名探偵コナン第11話のネタバレ!ピアノソナタ「月光」殺人事件

シーズン1

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第11話「ピアノソナタ「月光」殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・謎解き
・ネタバレ

名探偵コナン第11話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第11話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

目暮 十三
CV:茶風林
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

浅井 成実(あさい なるみ)
CV:折笠愛
26歳。月影島診療所の医師。

黒岩 辰次(くろいわ たつじ)
CV:飯塚昭三
56歳。月影島現村長。

黒岩 令子(くろいわ れいこ)
CV:速水圭
27歳。辰次の一人娘。

平田 和明(ひらた かずあき)
CV:伊井篤史
31歳。村長の秘書。

村沢 周一(むらさわ しゅういち)
CV:天田益男
27歳。令子の婚約者。

川島 英夫(かわしま ひでお)
CV:笹岡繁蔵
56歳。村一番の資産家。

清水 正人(しみず まさと)
CV:沢木郁也
49歳。村長選候補者。

西本 健(にしもと けん)
CV:中村秀利
55歳。無職。

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名探偵コナン第11話|あらすじ

1週間前、小五郎宛に1通の手紙が届いた。

手紙には、「次の満月の夜、月影島で再び影が消え始める。調査されたし。麻生圭二」と書かれていた。

そして、満月の夜の2日前、小五郎の元に麻生から電話が入った。

すでに依頼料50万円を振り込んだので、必ず月影島へ来るようにとのことだった。



小五郎は、コナンと蘭を連れて、伊豆の小島、月影島へやってきた。

小五郎たちは、村役場で「麻生圭二」について尋ねる。

すると、対応した村役場の主任は驚愕した。

主任は、麻生が10年以上も前に亡くなっていることを打ち明ける。


主任の話によると、月影島出身の麻生は、とても有名なピアニストだった。

12年前のある満月の夜、久しぶりに帰郷した麻生は、村の公民館で演奏会を行った。

ところがその後、突然家族と家に閉じこもり、火を放った。

麻生は妻と娘を刃物で殺害し、燃え盛る炎の中で何かに取り憑かれたように、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を弾き続けていた・・。



死者からの手紙とは、タチの悪いイタズラだと話す小五郎。

コナンは、依頼料が払われていること、手紙の消印が月影島になっていることから、島の誰かが「麻生圭二」のことを調べて欲しくて小五郎に手紙を出したと考える。

蘭は、麻生の友人だったという島の村長に話を聞いてみることを提案した。



村長のいる公民館へ向かう途中、小五郎たちは道を教えてもらうため、月影島診療所に立ち寄った。

医師の浅井成実は、小五郎たちと同じ東京の出身だと話し、公民館への道を手寧に教える。

その時、賑やかな選挙カーが診療所の前を通過して行った。

月影島ではもうすぐ村長選挙があるようで、候補者は全部で3名。

漁民代表の清水正人、最近評判の落ちている現村長の黒岩辰次、島一番の資産家の川島英夫だ。

小五郎と打ち解けた成実は、話好きなのか次々と口から言葉が飛び出す。

今夜、公民館で前村長、亀山の三回忌の法事が行われるようで、候補者3人もそれに出席するという。



公民館では、村民たちの現村長の黒岩へ対する示威運動が行われていた。

公民館の中から、黒岩とその娘の令子が不快感をあらわにしてデモの様子を見ていた。

令子は、黒岩の秘書である平田和明に、村民たちを黙らせるように命じた。

平田と入れ替わるようにやってきた令子の婚約者、村沢周一は、旗色が悪い黒岩を心配する。



公民館へ到着した小五郎たちは、黒岩に面会を求める。

黒岩を待っている間、コナンは公民館の中を歩き回り、ピアノが置いてある部屋を発見した。

コナンを捜してやってきた小五郎と蘭は、汚れているピアノを不思議そうに眺める。

その時、慌てた様子で現れた平田は、ピアノに触れてはいけないと蘭を咎める。

それは、麻生が亡くなった日の演奏会で弾いていたピアノのようで、平田は「呪われたピアノ」だと話す。

小五郎は呪いなど信じないといった様子で笑うが、平田は前村長の亀山も同じようなことがあったと口を開いた。

2年前のある満月の夜、たまたま通りかかった平田は、誰もいないはずの公民館の中からピアノの音色を聞いた。

誰かいるのかと声をかけると音はピタリと止み、中へ入ると亀山が亡くなっていた。

亀山の死因は心臓発作で、亡くなる直前まで弾いていた曲は、麻生が炎の中で弾き続けていたベートーヴェンの「月光」だった。

それ以来、このピアノは「呪われたピアノ」と呼ばれるようになったという。


コナンは、ピアノを弾いてみて異常がないことを確認する。

コナンが突然ピアノを弾き始めたことに驚いた平田は、法事が終わるまで玄関で待つように伝え、小五郎たちを部屋から追い出した。



そして夜になり、法事が始まった。

小五郎、蘭とともに玄関で黒岩を待つコナンは、何年も使っていないピアノの音が正確に出ていたことから、誰かがこっそり調律していると考える。

その時、突然ピアノの音色が公民館に響き渡る。

その曲は、ベートーヴェンの「月光」、第一楽章だった。


異変を感じたコナンは、すぐにピアノが置いてある部屋へ駆けつける。

すると、川島がピアノの鍵盤に倒れ込み、亡くなっていた。

小五郎は、蘭に村の駐在所へ知らせに行くように指示し、成実に検死を頼んだ。


コナンは、小五郎宛に送られてきた「次の満月の夜、月影島で再び影が消え始める」という手紙の意図するものに気づいた。

それは、満月の夜に再び月影島で人が死ぬということを予告していたのだ。


平田は、ピアノの呪いだと怯える。

小五郎は、音を出していたテープレコーダーの電源を切り、前に起こった2つの事件に見立てた殺人事件だと推理する。


コナンは、ピアノの周りに零れている水を手に取って確認し、それが海の水だということに気づいた。


検死を終えた成実は、小五郎に報告する。

死亡推定時刻は、30分から1時間前。

死因は、窒息死。

成実は、川島が海で溺死させられたと判断した。


コナンは、部屋の外の浜に川島の上着が浮いていることを小五郎に知らせる。

海に続くドアからピアノまで引きずった跡があり、川島の背中には泥や砂が付着している。

そして、ドアや部屋の窓全てに鍵がかかっていて、録音テープの最初の数分が空白になっている。

以上の点からコナンは、犯人が法事の最中に川島を海に連れ出して溺死させ、遺体を部屋へ運んで鍵を閉め、テープレコーダーのスイッチを入れて廊下に出たと推理する。

コナン「だよね、おじさん?

小五郎「あぁ、そうだねぇ・・、ははは

部屋のドアに鍵がかかっていたとすると、玄関にはずっと小五郎たちがいたため、犯人は法事の席へ戻った可能性が高い。

つまり、犯人は法事に参列した者の中にいるということだ。


黒岩は、法事の最中に川島がトイレへ行くと言って席を立ったところを見たと証言し、川島が死んで一番喜んでいるのは、村長選に立候補している清水正人だと話す。


呪いのピアノ」は、15年前に麻生が寄贈してからずっとこの部屋に置いてあるという。

小五郎がピアノの鍵盤の蓋を調べると、昼間に見た時はなかった楽譜が挟まっていた。

その楽譜を見た西本健は、突然怯え出し、部屋から走り去って行った。

小五郎は、西本について平田に尋ねる。

昔の西本は、羽振りが良く、酒、女、博打と大枚を叩いていた。

しかし、2年前に前村長の亀山が亡くなって以来、何かに怯えて外出しなくなったという。

黒岩は、西本と幼馴染だった。



ようやく蘭が連れてきた駐在所の老警官は、小五郎を見て有名な宇宙飛行士だと喜ぶ。

夜も遅いため、事情聴取は明日の朝から行われることになった。



宿への帰り道、コナンは小五郎に「次の満月の夜、月影島で再び影が消え始める」という手紙のことについて話す。

影が消え始めると書かれていることから、殺人はまだ続くと考えられる。

影が消えるというのは光に包まれることで、光は殺人現場に聞こえた曲「月光」のことだ。

12年前に麻生が炎の中で弾いていた曲も、2年前に前村長の亀山が死の直前まで弾いていた曲も、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」。

そして、今まで起こった3つの事件全てがピアノの傍で起きている。

小五郎は、コナンと蘭に宿へ戻るように伝え、公民館へ走って行った。

コナンは、蘭を連れて小五郎を追いかける。


小五郎、コナン、蘭は、公民館へ戻り、ピアノの部屋で一晩明かすことにした。

蘭は、鍵盤の蓋に挟まっていた譜面の曲が「月光」だということに気づいた。

蘭は、その譜面の通りにピアノを弾いてみるが、4段目におかしな部分がある。

小五郎は、ダイイングメッセージの可能性があると考える。


そこへ、成実が夜食を持って現れた。

小五郎とコナンは、随分と打ち解けた成実に2年前のことを尋ねる。

2年前に亡くなった前村長の亀山は、以前から心臓が悪く、死因は心臓発作だった。

ピアノの部屋の窓が1つ開いていたが、誰かが閉め忘れたということで片付けられたという。

成実がその窓へ案内すると、何者かが外から覗いていた。

小五郎が声を上げると、覗いていた人物は逃走する。

小五郎は、犯人がダイイングメッセージの譜面を取り戻しに来たと考えた。



翌日の昼過ぎ。

小五郎が目を覚ますと、目暮警部たち警察がすでに捜査を始めているところだった。

小五郎が眠っている間に、コナン、蘭、成実から事情を聞いた目暮警部は、村役場で参考人38名の事情聴取をしているので手伝うようにと小五郎に伝える。


公民館へやってきた小五郎たちは、事情聴取の順番を待つ黒岩が、「呪いのピアノ」を処分するよう平田に命じているところを目撃した。


その後、事情聴取は順調に進み、残るは成実、令子、村沢、清水、平田のみとなった。

コナンは、事情聴取が終わった西本が未だに役場内に居続けることに疑問を持った。

そして、腕時計を確認した後、西本はどこかへ歩いて行った。

コナンは、西本の後を追いかけるが、見失ってしまう。

その直後、「月光」の第二楽章が公民館のスピーカーから流れ始めた。

コナンが放送室へ駆けつけると、扉の前で腰を抜かしている西本を発見した。

部屋の中では、黒岩が背中を刃物で突き刺され、息絶えていた。


検死官が川島の司法解剖で東京へ戻っているため、成実が黒岩の検死をすることになった。

成実は、黒岩が死に至ってから数分しか経っていないと検死の結果を報告する。

放送室で再生されていたテープの最初の5分30秒は空白になっていた。

そして、黒岩の座っていた椅子の下には、「月光」の楽譜が血で書かれていた。


目暮警部は、川島と黒岩を殺害したのは同一犯で、遺体が発見される数分前の6時30分前後に役場内にいた西本、成実、平田、令子、村沢、清水の中に犯人がいると判断した。

目暮警部は、遺体の第一発見者である西本に、放送室で何をやっていたのか尋ねる。

西本は、黒岩に呼び出されたと証言した。

父親を亡くした令子は、村長選に立候補した清水が犯人だと怒鳴り出す。


コナンは、殺人現場に残されていた楽譜のダイイングメッセージについて考える。

シャープやフラットに解くカギがあると考えたコナンは、蘭に譜面を見せて尋ねる。

すると蘭は、ピアノでいうとシャープとフラットは黒い鍵盤だと教える。

コナンは、蘭のヒントをきっかけに暗号を解読することができた。

その暗号は、ピアノの鍵盤の左端から順にアルファベットを当てはめ、メッセージの文字に相当する音を譜面に書き記したというだけだった。

それを踏まえて川島が殺害された現場に残されていた譜面を読むと、「わかってるな。次はお前の番だ」となる。

黒岩の殺害された現場に残されていたメッセージは、「業火の怨念、ここに晴らせり」。

それを聞いた西本は、狂ったように「麻生圭二が生きていたんだ」と叫び出した。

しかし、焼け跡から見つかった骨の歯型が麻生のものと一致し、麻生が亡くなったのは間違いなかった。

家の中のものは全て燃えてしまい、残ったのは金庫の中に入っていた楽譜だけだったという。


目暮警部と小五郎は、すぐにその楽譜を見せて欲しいと駐在所の警官に伝える。

小五郎「どこにあるんだ、その楽譜は!

警官「公民館の倉庫じゃよ。だが、倉庫の鍵は確か派出所に・・

目暮「だったらさっさと取ってこんかー!

コナンは、駐在所の警官に付き添い、倉庫の鍵を取りに行くことにした。



駐在所へ向かう途中、コナンは事件の容疑者となった人物について警官に尋ねる。

村沢は、3年ほど前にブラリと島へやってきて、先日令子と婚約した。

平田は、何をしていたかは不明だが、よく公民館で川島とコソコソ会っていた。

清水は、正義感が強くて漁民の人望が厚い。


次にコナンは、麻生圭二が本当に自分で家に火をつけたのか尋ねる。

警官は、亀山、黒岩、西本、川島の4人がそれを目撃していたと教える。

その4人は、麻生を含めて全員同級生だという。



その後、1時間かけて鍵を探し出した警官の元へ蘭がやってくる。

蘭は、待ちくたびれて全員帰ってしまったことを伝える。

コナンは、容疑者を全員帰してしまったことに焦る。

犯人の最後のメッセージが「怨念ここに晴らせり」と完結していたため、これ以上殺人は起きないだろうと目暮警部が判断したという。

殺人現場で流れたのは「月光」の第一楽章と第二楽章で、まだ第三楽章が残っている。

コナンは、警官と蘭を連れて、急いで公民館へ向かった。



警官が公民館の倉庫の鍵を開けようとした時、ピアノの部屋から妙な音が聞こえてきた。

コナンがピアノの部屋へ入ると、暗闇の中で何者かがピアノを探っていた。

コナンに気づいた人物は、窓を突き破って逃走する。

追いかけようとしたコナンは、床に転がっている何かに躓き、転がってしまう。

コナンが躓いたのは、倒れている村沢だった。


その直後、蘭が悲鳴をあげた。

コナンが倉庫へ入ると、西本が首を吊って亡くなっていた。

コナンは、近くに置いてあったテープレコーダーを確認し、「月光」の第三楽章がかかっていたことを確認する。

片面30分のテープがすでに止まっていたということから、西本は30分以内に亡くなったと考えられる。

蘭は、西本の足元に譜面が複数枚置かれていることに気づいた。

コナンが譜面の一番上の暗号を解読すると、それは「遺書」だった。



その後、目暮警部が到着し、再び捜査が再開された。

遺書によると、川島と黒岩を殺害したことを悔いて、とある。

動機は、昔自分たちが犯した過ちをバラされたくなかったため。

その自分たちとは、2年前に亡くなった亀山、今回殺害された川島と黒岩、首吊り自殺をした西本、そして12年前に自殺した麻生だった。

目暮警部は、西本たちがこの暗号を使って何かをやっていたと考える。

小五郎は、昔の秘密が明るみになることを恐れた西本は、楽譜を隠滅するため倉庫へ侵入したが楽譜は見つからず、追い込まれて自殺したと判断する。

しかし、コナンは西本が自殺ではないと指摘する。

西本の傍には踏み台になるようなものは何も置かれておらず、仮に自殺だとしても自分の遺書をわざわざ暗号で書くようなことをするはずがない。


コナンは、ピアノの部屋で怪しい人物を2人見たと目暮警部に報告する。

1人は窓を突き破って逃げ、もう1人は村沢だ。

村沢は、誰かに殴られたようで、現在成実の手当を受けているところだ。

成実は、軽い脳震とうだと判断するが、村沢の意識は未だ戻っていなかった。

コナンは、村沢の傍にチューニングハンマーが落ちていることに気づいた。

さらにコナンは、ピアノの裏側で隠し扉を発見する。

その扉を開けると白い粉が降ってきて、その粉は麻薬だった。


目暮警部は、容疑者を全員を集めることにし、村役場へ向かった。

この島で起きた3つの事件は、手口から見て紛れもなく同一犯の仕業だ。

アリバイが成立した令子と成実は容疑者から外され、アリバイのない平田、清水、村沢の3人の中に犯人がいると考えられた。



コナンは、黒岩が殺害された放送室の写真を見て、黒岩の首元で光っている赤いランプに注目する。

そして、平田の左手に包帯が巻かれていることに気づいた。

コナンは、喉が渇いたと言って自販機へ向かった平田を追いかけ、袖に白い粉がついていると指摘する。

慌てた平田は、財布を落として小銭をばら撒いてしまった。

その小銭は、外国の硬貨だった。

コナン「うわー!外国のお金がいっぱいだ

平田「おじさん外国が好きなんだよ


その時、駐在所の警官が走ってやってきた。

コナンは、警官から麻生の残した楽譜を受け取り、暗号を解読する。

我が息子、セイジへ

警官は、麻生には娘の他に息子もいたと話す。

息子の名前はセイジで、小さい頃に大病を患って病院に入院していたという。

それを聞いたコナンは、事件の真相へたどり着いた。


川島を海で溺死させてからピアノの部屋へ運んだ理由、犯行現場に流した曲の意味、血で書かれた暗号の謎。

コナン(間違いない、犯人はあの人だ!)

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名探偵コナン第11話|謎解き

【謎解き①】
黒岩が殺されたのは、死体発見の数分前だったが、なぜか血の暗号は乾ききっていた。

【謎解き②】
黒岩の殺人現場の写真を確認すると、黒岩の首元でリバースのランプが点灯していた。

名探偵コナン第11話|ネタバレ

コナンは、小五郎を放送室へ呼び出し、腕時計型麻酔銃で眠らせる。

そして、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い、スピーカーを通して推理を話し始めた。


まず、ピアノの部屋で村沢を殴り倒した人物は、平田和明だ。

平田の左手の怪我は、窓を破って逃げた時のもの。

平田は、ピアノの部屋で川島と麻薬の取り引きをしていたのだ。

平田は、外国から買いつけた麻薬を、ピアノの隠し扉を利用して代金と品物の受け渡しをしていた。

平田が「呪いのピアノ」と言って村人を遠ざけたのも、取り引きに邪魔が入らないようにするため。

村沢を殴って逃げたのは、残っている麻薬を回収しているところを見られたからだ。

しかし、平田は3つの殺人とは無関係だ。

平田が犯人なら、麻薬が残っているピアノの部屋を殺人現場にするはずがない。



今までにわかっている犯人像は、3件とも力を必要とすることから男性。

そして、アリバイのない人物。

ここで注目されるのが第2の事件だ。

【謎解き①】
黒岩が殺されたのは、遺体発見の数分前ということだった。

しかし、なぜか血の暗号は乾ききっていた。

常温だと、人間の血液は乾くまでに15分から30分かかる。

それは、犯人のトリックによって操作された偽りの死亡推定時刻だったのだ。

目暮「しかし、テープの頭には5分30秒の空白しか・・

犯人は、リバース機能を使ったのだ。

曲の入っていないテープの裏面から再生し、リバースによって30分以上伸ばしたのだ。

【謎解き②】
黒岩の殺人現場の写真を確認すると、黒岩の首元でリバースのランプが点灯している。

そして、遺体を動かした直後の写真ではランプが消えている。

それは、犯人が警察の目を盗んでボタンを解除した証拠だ。

目暮「あの時死体に近づけたのは・・

警察以外で遺体に近づけたのも、死亡推定時刻を偽れたのも、検死をした浅井成実しかいない。


第1の事件で、溺死させた川島をピアノの部屋へ運んだのは、検死官を本土へ帰すため。

変死の司法解剖は、島ではできないからだ。

そして、テープの頭に空白を作って曲を流したのは、犯行時刻を錯覚させる第2の事件のための伏線。

こうして黒岩の死亡推定時刻を偽り、自分のアリバイを作った。

目暮「しかし毛利くん、君はさっき犯人は男性だって


殺人の動機は、さかのぼること12年前。

ピアニストの麻生圭二とその家族が、川島、西本、黒岩、亀山に殺された事件だ。

黒岩たち4人は、麻生の海外公演を利用して、麻薬を買いつけ、さばいていた。

ところが突然、麻生がもう協力しないと言い出した。

秘密が外に漏れることを恐れた4人は、麻生を家族ともども家に閉じ込め火を放った。

このことは、焼け跡から見つかった暗号の楽譜に全て記されている。

その楽譜は、麻生が自分の息子に向けて書いた告白文だった。

麻生には、東京の病院に入院していたセイジという息子がいた。

浅井成実の本当の名前はセイジで、麻生圭二の息子だったのだ。

浅井という姓は、セイジの引き取り主の名字だ。

目暮「全ては父親の敵討ちだったというわけか


その時、目暮警部は成実がいないことに気づいた。

コナンは、麻生圭二の寄贈したピアノがある公民館だと確信した。



コナンが公民館へ到着すると、すでに建物は炎に包まれていた。

なんとかピアノの部屋まで辿り着くと、成実がピアノにもたれ掛かるようにして伏せていた。

成実「終わったよ、父さん・・

コナン「まだ終わっちゃいないよ!ほら、これを見てよ!

コナンは、麻生圭二が残した楽譜を読む。

セイジ、お前だけはまっとうに生きてくれ

成実「早くそれを知りたかったよ

コナン「これ読んでなかったの?じゃあどうやってお父さんのことを・・

成実は、以前から父の死に不審を感じていたことを打ち明ける。

医大卒業後、成実は恩返しとして島へやってきた。

成実「医師の免許には、名前の読み方なんて書いてないからな。だけど事情聴取の時は焦ったよ。男だってバレちゃうからな

コナン「そうか。だからあの夜、わざと僕たちと夜更かしして、事情聴取の順番を後にしてもらったのか

成実「前村長の亀山に、俺が麻生の息子だと話してやると、急に怯えてペラペラ喋ったよ。あの後、心臓麻痺でぽっくり。葬送曲として父の好きだった「月光」を弾いてる時だよ、今回の殺人を思いついたのは

部屋の中の炎は勢いを増し、コナンは成実を外へ連れ出そうとする。

しかし、成実はコナンを掴み上げ、窓から外へ放り投げる。

成実を助けに行こうとするコナンだったが、傍に駆けつけた蘭がコナンの腕を掴んで引き留める。

その時、公民館の中からピアノの音色が聞こえてくる。

蘭「なに、この音

コナン「これ暗号だよ。弾いているんだ、あの人が。炎の中で・・



その後、村沢はピアニストの麻生圭二を慕い、時々あのピアノを調律していたことが判明した。


帰りの船の中で、蘭は成実がなぜ殺人予告を出したのか疑問を持った。

コナン「きっと止めて欲しかったんだよ。人殺しをするのを

蘭「で、成実先生が弾いてた暗号ってなんだったの?

コナン「忘れちゃったよ、そんなもん

蘭「あ!その顔は知ってる顔ね!



ありがとうな、小さな探偵さん。

まとめ

■ BACK:
第10話「プロサッカー選手脅迫事件」
■ NEXT:
第12話「歩美ちゃん誘拐事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第11話「ピアノソナタ「月光」殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・謎解き
・ネタバレ

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