名探偵コナン第275話のネタバレと感想！幽霊屋敷の真実（後編）

シーズン7

今回の後編では、テレビに映った亡霊、突然赤く染まったトイレの水、窓に映った不気味な人影、隣のビルの人魂の正体をコナンくんがすべて解明してくれます！

さて、本当に幽霊はいるのでしょうか？それとも･･

それでは、アニメ「名探偵コナン」第275話「幽霊屋敷の真実（後編）」のあらすじ、ネタバレ、感想をご覧ください！

幽霊屋敷の真実（前編）のおさらい

新出医院で出会った老人・音無芳一（おとなしほういち）に奇妙な怪談話を聞いたコナンたちは「幽霊が出る」という古い2階建てのアパートにやってきました。

アパートの隣にはバブルがはじけた施工主が自殺したビルがあり、道を挟んだ向かいの公園は以前、若い女性の焼死体が見つかったという曰くつきの場所でした。

コナンたちは音無の部屋で幽霊を待つうちに眠り込んでしまい、テレビに映った亡霊の「出て行け～」という声で蘭が目を覚ましました。

そして、小五郎はトイレで真っ赤な水が出てくるのを目撃し、コナンは住人たちと一緒に2階の窓に映った不気味な人影を目撃しました。

さらに、隣の工事中のビルには人魂が出るという噂がありました。

コナンはテレビに映った亡霊も突然赤く染まったトイレの水も科学的に説明がつくと確信したのですが、窓の人影と人魂はどうしても証明することができず頭を抱えました。

名探偵コナン第274話のネタバレと感想！幽霊屋敷の真実（前編）

名探偵コナン第275話のあらすじ

人魂の目撃証言

コナンは音無から他の住人もビルで人魂を見たと聞き、さっそく住人たちの部屋を訪ねてみることに。

すると、2号室の四谷岩尚（よつやいわひさ）は、以前2階に住んでいた先輩の部屋から人魂を目撃したと証言。

そして、4号室の番町菊次（ばんちょうきくじ）は、音無と四谷が見たというビル側の窓ではなく、不気味な人影が映った窓の斜め下の窓から人魂を見たと証言しました。

1号室の牡丹露彦（ぼたんつゆひこ）は、住人の中で唯一人魂を見ていない人物で、幽霊の存在自体を信じていないようです。

真相を見破るコナン

このあと、小五郎はタバコを吸うために窓を開けました。すると、外から入ってきた蛾が次々と小五郎の腕にくっついていきます。

画像引用：名探偵コナン公式サイト

実は、先ほど窓に不気味な人影が映った時も小五郎の腕に蛾がとまっていて、コナンは小五郎にばかり蛾がとまるのを見てあることに気づきました。

そして、人影が見えた2階の窓をもう一度確認し、このアパートでの幽霊騒動のトリックと犯人の目的を見破りました。

トリックを再現

しばらくして、幽霊などただの錯覚だと判断した小五郎は、お化け嫌いの蘭を連れて帰宅することにしました。

焦ったコナンはトイレに行きたいと言って小五郎を引き留め、蘭を玄関の外で待たせて小五郎とともにトイレに向かいます。

そこでコナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、ある仕掛けを施した後、4号室にいた番町を呼び出しました。

トイレやっぱり呪われてるよ。すっごく臭いし、水が流れないんだ！

そうコナンに言われて番町がトイレの水を流すと、突然真っ赤に染まった水が流れ出てきました。

番町が驚いて後退りすると、今度は番町の部屋のテレビで亡霊の映像が流れ、部屋の窓に不気味な人影が映りました。

番町は映像を止めるために慌ててビデオデッキを確認しますが中は空っぽでした。

誰だ！一体、誰の仕業だ！？

名探偵コナン第275話のネタバレ

番町の悲鳴を聞いて住人たちが集まってきたところで、コナンは眠りの小五郎の推理ショーを始めることにしました。

幽霊騒動のトリック

今回の幽霊騒動はすべてお化けの仕業に見せかけるためのトリックでした。

まずは赤く染まったトイレの水ですが、ここで注目するのはトイレに入った時に異様にアンモニア臭かったことと、トイレのタンクに微かにアルコールの臭いが残っていたことです。

小学校の理科の実験で行うこともありますが、フェノールフタレインをアルコールに溶かした無色の液体とアルカリ性の無色のアンモニア水を混ぜると、化学反応が起きて水が赤く染まります。

犯人は便器に溜まった水にアンモニア水を入れ、タンクにフェノールフタレインを入れて、誰かが水を流した時に化学反応が起きて水が赤く染まるように仕組んでいたのです。

次に、蘭が音無の部屋のテレビで見たというお化けの正体ですが、これは犯人が自分の部屋のビデオデッキから流した映像でした。

犯人は自分の部屋のビデオの出力端子に共同アンテナのコードを繋ぎ、ビデオの画像をアンテナに出力して音無のテレビにお化けの映像を流したのです。

最後に、2階の窓から覗いていた不気味な人影ですが、これは人影などではなく、オスの蛾の集合体でした。

害虫駆除にも使われるメスの蛾のフェロモン剤を網戸に人型に塗っておき、黒い紙で作った目と口をその上に貼っておけば、においに誘われて集まったオスの蛾で窓から覗いているような人影ができます。

その証拠に、小五郎の腕にも蛾が何度も寄ってきました。小五郎は人影が出た2階の窓から落ちそうになった時、咄嗟にその網戸を掴んだため腕にフェロモン剤が付着したのです。

人影が自然に消え始めたのは、犯人がタイマーで仕掛けておいたブラックライトが斜め下の部屋の窓から放射されたからです。
※蛾はフェロモンよりブラックライトの紫外線に集まる習性の方が強い。

しかし、一匹でも蛾が残ればトリックがバレてしまいます。

だから犯人はあの時、蛾が消え始めたと同時に窓に近づき、網戸ごと窓を開けて残った蛾をすべて追い払ったのです。

犯人はこの人！

幽霊騒動を起こした犯人は、窓に近寄ったにもかかわらず蛾に気づかないフリをしていた番町菊次です。

手間暇かけてまで幽霊騒動を引き起こした理由は、音無を脅かして出て行くように仕向けるためでした。

4年前、向かいの公園で女性が焼かれて亡くなる事件が発生しました。そして、その事件が起きたあと、音無は隣のビルで人魂を目撃しました。

しかし、それは人魂ではなく、漂っていた赤い光りはタバコの火で、青白く光っていたのは携帯テレビの光りでした。

工事中のまま手つかずになっているのをいいことに、4年前に目撃された2人組の殺人犯のうちの1人がビルにずっと隠れ住んでいたのです。

その殺人犯の片割れである番町は、世間に出ると事件の決定的な証人になってしまう共犯者をかくまうため、お化け騒動を盛り上げてビルの中が覗けるアパートの2階の住人を次々と追い出しました。

つまり、番町がこのアパートに住み続けていたのは、頬の傷のせいでビルから出るに出られなくなった共犯者の食事などの世話をするためだったというわけです。

サブストーリー

こうしてお化け騒動と4年前の事件の真相が暴かれ、言い逃れができなくなった番町は外へ飛び出しました。

しかし、「蘭、そいつを通すな！」という小五郎の叫びによって、番町は玄関先で待っていた蘭に見事な空手技をお見舞いされて気絶することとなったのでした。

お化けじゃなきゃ全然怖くないもの♪

そのあとすぐに警察が到着し、このお化け屋敷の主催者とビルに隠れていた人魂男は逮捕され、お化け騒動は4年前の事件とともに終わりを告げました。

4年前の事件は金銭のもつれの末の殺害という、お化け話とは裏腹のなんとも生々しいものでした。

エピローグ

数日後、園子とショッピングに出かけた蘭は、お化け騒動がすべてトリックだったことを打ち明け、やはりお化けなど存在しないと笑いました。

すると突然、園子が顔を手で覆って泣き出してしまいました。

蘭が心配して駆け寄ると、顔を上げた園子は口裂け女になっていました。（口紅で変装しただけ）

蘭は恐怖に苛まれ、涙を浮かべて走り去って行きます。

う～ん、我ながらナイスメイク。蘭のお化け嫌いはチャームポイントの一つなんだから直したらもったいないじゃない♪

そんな園子の性格の悪さに、コナンは大きなため息をついたのでした。

名探偵コナン第275話の事件ファイル概要

事件ファイル概要

話数	第275話
事件ファイル名	幽霊屋敷の真実（後編）
放送日	2002年4月22日（月）
OPテーマ	I can’t stop my love for you（愛内里菜）
EDテーマ	夢みたあとで（GARNET CROW）
BACK	第274話「幽霊屋敷の真実（前編）」
NEXT	第276話「警察手帳紛失事件」

登場人物・声優

江戸川　コナン CV：高山みなみ	小学生の姿になった主人公
毛利　小五郎 CV：神谷明	毛利探偵事務所の主人
毛利　蘭 CV：山崎和佳奈	新一（コナン）の幼馴染み
鈴木　園子 CV：松井菜桜子	蘭の親友。鈴木財閥のお嬢様
音無　芳一 CV：辻村真人	68歳。5号室の住人
番町　菊次 CV：大塚芳忠	34歳。4号室の住人
四谷　岩尚 CV：巻島直樹	22歳。2号室の住人
牡丹　露彦 CV：辻谷耕史	27歳。1号室の住人
テレビの声 CV：宮下富三子