名探偵コナン第934話のネタバレ!サラブレッド誘拐事件(後編)

シーズン24

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第934話「サラブレッド誘拐事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・謎解き
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第934話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第934話|登場人物

・江戸川 コナン
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

・毛利 小五郎
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

・毛利 蘭
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

・目暮 十三
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

・高木 渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

・千葉 和伸
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。高木の後輩。

・ホワイトスピリッツ
純白の魂と呼ばれる競走馬。

・徳吉 耕三(とくよし こうぞう)
55歳。馬主。

・長谷 康孝(はせ やすたか)
40歳。調教師。

・塩見 正雄(しおみ まさお)
50歳。馬運車運転手。

・永浦 実秋(ながうら さねあき)
45歳。厩務員。

・井原 敏司(いはら さとし)
25歳。見習い厩務員。

・角田 千鶴(かくた ちづる)
25歳。騎手。

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名探偵コナン第934話|(前編)のストーリー

小五郎は、殺害を受けた人気競走馬、ホワイトスピリッツを守って欲しいと怪しげな3人組から依頼を受けた。

数日後、東京郊外の競馬場で開催されるレースに出走するため、ホワイトスピリッツが運ばれることになり、その警護についた小五郎だった。

しかし、馬運車で運ばれている途中、いつの間にかホワイトスピリッツは偽物とすり替えられ、馬主の徳吉耕三の元には、身代金1億円を要求する脅迫状が届いた。

警察も探偵も信用できないと激怒した徳吉は、一人で犯人の指示に従い、まんまと身代金を奪われてしまった・・。(前編へ)

名探偵コナン第934話|あらすじ

翌日、ホワイトスピリッツがまとっていたホースラグがゴミ捨て場で発見された。
そのホースラグには血が付着しており、白い馬のたてがみもついていた。

高木が近所の住民に話を聞くと、1時間前にはホースラグは捨てられていなかったようだ。

コナンは、なぜホースラグがゴミ捨て場にあることを知ったのか目暮、高木、千葉に尋ねる。
その問いに対し、匿名の通報があったことを千葉が説明する。

千葉「不法投棄じゃないかって。しかも血がついてるみたいだから、調べて欲しいって

その後、鑑識の調べでホースラグに付着していた血は、ホワイトスピリッツのものと一致した。
ホワイトスピリッツの厩舎専属の獣医から提供されたデータと照合したので間違いはない。
となると、ホワイトスピリッツは既に殺されている可能性があると考える目暮。

そして、マスコミが人気競走馬の誘拐事件を大きく取り上げていた。
取り上げた内容として、ホワイトスピリッツの誘拐とともに、警察の目の前で事件が発生したことなど、目暮や小五郎の大失態とも報じられていた。
誘拐は名探偵と警察の目の前で発生!

その記事を読んだ小五郎は、徳吉がきちんと協力してくれていたら、こんなことにはならなかったと話す。


その頃、コナンはすでに犯人が誰なのかわかっていた。
だが、犯人がなぜ小五郎に依頼をしてきたのかがわからない。
そこで、全てを明らかにするため、もう一度事件を洗い直すことにした。

コナンは、ホワイトスピリッツが馬運車で運ばれている途中で、偽物とすり替えられたと思われる脇道へやってきた。
タイヤの跡の上で、グレーとホワイトの2色の馬の毛を発見した。
さらに、馬運車2台分のタイヤの跡を調べ、コナンはあることに気づいた。

その後、コナンは近くにあるコンビニへやってきた。
そこで、小五郎に頼まれたと言い、高木をコンビニへ呼び出した。
そして高木とコナンは、コンビニの防犯カメラの映像を確認する。

防犯カメラには、ホワイトスピリッツが乗せられている馬運車がコンビニの前を通過していくところが録画されていた。
高木は、馬運車の進行方向にある別の防犯カメラを辿れば、行先がわかるかもしれないと考えた。
しかし、コナンは馬運車に本物のホワイトスピリッツが乗っているのか疑問を抱く。

コナンの言う通り、確かに防犯カメラの映像では馬運車の中を確認することはできない。
そして、馬運車がコンビニの前を通った日付を確認すると「3月13日の13時5分」(3日前)になっていた。

その後、コナンと高木は、TOKUYOSHI厩舎へやってきた。
そこで、見習い厩務員の井原敏司に話を聞くことにした。
すると、3日前から馬運車が1台戻ってきていないことがわかった。
さらに、ホワイトスピリッツの予備の馬具や、グルーミング用の道具も見当たらないという。

コナンは、厩舎の柱に血が付着していることに気づいた。
井原は、ホワイトスピリッツが柱のささくれに体をこすってしまい、怪我をしてしまったと話す。
獣医に診てもらったところ、幸い大した怪我ではなく、レースにも影響はないとのことだった。

コナンは、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い、高木へ電話をかけ用件を伝える。
つぎに、同じように高木の声を使って小五郎へ電話をかけた。

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名探偵コナン第934話|謎解き

【謎解き①】
脇道に馬運車2台分のタイヤの跡がついていたが、1台は跡が浅かった。

【謎解き②】
脇道近くのコンビニの防犯カメラの映像に、コンビニの前を通過する馬運車が映っていた。
しかし、その映像は3日前のものだった。

【謎解き③】
脇道のタイヤの跡の上で、2色の馬の毛を発見した。

名探偵コナン第934話|ネタバレ

TOKUYOSHI厩舎へコナン、小五郎、目暮、高木、千葉、そして徳吉をはじめとする厩舎の関係者が集まった。

そこで、小五郎と高木がヒソヒソと二人で話す。

小五郎「おい高木、本当なんだろうな、犯人と事件の真相がわかったってゆうのは

高木「えぇ!?毛利さんこそ、犯人と事件の真相がわかったから警部に伝えろと・・

目暮「何をごちゃごちゃ言っとるんだ二人とも。どっちでもいいから早く説明したまえ!

コナンと蘭が見守る中、小五郎は説明を始めた。

ホワイトスピリッツの消失と誘拐による身代金の奪取は、根本のところで全く同じ発想、トリックで計画されていた。
ということは、一つが解ければ、もう一つも必然的に解けるということだ。

まず、どのようにしてホワイトスピリッツが別の馬にすり替えられたのかだ。

妻と子がさらわれ、仕方なく犯人の指示に従ったと証言した馬運車の運転手、塩見は、脇道で待機していた別の馬運車に乗り換えたと言っていた。

【謎解き①】
その乗り換えた場所には、馬運車2台分のタイヤの跡がついていた。
しかし、そのうちの1台のタイヤの跡が、もう1台に比べて浅かった。
まるで、何も乗せていなかったかのようにだ。


高木は、コンビニの防犯カメラの映像を確認して気づいたことを話す。

高木「毛利さんの指示で防犯カメラの映像を調べたんですが・・

小五郎「俺・・そんな指示したかなぁ・・

【謎解き②】
コンビニの防犯カメラには、脇道を出てコンビニの前を通過する馬運車が映っていた。
しかし、ホワイトスピリッツが馬運車に乗っていたかどうかは確認することができなかった。
なにより重要なのは、その映像が3日前のものだったということだ。
ということは、馬運車のタイヤ跡も3日前につけられた偽装工作だった可能性がある。

そこで、小五郎が話を整理する。
ホワイトスピリッツが消失した日、脇道に別の馬運車は存在せず、もう1台いたかのように偽装されていた。
それは、脇道ですり替えが行われたと思わせるためだ。

本当は、ホワイトスピリッツは最初から入れ替わっていたのだ。

コナン(そこがホームズのシルバー号事件に似ているところなんだが・・

そこで、千葉は小五郎に頼まれて調べてきたことを報告した。

千葉「実は、自分も毛利さんに言われて別の厩舎を調べたんですが

小五郎「えっ?お、お前にも?

千葉は、調べてきた厩舎に所属していたのは「この馬です」とタブレットをみんなに見せた。
タブレットに映っているのは、ホワイトスピリッツにそっくりの白い馬だった。
ホワイトレギオンという名前で、ホワイトスピリッツの兄弟馬だという。

千葉の話を聞いた小五郎は閃いた。
脇道で行われたのは馬のすり替えではなく、元々ホワイトスピリッツに変装させていた兄弟馬から変装を剥がしただけだったのだ。


【謎解き③】
高木は、脇道でコナンが見つけた馬の毛を見せる。

鑑識の報告によると、一方は変装に使われたホワイトスピリッツの毛、そしてもう一方はホワイトレギオンの毛だった。

恐らく、変装を剥ぐときに一緒に抜けて落ちてしまったと考えられる。

つまり、ここから導き出される犯人は、依頼という形で小五郎を引っ張り込んでミスを犯させ、馬主の徳吉が探偵と警察を遠ざけ、単独で身代金支払いに動くように仕向けた。

小五郎は、厩務員の永浦実秋、調教師の長谷康孝、騎手の角田千鶴の3人だと言い切った。

徳吉は、名指しされた3人を睨みつけ、声を上げた。

徳吉「よくも貴様ら!

コナン(やーっぱダメかぁ・・。今回は競馬好きのおっちゃんに花を持たせようと思ったんだが・・


そこでコナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使い推理を話し始めた。

小五郎「失礼しました。確かに今回の事件の実行犯はあなた方3人だ

高木、千葉が確認した結果、ホワイトスピリッツ移送中の3人のアリバイはない。

その3日前、厩舎から一時的にホワイトスピリッツが馬運車とともに消えた日のアリバイもない。

その時すでにホワイトスピリッツとホワイトレギオンは入れ替わっていたのだ。

そしてもう一人、馬運車の運転手の塩見正雄も共犯だ。

そもそも脇道にもう1台の馬運車がいなかったとすれば、塩見の証言は全てひっくり返る。

妻と子も、それと承知でさらわれたフリをした。

しかし、この計画の真の首謀者、すなわち黒幕は別にいる。

黒幕は、馬主の徳吉耕三。

目暮「な・・、なんだって!?

徳吉「これはこれは、いつから名探偵が迷う方の探偵になったのかね?私はたかが馬一頭に1億もの身代金を払わされた被害者だよ、被害者!

たかが馬一頭」とは、馬主とは思えない発言だ。

しかも、実際にはただの1円も払っていないというのに・・。

身代金を犯人に渡す際、徳吉は1億円の入ったバッグを小野寺第三陸橋から放り投げた。

そもそも、そのバッグの中に1億円が入っていることを誰一人として確認していない。

馬運車の中に最初から別の馬が乗っていたのと同じように、徳吉が持って行ったバッグの中には、最初から雑誌が詰まっていたのだ。

そこでコナンは、リビングのマガジンラックにあった雑誌を適当にバッグに詰めたことを徳吉に確認する。

そのマガジンラッグには、破れた雑誌の表紙が残っていた。

コナン「もしもバッグにあった雑誌の中に破れたものがあって、それと一致したら・・

目暮「ということは・・

蘭「まさか・・

そう。
全て徳吉の狂言だったのだ。

目暮「一体何のために?

千葉が調べた結果、海外の大手保険会社にホワイトスピリッツの死亡保険金が請求されていた。
受取人の名義は徳吉耕三。
問題はその請求日だが、ホワイトスピリッツのホースラグが発見された前日になっていたのだ。

目暮「前日!?おいおい・・

小五郎「えぇ。その時点でどうしてホワイトスピリッツが死んでいるとわかったんですかな、徳吉さん

それは、ホワイトスピリッツを殺すと脅迫されていたためだと答える徳吉。

小五郎「ほう。まさかそんな曖昧なことで保険金が支払われると本気で考えたんじゃないでしょうなぁ。本当は永浦さんたちから報告を受けたからなんじゃありませんか?ホワイトスピリッツを殺したと

永浦は「その通りです」と認めた。

だが、徳吉は「誘拐はこいつらが勝手にやったことだ」としらを切る。

そして、結果としてホワイトスピリッツは殺されてしまったと話す。

小五郎「えぇ確かに。ただし、本当にホワイトスピリッツが死んでいたとすれば、ですが

すると「ヒヒーン」という鳴き声がする。

井原がホワイトスピリッツを連れて歩いてきたのだ。

蘭「ホワイトスピリッツ!無事だったのね、良かった

徳吉「バカな!

永浦、長谷、角田は、徳吉の立てたホワイトスピリッツ誘拐殺害計画に従って行動しつつ、最後の最後、ホワイトスピリッツは殺さずに安全なところに隠したのだ。

そして、ホワイトスピリッツを殺したという徳吉への報告の信ぴょう性を高めるため、厩舎で擦り傷を負ったホワイトスピリッツのホースラグが発見されるよう匿名で警察に通報した。

目暮「それで、ホワイトスピリッツは今までどこにいたんだね?

コナンは、井上に頼んでおいた写真を受け取った。

その写真には、ホワイトスピリッツとホワイトレギオン、永浦、長谷、角田、塩見が写っていた。

壁の色から見て、写真の場所はTOKUYOSHI厩舎ではないことがわかる。

昔、自分たちが勤めていた厩舎だと永浦が話す。

ホワイトスピリッツとホワイトレギオンは、その厩舎で生まれたそうだ。

今までホワイトスピリッツは、その厩舎にいたということだ。

目暮「にしても、一体どうしてこんなことを・・

小五郎「決まってるじゃないですか、警部殿。たかが馬ではないからですよ、彼らにとってはね

永浦、長谷、角田、塩見は、小五郎の言葉に力強く頷いた。

角田「金で買われたのよ、私たちは。ホワイトスピリッツと一緒に引き抜かれたの、その男、徳吉耕三に。でも愛してた、ホワイトスピリッツを。騎手として

永浦「厩務員として

長谷「調教師として

塩見「うん

小五郎「生まれた時から成長を見守ってきたんでしょうなぁ、ホワイトスピリッツの


無謀な海外投資で会社経営で逼迫した徳吉は、ホワイトスピリッツを狂言誘拐の果てに殺させ、莫大な保険金を詐取しようと計画したのだった。

借金という弱みを握っていた永浦たちを実行犯にして・・。

それを思いとどまらせようと永浦たちは変装して、小五郎にホワイトスピリッツの警護を依頼したのだった。

名探偵が乗り出せば、徳吉も計画を中止するだろうと考えて。

しかし、徳吉は被害者を演じるためには近くに有名な探偵がいた方が得策と考え、逆に実行を迫った。

そこで永浦たちは、計画に従うフリをして、ホワイトスピリッツを隠したのだった。

徳吉が保険金の請求をした時に真相を明かし、ホワイトスピリッツの無事を公表しようと考えて。


永浦、長谷、角田、塩見がパトカーに乗るため歩きだすと、ホワイトスピリッツは「ヒヒーン」と悲し気な声で鳴いた。

4人は、ホワイトスピリッツに駆け寄り、涙を流して抱きしめた。

徳吉は逮捕され、永浦たちも取り調べを受けたが、後日情状酌量されて不起訴処分となった。

名探偵コナン第934話|エピローグ

その後。

新たな馬主の元でホワイトスピリッツがレースに復帰した。

まとめ

■ BACK:
第933話「サラブレッド誘拐事件(前編)」
■ NEXT:
第935話「占い師と三人の客」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第934話「サラブレッド誘拐事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・謎解き
・ネタバレ
・エピローグ

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