名探偵コナン第695話のネタバレ!葡萄畑に薔薇の花
こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。
・事件ファイル概要
・あらすじ
・登場人物
・謎解き
・ネタバレ
名探偵コナン第695話|事件ファイル概要&登場人物&あらすじ
名探偵コナン第695話|事件ファイル概要
◯ 事件ファイル
■ 話数:
第695話
■ 事件ファイル名:
葡萄畑に薔薇の花
■ 放送日:
2013年4月27日
■ 放送曜日:
土曜日
■ 主題歌:
OPテーマ TRY AGAIN(倉木麻衣)
EDテーマ 瞳のメロディ(BOYFRIEND)
■ BACK:
⇒ 第694話「消えた老舗の和菓子」
■ NEXT:
⇒ 第696話「花壇あらしの陰謀」
名探偵コナン第695話|登場人物
・江戸川 コナン
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。
・毛利 小五郎
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。
・毛利 蘭
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。
・桃井刑事(ももいけいじ)
42歳。山梨県警刑事。
・諏訪山 百合香(すわやま ゆりか)
28歳。ワイナリー共同経営者。
・諏訪山 健吾(すわやま けんご)
33歳。百合香の夫。農学者。
・水町 智章(みずまち ともあき)
34歳。ワイナリー共同経営者。
・高科 修司(たかしな しゅうじ)
28歳。ワイナリー従業員。
・山口 彰宏(やまぐち あきひろ)
41歳。レストラン経営者。
名探偵コナン第695話|あらすじ
小五郎、コナン、蘭は、諏訪山ワイナリーへやってきた。
諏訪山ワイナリーは、諏訪山百合香が亡くなった父から葡萄畑を譲り受け、農業を勉強していた夫の諏訪山健吾と、友人の水町智章と3人で共同経営しているという。
小五郎がワインを試飲していると、東京で幾つかレストランを経営している山口彰宏が話しかけてきた。
山口は、諏訪山ワインに惚れ込んでおり、契約を結ぶために訪れたそうだ。
しかし、肝心の契約書を持っている健吾がどこにも見当たらないと百合香が話す。
山口の話によると、健吾は学者肌の気難しい人物で、ワイン作りにこだわりすぎているようだ。
前回山口がワイナリーを訪れた時、健吾は諏訪山ワインの質を落とすことになると言い、契約に反対していた。
そこへ、水町と従業員の高科修司がやってきた。
水町は、納屋の机に置いてあったという契約書を持っており、そこには健吾のサインがきちんとされていた。
姿は現さないが、健吾も契約する気になったということだ。
無事に契約完了し、山口と水町は握手を交わした。
その後、百合香は南の畑にある納屋まで健吾を捜しに行くことになり、百合香の代わりとして水町が小五郎たちに葡萄畑を案内することになった。
水町に案内され、葡萄畑を歩く小五郎、コナン、蘭。
南の畑にはカベルネ・ソーヴィニヨン、北の畑にはピノ・ノワールという品種が植えてあるそうだ。
南は赤土の粘土質で北は砂礫質、と同じ農園内でも土の種類が異なるため、葡萄の品種を替えているという。
そして、毎日1時から4時まで自然農薬を噴霧している。
さらに、害虫対策用に薔薇も植えられている。
コナンは、南と北の畑で薔薇の色が違うことに気づいた。
水町が薔薇の説明を始めると、百合香がやってきた。
健吾は南の畑にはいなかったようだ。
そこで、小五郎たちは百合香と一緒に、北の畑にある樽蔵へ健吾を捜しに行くことにした。
樽蔵には、瓶につめる前の熟成中のワインが置いてあるようだ。
百合香は、樽蔵の鍵を開けて中へ入る。
すると、そこには既に亡くなっている健吾の姿があった。
健吾は両手を後ろで縛られ、そして両足も縛られている。
さらに、首を吊っている縄は壁に打たれた杭に引っ掛けられていた。
小五郎は、他殺だと判断する。
水町「バカな・・、そんなはずは・・。死んでるわけがないのに」
水町が小さく呟いた言葉を小五郎は聞き逃さなかった。
桃井刑事ら山梨県警が到着し、捜査が始まった。
被害者の死亡推定時刻は、午後1時半から2時半の間。
桃井は、死亡推定時刻のアリバイを関係者に確認する。
水町は、正午から南の納屋で作業をしていたと証言。
百合香は、1時半に小五郎たちを駅まで迎えに行き、ワイナリーに到着したのは2時半頃。
その後も小五郎たちとずっと一緒にいた。
山口と高梨は、ワイナリーの施設の中で一緒だった。
水町は、百合香に指示され、健吾を樽蔵に閉じ込めたことを告白する。
しかし、百合香は頼んだ覚えはないと否定した。
百合香は、3時半頃に健吾を捜すため南の畑の納屋へ行ったことを話す。
その後、小五郎たちが百合香と再会したのは4時過ぎだ。
そのことは死亡推定時刻とは関係ないので、問題ないと桃井は判断する。
高梨は、今日の朝早くに健吾と水町が樽蔵に向かって歩いている姿を見かけたと話す。
健吾の遺体を発見した時、樽蔵の鍵は閉められていた。
樽蔵の鍵を持っているのは、水町、健吾、百合香、高梨の4人だ。
健吾の鍵は、ズボンのポケットに入っていた。
樽蔵の鍵を持っており、尚且つ被害者の死亡推定時刻にアリバイがない人物が犯人だと考える桃井。
小五郎も桃井の考えに同調する。
桃井と小五郎の話を聞いていたコナンは、なぜ犯人が健吾の遺体を壁際まで運んだのか尋ねてみた。
地面には二本の黒い線が一直線に引かれており、それは遺体の靴が地面に擦れてついた跡だ。
被害者の靴のつま先部分が擦れていることから、健吾はうつ伏せの状態で倒れていたということになる。
そして、線が一直線に引かれているということは、健吾が抵抗しなかった、つまり既に亡くなっていたということだ。
コナンは、被害者の首についた痣に妙な点があることを指摘した。
それを確認した小五郎は、首の索条痕が喉の下から背中の付け根にかけて残っていたのは、うつ伏せの状態で床に倒れていた被害者の首を後ろから絞めたからだと判断した。
さらに、コナンは縄の結び目が違うことを指摘した。
壁の杭にかけられていた縄は固結びになっている。
しかし、健吾の手足を縛っている縄はふた結びになっている。
ふた結びは、結び目が解けにくいため農作業で使われる特殊な結び方だ。
なぜ犯人は凶器の縄を、解けてしまうかもしれない固結びにしたのか。
桃井は、農業に詳しい水町が犯人だとすると、凶器の縄もふた結びにするはずだと考える。
小五郎は、手足を縛った人物と、首を吊るした人物が別人なのかもしれないと考える。
しかし、関係者の中でアリバイがないのは水町だけだ。
蘭は足元を見て、お気に入りのパンプスに泥がついていることを気にする。
その蘭の様子を見たコナンは、関係者全員の足元を見て閃いた。
コナン(なるほどな・・。あの人は、これでアリバイを作ったのか)
名探偵コナン第695話|謎解き&ネタバレ
名探偵コナン第695話|謎解き
【謎解き①】
南の畑は赤土の粘土質、北の畑は砂礫質。
【謎解き②】
南の畑の薔薇は黄色、北の畑の薔薇はピンク色。
名探偵コナン第695話|ネタバレ
百合香は、水町が犯行に及んだのは、山口との契約を成立させるためだと話す。
桃井は、アリバイがないこと、そして動機があることなどから、水町が犯人で間違いないと判断する。
コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めた。
小五郎「桃井刑事、水町さんを逮捕するのは待ってくれませんか」
犯人は、水町ではなく別の人物だ。
被害者が殺害された時刻が1時半から2時半の間。
その時間にアリバイがある人間は、必然的に容疑者リストから外される。
しかし、犯人がその場にいなくとも、都合のいい時間に被害者を殺害することができたとしたら・・。
犯人は、水町が被害者を縛り上げ、樽蔵に監禁した後、水町と入れ替わるようにして樽蔵へやってきた。
そこで、被害者にある細工をして殺害した。
小五郎は、みんなにわかりやすく説明するため、被害者が亡くなる時の状況を再現してみることにした。
桃井は、小五郎の指示に従い、床にうつ伏せになる。
そして、手足を縛られていると想像して、背をのけ反らせてみる。
桃井「この体勢キツイですね~」
エビ反りの体勢になっている桃井はつらそうだ。
一番の謎は、被害者の首にあった幾つもの索条痕だった。
犯人は、被害者の体をエビ反りにして、首と足首を一つの縄で結んだのだ。
そうすると、被害者は自分で自分の首を絞めないように、体をのけ反らせ続ける。
その結果、何十もの索条痕が首に残った。
壁にかかっていたロープの結び目と、手足を縛っていたロープの結び目が違っていたのは、以上のことが理由だったのだ。
犯人がそのような細工をした理由は、アリバイ作りのためだ。
この方法なら、被害者が力尽きて亡くなるまでの時間がかせげる。
蘭「アリバイ作りのために、そんなひどいことを・・?」
被害者の死亡時刻にアリバイを作った後、犯人は再び樽蔵に戻ってきて、首元と足首を縛っていた縄を外すと、細工した証拠を隠すために、遺体が壁際で首を吊ったように見せかけた。
そんなことができるのはただ一人。
犯人は、諏訪山百合香。
小五郎「百合香さん、あなたが健吾さんを殺害した犯人だ」
百合香「何をバカなことを仰ってるの?」
百合香は3時半頃、健吾を捜しに行くと言ってワイナリーを抜け出した。
その時、南の納屋に行っていたと証言していたが、それは嘘だ。
なぜなら、百合香は今日一度も南の畑に足を踏み入れていないからだ。
【謎解き①】
南の畑には、粘土質の赤土を好むカベルネ・ソーヴィニヨン種のブドウが植えてある。
南の畑の土は、午前中に雨が降ったせいでぬかるんでいた。
湿った粘土質の赤土は付着しやすい。
そのため、南の納屋で作業していた水町の靴には、南の畑特有の赤い土がくっついている。
しかし、百合香の靴や裾には赤い土が少しもついていない。
百合香「そ、そんなの何の証拠にもならないわ!夫を殺害したのは水町よ!」
百合香は水町を指差す。
確かに水町は健吾を樽蔵へ監禁した。
しかし、殺害はしていない。
なぜなら、水町は樽蔵へは戻ってきていないからだ。
被害者が亡くなったのは1時半から2時半の間。
水町は、3時半から小五郎たちと葡萄畑を歩いていた。
偽装工作できる時間は、1時半から3時半の間に限られている。
しかし、午後1時から4時の間は樽蔵のある北の畑では、自然農薬の木酢液がまかれていた。
木酢液は、木を燃やした灰から作る酸性の液体だ。
コナンは、リトマス試験紙の青をとりだした。
コナン「色がピンクに変われば酸性」
水町の服をリトマス試験紙でこすってみるが色は変わらない。
つまり、水町の服には酸性の木酢液はついておらず、樽蔵のある北の畑には入っていないということだ。
小五郎「ですが百合香さん、あなたの体には木酢液が付着している」
百合香「どこにそんな証拠があるのよ」
それは、百合香の頭にある薔薇の髪飾りだ。
昼間は綺麗な銀色をしていたのに、今は酸化して黒ずんでいる。
銀細工は、酸性の液体が降りかかると酸化して黒くなる。
百合香「これが黒ずんでいるのは、健吾さんを納屋に捜しに行った時に南の畑で木酢液を浴びたからです」
言い逃れしようとする百合香だが、そんなことはありえない。
【謎解き②】
小五郎は、外の薔薇の花を見るように指示する。
そこには、ピンク色の薔薇の花が咲いている。
同じ品種の薔薇を植えてあるのに、南の畑に植えられていた薔薇の花は黄色だった。
薔薇の花の色が違うのは、畑によって噴霧していた液体が違うからだ。
北の畑では酸性の木酢液、南の畑ではアルカリ性のボルドー液をまいていた。
リトマス試験紙と同じように、黄色い薔薇は酸性の液体に触れ続けると赤みを帯びるのだ。
百合香が本当に南の畑を歩いていたのなら、銀の髪飾りは変色していないはずだ。
百合香「なんてことなの・・。こんなものが証拠になるなんて」
百合香は、健吾を殺害したことを認めた。
レストランと契約することに反対していた健吾は、百合香に離婚を求めた。
そして、諏訪山ワインの質を落とすくらいなら出ていくと言った。
さらに、ワインのことを理解しようとしない百合香と結婚したことが間違いだったと。
百合香は、健吾のことが許せなかったと話す。
百合香「私のことをバカにしたあげく、私よりワインを選ぶなんて!葡萄なんてなんだっていいじゃない!ワインなんてどうだっていいじゃないのよ!」
広大な葡萄畑に、百合香の悲痛な叫び声が響き渡った・・。
(エピローグ)
後日。
事件解決のお礼にもらったワインを全て飲んでしまった小五郎。
蘭「もう全部飲んじゃったの~?!」
コナン「それって山口さんが褒めてたビンテージものだよね」
蘭「え?じゃあ、あと何年か寝かせておけば・・」
コナン「もーっと美味しくなったのにね」
小五郎「んも~ワインは飲めましぇんわぃん」
コナン(ははは・・。おっちゃんはいくら寝かせても熟成しないな・・)
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