名探偵コナン第888話のネタバレ!怪盗キッドの絡繰箱(後編)

シーズン23

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第888話「怪盗キッドの絡繰箱(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


Sponsored Link

登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:小山力也
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

灰原 哀
CV:林原めぐみ
本名は宮野志保。元黒ずくめの組織の一員でコードネームはシェリー。新一が飲まされた薬と同じ薬を飲み、子供の姿になってしまった。現在は阿笠博士のところでAPTX(アポトキシン)4869の解毒薬の研究をしている。

阿笠 博士
CV:緒方賢一
新一の隣の家に住む発明家。コナンの正体を知っている。

鈴木 園子
CV:松井菜桜子
蘭と同級生で親友。鈴木財閥のお嬢様。

鈴木 次郎吉
CV:富田耕生
園子の伯父。鈴木財閥相談役。怪盗キッドとの対決に執念を燃やしている。

怪盗キッド
CV:山口勝平
宝石ビッグジュエル探し求め、世界中を騒がせている怪盗。

沖矢 昴
CV:置鮎龍太郎
本名は赤井秀一。黒の組織から「シルバー・ブレット」として警戒されているFBI捜査官。現在は沖矢昴として工藤邸に住んでいる。

中森 銀三
CV:石塚運昇
警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係警部。

友寄 公華(ともよせ きみか)
CV:さとうあい
70歳。未亡人。

友寄主人
CV:麻生智久

Sponsored Link

(前編)のストーリー

三水吉右衛門が作った絡繰箱の中には、怪盗キッドが狙うビッグジュエル『ルナ・メモリア』が納められています。

そして絡繰箱の開け方が書かれた紙は、鈴木大図書館に寄贈された1万冊の本のどれかに挟んであるようです。

小五郎は、公華が普段手に取らないような本に挟んであると考え、みんなで公華が読まないミステリーや怪奇小説を重点的に調べることにしました。

その時、公華は沖矢の服から肉じゃがの匂いがすることに気づきました。

この後、蘭と園子がトイレから戻って来たのですが、園子はキッドに会うためと言って化粧をしていました。

その直後、コナンはキッドが近くにいる気配を感じました。

キッドは誰かに変装して、すでに傍まで来ていたのです。一体、誰に化けているのか…。(前編)

あらすじ

キッドの気配を感じたコナンは、周囲の人物を警戒します。

風邪を引いている小五郎は、トイレから戻って以来、なぜか咳をしていません。

そして、沖矢は本を調べるよりも周りを気にしていて、博士はトイレに籠っている時間が長すぎました。

怪しくないのは、次郎吉と公華だけです。

防犯装置のリモコンを持っている次郎吉に変装すれば、いくらでも絡繰箱をすり替えることができます。しかし、絡繰箱は本物そのものです。

先ほど絡繰箱が濡れた時、公華は慌てていましたが、もしキッドだとしたら慌てることはなかったはずです。

コナンは、トイレから戻って来た蘭と園子も注意深く観察します。以前、キッドは二人に変装したことがあるからです。

その時、蘭は上の方にある本を取るため、イスに乗って手を伸ばしました。蘭の後ろ姿を観察していたコナンは…、

(パンツ見えそう…。いや、待て待て、キッドの変装かもしれねェし。でも、この太ももは絶対…)

「あら、いい眺め」

蘭のスカートの中を覗き込もうとしたコナンは、隣から聞こえた哀の声に驚き、体をビクッとさせました。

「まさに見た目は子供、中身はエロ親父ね。すけべ!」

「俺はただ…、キッドが変装してねェか観察してただけで!!」

「どすけべ!」

ばつが悪くなったコナンは話を逸らすため、先ほどからキッドの気配を感じていることを哀に伝えました。

哀は、ずっとこの部屋に留まっていた沖矢以外なら可能性はあると考えます。

しかし、最初から沖矢に変装して乗り込んできた可能性も否定はできません。
 
 
結局、蘭は本を取ることができず、それを見かねた博士が代わりに取ってあげることになりました。

公華は、参考になるかどうかわからないと前置きした後、学生時代の思い出を語り始めました。

学生時代、公華は主人と交換日記をしていて、主人は左のページ、公華は右のページに書く約束になっていました。

しかし、その日あったことや主人に対する思いなどを書こうとすると1ページでは納まらず、主人が左のページに書けるように3ページ分びっしり書いたのですが、主人はいつも数行書くだけでした。

当時の公華は、ただ単に主人が筆不精なだけだと思っていました。

しかし結婚したての頃、主人の机の上にその交換日記が置いてあり、公華は若い頃の自分の汚い文章を読みながら、恥ずかしさと懐かしさが入り混じった思いでページをめくっていました。

すると突然、学生時代に見たことのないページが目に飛び込んできました。主人が書いた文章が2ページに渡ってびっしり書き込まれていたのです。

そのあとすぐに主人に取り上げられてしまい、それ以来、交換日記を目にしていないといいます。
 
 
それを聞いたコナンは、これまでの公華の発言を思い出してあることに気づきました。

この時、変装してコナンの傍にいたキッドは、コナンのハッとした表情を見て、コナンが紙の在り処と箱の本当の中身に気づいたのだと察します。
 
 
コナンは、沖矢からペンと手帳を借り、一生懸命探しているのに紙が見つからない理由をみんなに教えます。

まず、手帳のページの1枚を破り、それをさらに半分に千切ります。

そして、千切った紙の表と裏に丸印を書き、その丸印を覚えたら手帳の間に挟んで閉じます。

「ちちんぷいぷい、紙よ消えろ!はい、もう見つからないよ?」

「バカ言ってんじゃねェよ!んなもん、こうやりゃすぐに…」

小五郎は、手帳をパラパラめくって中を確かめます。しかし、挟んだ紙はどこにもありません。

コナンがこっそり抜き取ったのだと疑う小五郎ですが、コナンがページをめくると、ちゃんと紙は挟まっていました。

このトリックの種はページの端っこにありました。紙が挟んであるページの端の下の方を少しだけ千切っておいたのです。

こうしておけば、パラパラめくる時に指にかからず、そのページだけ飛んでしまうというわけです。
 
 
コナンは、照れ屋さんだった公華の主人も、同じ仕掛けをしていたと推理します。

公華が一度見つけることができたのは、自分が書いたページを読みながら1枚ずつ丁寧にめくっていたためです。

次郎吉は、例えその仕掛けがわかったとしても、この1万冊の本の中のどれに挟んであるのかがわからないと話します。

しかしコナンは、絡繰箱の開け方を書いた紙がどの本に挟まれているのか目星をつけていました。

公華の主人は、公華には絶対見つけられないと言っていました。だとすると、公華が絶対にめくらないページに挟んであると考えられます。

先ほど沖矢と哀は、公華が普段手に取らないミステリーや怪奇小説の本を重点的に調べていましたが、結局見つけられませんでした。

それもそのはず、主人はめくる必要のないページのある本に隠したのです。

それは、料理本の肉じゃがのページです。

公華は、夫の大好物が肉じゃがで、それは自分の得意料理だと言っていました。

となると、わざわざ料理本を見る必要はないということです。
 
 
料理本は、1万冊の中に数十冊あるだけです。さっそくみんなで手分けして調べることにしました。

その直後、突然館内に停電が起こりました…。

Sponsored Link

ネタバレ

灯りが消えたということは、キッドが動き出したということです。

次郎吉は、例えキッドが来たとしても、暗闇の中で絡繰箱を開けることはできないと鼻で笑います。

しかし、どこからともなく『大きな古時計』を奏でるオルゴールの音が聞こえてきました。

さらに、防犯装置の柵が閉まった音までもが聞こえてきました。

コナンと小五郎が絡繰箱の確認に向かうと、

『箱の中身は頂戴した 怪盗キッド』

と書かれたカードが置かれていました。

それを見た博士は、お役御免になったため帰ると言い出しました。

しかし次郎吉は、柵と連動した防犯シャッターが閉まっていることから、キッドはまだ館内にいると考え、誰一人外に出ることを許さないと伝えます。

さっそく次郎吉は、全員の顔を引っ張ってキッドを見つけるように命じます。

しかし、公華がそれを制しました。

公華は、鈴木大図書館に絡繰箱を展示する条件として、訪れた客たちには一切無粋な真似をしないようにと約束していたのです。

「しかし奥さん!あんたの旦那の遺品であるムーンストーンが…」

「宝石の一つや二つ、わざわざ箱を開けに来てくれたお駄賃としてくれてやりますわ」

公華が本当に手に入れたかったのは、宝石と一緒に入っているもう一つのものでした。

公華は、先ほどコナンの言った通りに本を探してみたところ、絡繰箱の開け方が書かれた紙を見つけたといいます。

その直後、博士は突然お腹を押さえ、腹痛を訴えました。そして哀に言われるがままトイレへ駆け込みました。

博士は、トイレの個室に籠って頭を抱えます。そこへ現れたコナンは、個室のドアの上から顔を出し、博士に声をかけます。

「おい!おめェ、まだ箱開けてねェだろ?」

「なんじゃ、コナンくん!トイレ中じゃぞ」

「なにがトイレ中だよ。ズボン下ろしてねェじゃねェか!それに、博士は俺と二人きりの時、俺のことをコナンくんとは呼ばねェし」

「ギクッ」

キッドが変装していたのは博士でした。

コナンがそれに気づいたのは、蘭が背伸びしても取れなかった本を博士が取った時です。

博士と蘭は、同じくらいの身長。

変装を解いたキッドは、なぜ箱を開けてないと気づいたのか問います。

『大きな古時計』は、アメリカ人のヘンリー・クレイ・ワークが1876年に作曲しましたが、日本に伝わったのは1940年です。

つまり、その曲を幕末の絡繰師が知るはずもないのです。

「あれはおめェがスマホで流したんだろ?」

「ピンポンピンポーン!」

キッドは、コナンの名推理に感服し、拍手を送ります。

「でもいいのか?宝石を調べなくても。おめェ、何か特別な宝石を探してんだろ?」

「あぁ、実は前に奥さんのご主人があのムーンストーンをスリにすられたのをすり返してやったことがあってな」

キッドが公華の主人に宝石を返すと、主人は『純粋な愛と呼ばれるムーンストーンを思い出の日記の傍に添えたい』と照れながら話したといいます。

この時、キッドはすでにムーンストーンをチェックしていて、自分の目当てのものではなかったと気づいていたのです。

今日、鈴木大図書館へ来たのは、ただ単に売られた喧嘩を買いに来ただけでした。
 
 
この後、公華は紙を頼りに絡繰箱を開けました。

『きらきら星』の曲とともにしまわれていたのは、交換日記とムーンストーン、そして『おめでとう、やっと見つけられたね!』というメモでした。

公華は微笑んだ後、目を閉じて日記をギュッと抱きしめたのでした。

エピローグ

翌朝、毛利探偵事務所では──、

沖野ヨーコのライブチケットを眺めてニヤニヤする小五郎は、突然咳き込みました。

どうやら、風邪をぶり返してしまったようです。

その傍らでコナンと蘭は失笑します。
 
 
阿笠邸では──、

沖矢の特製の肉じゃがを食べた哀と博士は、『美味しい!』と口を揃え、笑顔を見せます。
 
 
工藤邸では──、

肉じゃがの味見をした沖矢は、『これは!なかなか…』と満足気に微笑みます。
 
 
現在、世間で最も注目されている鈴木大図書館では、未だにキッドの捜索が続けられていました。

警備隊は、もう探すところがないというほど館内を探し回り、かなり疲弊しています。

しかし中森警部は諦めず、もっとちゃんと探せと部下たちに命じます。

この時、キッドは防犯装置の柵の上に隠れていました。

(早く諦めてくれよォ…)

まとめ

■ BACK:
第887話「怪盗キッドの絡繰箱(前編)」
■ NEXT:
第889話「新任教師の骸骨事件(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第888話「怪盗キッドの絡繰箱(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう