名探偵コナン第108話のネタバレ!モグラ星人謎の事件(後編)

シーズン3

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第108話「モグラ星人謎の事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

小嶋 元太
CV:高木渉
少年探偵団の一人。うな重好きの食いしん坊で力持ち。

円谷 光彦
CV:大谷育江
少年探偵団の一人。コナンには劣るが少年探偵団の№2の頭脳を持つ。

吉田 歩美
CV:岩居由希子
少年探偵団の一人。コナンに想いを寄せる。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

幸田 正夫(こうだ まさお)
CV:千葉繁
29歳。

幸田 早苗(こうだ さなえ)
CV:加藤優子
26歳。正夫の妹。

綿貫 義一(わたぬき よしかず)
CV:富田耕生
63歳。大きな洋館の主人。

持田 進一(もちだ しんいち)
CV:梁瀬哲
35歳。サラリーマン。

タクシーの運転手
CV:千葉一伸

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(前編)のストーリー

コナン、元太、光彦、歩美は、建設途中で中断したマンションの駐車場で野球をしていた。その時、ボールを隣の洋館に入れてしまい、取らせてもらいに行った。しかし洋館の主・綿貫義一に追い返されてしまった。

探偵事務所に戻ったコナンたちを待っていたのは、仮面ヤイバーに登場するモグラ星人そっくりの幸田正夫だった。幸田は、1ヵ月前に行方不明になった妹の早苗が綿貫に殺され、庭のどこかに埋められているから探して欲しいという。

小五郎は、他人の家に忍び込み、勝手に庭を掘り返すのは違法行為にあたると説明する。小五郎に依頼を断られた幸田は怒って帰って行った。

コナンたちは、幸田が病院へ出かける綿貫の留守中に洋館の庭を掘り返すと睨み、張り込みを続けた。その時、宝石店で強盗事件が発生した。なんとその犯人は幸田正夫だった……。(前編へ)

あらすじ

コナンが強盗に遭った宝石店へ行っている間、元太と歩美は洋館を見張っていた。その時、洋館の裏口前のマンホールから幸田が出てきた。そして幸田は迷うことなく真っ直ぐ洋館の中へ忍び込んで行った。

元太たちが表へ回り庭を見ると、幸田は庭のあちこちを棒で突き刺していた。

その頃。米花中央病院では、光彦が綿貫を監視していた。綿貫は、受付で昨日の留守電のことを確認する。しかし『病院から電話することはない』と聞かされ、慌てて病院を飛び出していく。そして待たせてあったタクシーに乗り込み、自宅へと急行した。

病院に取り残された光彦は、DBバッジを使って元太に呼びかけ、綿貫が洋館へ向かったことを知らせる。元太と歩美は、間もなく綿貫が帰って来ることを幸田に伝える。しかし幸田は手を止めようとしない。

その時、スケボーに乗ってコナンが戻って来た。さらに綿貫を乗せたタクシーまでもが到着してしまった。綿貫は、庭を調べている幸田の姿に気づき声を上げる。

「何やってるんだ、貴様!」
「アンタのやったことを証明しようとしてるんだよ!」

しかし幸田も負けじと言い返す。綿貫は感情を抑えきれずに幸田を殴りつけ、すぐに帰れと怒鳴る。その時、歩美は庭の芝生の上で光る何かを発見した。綿貫は焦りを見せる。

早苗のイヤリングだと考えた幸田は、走って拾いに行く。しかしそれはイヤリングなどではなく、ただのガラスの破片だった。綿貫はほっとしたかのように不気味に微笑んだ。

────

その後、コナンの通報により小五郎と目暮警部たち警察が洋館へと駆けつけた。自ら宝石強盗犯だと申し出た幸田は、盗んだ宝石を洋館の庭へ分散して埋めたと証言する。

小五郎が庭を確認すると、庭中が穴だらけになっていた。

「なんだ穴は!」
「幸田さんがあけたんだよ。あの穴のいくつかのうちに宝石が埋めてあるんだ。だから全部掘り返してみないとどの穴に宝石が入ってるかはわかんないよ?」

コナンは、小五郎にわかりやすく説明する。幸田が宝石を盗んだのは、洋館の庭を警察に掘り起こさせるため。最初から逃げるつもりなどなかったのだ。しかし宝石を庭に埋めるだけの時間が欲しかったため、駅の階段に宝石を一つ落とし、電車で逃げたように見せかけた。

幸田は、強盗に使ったモデルガンを高木刑事に渡す。目暮警部は、庭を掘らせて欲しいと綿貫に頼む。

「冗談じゃない! 何の権利があって」
「強盗事件の捜査のためにどうしても必要なんです。それとも何か庭を掘られては都合の悪いことでもあるんですか?」

こうして庭を掘り起こすことになった。しかしこの時、コナンは綿貫がニヤリと笑ったことに気づいた。

(なんだ、あの笑いは。まさか……)

────

警察による捜索は夜になっても続けられていた。しかし出てくるのは宝石ばかり。これ以上、掘るところがないというまで調べられたが、早苗の遺体は発見されなかった。

その後も幸田は一人で土を掻き分け早苗を探す。いよいよ痺れを切らせた小五郎がそれを止めると、幸田はガックリと肩を落とした後、早苗に呼びかけるかのように名前を叫んだ。

────

探偵事務所へ帰った小五郎は、幸田が警察に連行されていったことを蘭に伝える。妹を探すためとはいえ、宝石強盗を働いたことは事実だ。しかし遺体は見つからず、幸田が決死の覚悟で及んだ犯行も無駄になってしまった。

小五郎は、早苗が綿貫に殺されたというのが幸田の思い違いだったと考える。しかしコナンは、綿貫が殺害して遺体を隠したことは間違いないと確信していた。綿貫の自信たっぷりな笑みが何よりの証拠だ。

コナンは、早苗の会社で聞いた話を教えて欲しいと小五郎に頼む。すると早苗は会社を出る時に同僚からコスモスの種を分けてもらったことが判明。

「ほら、幸田さんも言ってただろ。妹さんはコスモスの花が大好きだって」

────

翌日の日曜日。少年探偵団は公園に集まった。そして歩美の提案で、図書館に行ってみることになった。

コナンたちはさっそく、早苗が綿貫の家を訪ねた翌日の5月9日の新聞を確認する。しかし注目すべき記事は見当たらない。わかったことは、8日の夜から9日の明け方にかけて強い東風が吹いていたことだけだった。

次にコナンたちは、『土を掘る音を聞いた』と証言していたサラリーマンの持田進一を訪ねた。

あの晩、表通りは道路工事が行われていたため、やむを得ず持田は路地へ入った。その路地は、マンションの建設現場と綿貫の洋館との間にある。

そして持田は、路地を少し進んだところでタバコに火をつけた。すると左側の家からシャベルで土を掘るような音が聞こえてきた。

コナンはその音が本当に洋館から聞こえてきたのか尋ねるが、持田は酔っぱらっていたため左側から、としか覚えていないという。そこでコナンは、実際にその時の真似をして欲しいと頼んだ。

その日は、路地に工事用のトラックが一台停まっていた。そしてマンホールの辺りでタバコに火をつけた。

「ねえ! その時、正面から強い風が吹いてなかった?」
「あぁ、そういやぁ。風が強くてライターの火がすぐ消えちゃうんで、後ろを向いて火をつけたんだ」

持田は東に向かって路地を進んでいた。後ろを向いてタバコに火をつけたということは西側を正面にしていたということ。西を正面にして左側にあるのはマンションの建設現場だ。

(そうか! それであの時…)

コナンは、マンションの建設現場で野球をしていた時、綿貫が双眼鏡でこちらの様子を窺っていたことを思い出した。

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ネタバレ

探偵事務所へ戻ったコナンたちは、遺体のある場所がわかったと小五郎と蘭に伝える。

「よせよせ、んなガキどもの言うことデタラメに決まってらぁ」
「でも新一にいちゃんも間違いないって言ってたよ?」
「コナンくん! 新一と会ったの!?」

コナンは新一と電話で話した設定にし、小五郎と蘭、目暮警部、高木刑事、そして幸田を綿貫の自宅へ呼び集めた。そしてみんなに推理を聞かせる。

5月8日の晩、早苗は会社を出る時に言っていた通り、綿貫宅を訪れた。そして幸田の推理した通り、綿貫によって殺害されてしまった。遺体を埋めた場所は、洋館の庭でなく別の場所だった。

コナンは、洋館の2階の一室へ移動するように全員に伝える。その部屋の窓からは建設途中のマンションが見える。そこに早苗の遺体が埋められているのだ。

事件当時、マンションの建設は計画通り順調に進んでいた。そのためそこに遺体を埋めれば数十年は掘り返されることはない。綿貫はそう思って安心していたのだ。

ところが、それから半月ほどして思わぬ出来事が起こった。マンションの建設が突然、中止になってしまったのだ。

もしかするとマンションは取り壊されてしまうかもしれない。そうなったら遺体はすぐに発見されてしまう。不安に感じた綿貫は病院へ行く以外、双眼鏡でマンションの敷地内を監視することにしたのだ。

「しかしワシにはあのマンションへ入る方法がない。四方に囲いがあるし、事件当時も夜は扉に鍵がかかっておった」
「まるで調べたような言い方ですな」

綿貫がマンションへ入った方法は、偶然にも幸田が使った方法と同じものだった。2人は下水道を利用したのだ。

あの晩、路地の入り口には工事用のトラックが停まっていて、洋館の裏口は表通りから死角になっていた。綿貫は裏口の前にあるマンホールの蓋をあけ、その中へシャベルと遺体を下ろした後、自分も中へ入って蓋を閉じた。そして下水道を進み、建設途中のマンションの駐車場へと出た。

コナンの推理通りに一同は下水道を使ってマンションへたどり着いた。

5月8日の夜、表通りは広い範囲で工事をしていた。そのためいくらシャベルで土を掘っても、その音を不審に思う人はいないはずだった。しかし偶然、路地を通りかかった持田がその音を聞いてしまった。

「証拠があるのか? 今までの話は全てあの子供の推測にすぎん! この駐車場に入れたからといってどうだというんだ? それに遺体はどこにあるっていうんだ!」
「…ここだよ」

コナンは、苛立った綿貫の問いに答えるかのように植木を指差した。早苗は、その植木の下に眠っているのだ。

植木の傍にはコスモスが芽を出していた。あの日、早苗は同僚からコスモスの種を分けてもらっていた。その種が遺体を埋める時にこぼれ落ち、芽を出したのだ。

「殺すつもりはなかったんだ……」

すっかり消沈してしまった綿貫は、あの日の出来事を話し出した。

弁償を断られた綿貫は『お宅との取引は取り止めだ』と言い残し、2階へ向かうため階段を上った。早苗は謝罪すべく綿貫の後を追いかけ、その腕を掴んだ。しかし綿貫に腕を振り払われ、バランスを崩した早苗は階段から転落。その時に頭を強打し、亡くなってしまった。

幸田はコスモスの苗の前で膝をつき、早苗の名を小さく呼んだ。

その夜、コスモスの苗の下から早苗の遺体が発見された。

エピローグ

その後、幸田の宝石強盗の罪は情状酌量され、執行猶予がついた。

幸田は、あのコスモスの苗を故郷へ持って帰ることにした。妹はもう戻っては来ないが、この苗を妹だと思って大事に育てる、と言って。

こうして、モグラ星人謎の事件は解決した。

「ところでコナンくん? 新一と電話で話したって言ってたわよね?」
「う、うん…」
「ねぇ、新一今どこにいるの?」
「え、いや、あの、それは…」
「答えなさい! コナンくん!」
(モグラ星人より怖ェ)

まとめ

■ BACK:
第107話「モグラ星人謎の事件(後編)」
■ NEXT:
第109話「探偵団大追跡事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第108話「モグラ星人謎の事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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