秀臣のものを使った。この時、自分の髪の毛がつかないように水泳のキャップを被っていたのだ。その証拠に、注射器も水泳キャップも光明の部屋から発見された。

光明の本当の狙いは、共犯者が薬で眠らせた道三を殺すことだった。その共犯者がみんなを下の部屋に誘導している間に光明が道三を殺し、再び部屋に戻る算段だった。しかし逆にその共犯者に殺害されてしまった。

犯人は、その時に道三と一緒に部屋に残っていた日向幸だ。

恐らく、光明は驚いたはずだ。道三しかいないはずの部屋のベランダに幸がいて、その幸が自分を突き落としたのだ。

光明は上の階に登る前に帽子や包帯、包丁を外に捨てていた。そして上着のポケットに入っていたタコ糸で道三を絞殺するつもりだった。しかし幸の標的は初めから光明ただ一人だった。

警察が捜査を始めたとしても、まさか殺害された本人がトリックを使っていたとは思わない。幸はそれを利用したのだ。

幸は光明を突き落とした後、手すりにかかっているフック付きのロープを手繰り寄せた。そしてフックの反対側の重りを持ち、下のベランダの手すりにフックをかけ、反動をつけて重りを放り投げた。

その証拠に、重りが当たった跡が光明の部屋のベランダの下についている。そして信子の部屋のベランダにも同じ跡がついていた。それは事件の前日、何度も幸は試していたのだ。

その時の音を道三が聞いていたのだ。誰かが廊下を走る音とともに。

その足音は、光明の部屋から合鍵のある倉庫までの往復の時間を計った時の幸の足音だ。つまりこれは、幸が前日から準備していた計画殺人だったのだ。

「じゃあ秀臣さんも彼女が殺したというのかね? それに遺書は?」
「言ったはずですよ、警部殿。幸さんの狙いは光明さんただ一人だと」

遺書は事件の前日、自殺した秀臣が書いたものだ。幸は、部屋で自殺している秀臣を発見し、今回の殺人計画を思いついたのだ。

遺体を土の中に埋めて空気に触れさせなければ腐敗速度は8分の1になる。秀臣の死亡推定時刻をずらすため、幸は光明を呼んで秀臣をシーツに包み、こっそり池の傍に埋めたのだ。そこには元々木を植えるために穴が掘られていたため、他に穴が増えたとしても誰も気づかない。

秀臣の遺体を池に沈めたのは光明だった。秀臣を捜すフリをして、犯行直前に掘り起こして池に沈めたのだ。

事件当日、みんなが見た秀臣は、秀臣に変装した光明か幸のどちらかだった。秀臣が事件の前日に亡くなっていたことは、秀臣の部屋の留守電を聞けばわかることだ。

「しかし、なんで光明さんは幸さんの計画通りに従ったんだね」

恐らく、幸に『会長の座が手に入り、その罪は全て秀臣さんが被ってくれるいい方法がある』と言われたのだ。

「嘘よ! 幸さんは昔、秀臣さんに命を助けられてるのよ。そんな人に罪をきせるわけないじゃない!」

蘭は涙を流してそう訴えるが、小五郎はそれに答えず今何時かと幸に尋ねる。幸は辺りをきょろきょろ見回して時計を探す。

「おや、腕時計はどうしました?」
「ですから、今日はたまたま……」
「いいや、忘れたんじゃない。あなたはつけられないんだ。時計のベルトがあの時壊れてしまったから」

光明をベランダから突き落とした時、彼に時計のベルトを掴まれてしまった。このまま引き千切られたら、現場に自分の時計が落ちてしまう。焦った幸は、身に着けていたあるもので光明の右手の甲を刺した。

それは父親の形見の万年筆だった。幸は咄嗟にキャップを口で抜いて刺したのだ。

幸が今回、犯行に及ぶことになった原因は20年前の火事だった。その火事を起こしたのは、光明と秀臣だった。

秀臣が顔の火傷を治さなかったのは、犯した罪を悔いてのことだった。そして遺書には続きがあり、その火事のことが洗いざらい書かれていたのだ。

「けど、一つだけわからへんことがあるんや。なんでわざわざ信子さんを怒らせてまで秀臣さんを見つけさせたんか。あれはわざとやったんやろ?」
「あれ以上、あの人を冷たい水の中にいさせたくなかったから……」

幸は、傍に置かれていたポットを手に取り、中にはガソリンが入っていると話す。そしてライターに火をつけ、近寄らないでと叫ぶ。

幸は光明を殺害したことを認めた。そして秀臣の遺書には火事のことが全て書かれていたと話す。

「許せなかった。あんなことをしておいてのうのうと生きていた光明も、そのことをずっと黙っていた秀臣さんも。でも私、愛してしまったのよ! どうしようもなく。命がけで私を助けてくれたあの人を。火事で身元がわからなくなった私をずっと励ましてくれたあの人を。そして、私のプロポーズを受け入れてくれたあの人を。でも、秀臣さんはもういない……。また私は一人ぼっち。早く彼の元へ行かなくっちゃ」

幸がポットに手を置いた時、平次は無駄だと伝える。先ほどポットに入っていたガソリンを水に入れ替えておいたのだ。

「どうして! どうしてよ! あの男たちの火は簡単についたのに、どうして私の火はつかないのよー!」

幸は、その場で泣き崩れた……。

「なぁ工藤。あのまま死なせてやった方が良かったんやろか」
「バーロー。犯人を推理で追いつめて、見す見す自殺させちまう探偵は殺人者と変わらねェよ」

この時、コナンは「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で助けられなかった浅井成実のことを思い出していた……。

「それに幸さんは、きっとあの人が救ってくれるよ」
「あの人?」

そこへ高木刑事に体を支えられながら道三が現れた。道三は、優しい口調で幸に声をかける。

「君の母さんはそんな人じゃなかったよ」
「あなたに何がわかるのよ。母のことなんて知らないくせに」
「知っておるさ。なぜなら君のその万年筆はワシが小学生の頃、転校してしまう君のお母さんに渡した贈り物なんじゃから。秀臣のやった罪を全て許してくれとはいわんが、秀臣の分までしっかり生きてくれ。君の母さんも、きっとそう願っておるよ」

幸は、道三の胸に抱かれ涙した。

名探偵コナン第78話|エピローグ

後日。コナンは大阪へ帰る平次を見送るため新横浜駅を訪れた。

道三の初恋の人は、幸の母親だった。そのため道三は幸を庇って、ずっと傍にいたという嘘の証言をしたのだ。

恐らく、道三が初恋の人に会いたくなったのは、幸に初恋の人の面影を見たからだ。

「おい、まさか工藤。お前そのこと気ィついとって隠してたんとちゃうやろな」

その時──

「あっ! また工藤って言った! ねぇ、工藤ってまさか」

蘭が現れ、平次への追及が始まった。

「くどいや! く・ど・い! このガキ、事件のこともっと詳しゅう教えろっちゅうから、くどいって言うてたんや」

平次はコナンの頭をグリグリ撫で回しながら誤魔化したのだった。

(さっすが大阪人)
(ボケさしたら日本一やで)

まとめ

■ BACK:
第77話「名家連続変死事件(前編)」
■ NEXT:
第79話「銀行強盗殺人事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第78話「名家連続変死事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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