名探偵コナン第83話のネタバレ!総合病院殺人事件

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第83話「総合病院殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第83話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第83話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

中山 和美(なかやま かずみ)
CV:茂呂田かおる
26歳。看護婦。

白井 光雄(しらい みつお)
CV:小川真司
40歳。外科医。小五郎の主治医。

江藤 勝利(えとう かつとし)
CV:福田信昭
40歳。外科医。

沖田 恵子(おきた けいこ)
CV:岩居由希子
看護婦。

鑑識課員
CV:千葉一伸

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名探偵コナン第83話|あらすじ

舞台は米花東総合病院。その病室では、しばらく続いた入院生活にうんざりした小五郎が大欠伸をしていた。

小五郎の入院はこの日でちょうど3週間。小五郎は、犯人逮捕の際に足を骨折してしまったのだ。

コナンを連れてお見舞いに来た蘭は、最近ずっと忙しかったため、いい休養になると話しながら小五郎の口にりんごを放り込む。そこへ看護婦の中山和美が食事を運んできた。

「あーあ。ビールに刺身が食いてェな」

小五郎は、健康的な病院食を見てがっかりする。そんな小五郎に和美は、有名な毛利さんを一目見たいと言っている看護婦がたくさんいることを打ち明ける。白衣の天使たちが自分の噂をしていると知った小五郎は忽ち上機嫌になる。

そして自分にも話を聞かせて欲しいと、主治医の白井光雄がやってきた。医師にまでそう言われ、小五郎は頭を掻いて照れ笑いをする。

────

夜になり雨が降り始めた頃、コナンと蘭はそろそろ帰ることにした。そこへ石井がコーヒーを持って病室へやってきた。石井は名探偵の活躍談を聞かせて欲しいと話しながら、閉められていたカーテンを開けた。

小五郎は、鼻高々に自ら解決した事件を話し出した。その傍らで、白井は自分のコーヒーにスティックシュガーを3本も入れていた。

それから暫くして、いつの間にか眠ってしまった小五郎は目を覚ました。時刻は午後11時30分。病室にはコナン、蘭、白井の姿はなかった。

小五郎はふと窓の外を見た。すると反対側の病室の窓に二つの人影が映っている。刃物を持った人影はそれを高く振り上げ、もう一人を刺した……。

「さ、殺人だ!」

小五郎は松葉杖を取り、慌ててベッドから飛び出した。そしてナースステーションの看護婦に警察を呼ぶように伝え、現場の病室へ急行する。しかしそこには遺体はおろか、事件が起きた痕跡は残されていなかった。

その後、通報を受けた警官が駆けつけ、小五郎は事情を説明する。担当医の白井、外科医の江藤勝利も駆けつけた。白井は、小五郎がかなり疲れていたため、幻覚を見たのだと決めつけた。

事件ではないと判断した警官たちは引き上げていき、集まった医師や看護師も仕事に戻って行った。

しかし小五郎は、そのあとも何度も同じ光景を目撃することになる。だが現場へ駆けつけても、やはり事件の痕跡は何もない。

それが4度目となった時、蘭はいよいよ病院から呼び出された。

「どうしたっていうの、お父さん……」
「俺は嘘をついてない。本当に見た、見たんだ!」

戸惑う小五郎に白井は、有能な探偵として数々の犯罪事件を相手にしてきたためにストレスが高じたのだと説明する。しかし小五郎は、決して幻覚を見たのではないと訴える。

小五郎が嘘をつくとは思えないコナンは、現場を調べてみることにした。窓の下の床には、最近ついたと思われる染みが残っていた。

小五郎が殺人を目撃したと証言した夜は2度雨が降っていた。つまりその時、窓は開いていた。現場の窓から外を見たコナンは、窓ガラスを利用したトリックだと気づいた。

本当の現場は、小五郎の病室から死角になっている一室だった。実際にコナンが現場の部屋を訪れるとそこは倉庫のようで、救急訓練用の人形が置いてあった。コナンは、何者かがその人形を使って芝居したと考える。

これは単なる悪戯か、それとも他に何か意味があるのか……。

翌日の夜、コナンは小五郎の付き添いと称して病院に泊まることにした。時刻は午後9時。小五郎に薬を届けに来た白井は、よく降る雨だと話しながら病室のカーテンを開け、去って行った。

そして午後11時30分。小五郎の眠るベッドの脇に置かれていた目覚まし時計が大きな音で鳴り響いた。アラームを止める小五郎を残し、コナンは窓際へ駆けつける。すると──

「おじさん!」
「コナン。お前にも見えたのか?」

コナンは、斜め向かいの病室に映る殺人の光景を確かに目にした。これまで幻覚を見たのだと言い聞かされていた小五郎は、コナンにも同じものが見えたのだと自信がつき、勢いよく病室を飛び出して現場に向かう。

現場へ急行する小五郎を見送ったコナンは、急いで倉庫へ向かう。しかし救急訓練用の人形は動かされた様子がない。

「誰もいない。人形も使われた形跡がない。まさか……!」

コナンは小五郎の向かった病室へと急ぐ。するとそこには、床に倒れている小五郎と、背中に刃物が突き刺さった状態で絶命している江藤の姿があった……。

────

その後、目暮警部、高木刑事たち警察が到着し、事件の捜査が始まった。

遺体には2カ所の刺し傷があり、ナイフの刺さっていた2カ所目には生活反応がなかった。つまり確実に息の根を止めるために刺したということだ。

目暮警部は、どういうことなのか事情を説明するように小五郎に詰め寄る。しかし小五郎は、誰かに殴られたような気がすると答えるだけで、他に覚えていることはなかった。

事情を聞いて駆けつけた蘭は、力なく項垂れる小五郎を尻目に、コナンに説明を求める。しかし小五郎が襲われた時に別室にいたコナンには説明のしようがなかった。

そこへ白井医師が現れ、『やっぱりね』と意味深に頷いて見せる。白井は、ストレスを抱えていた小五郎がいつか事件を引き起こしてしまうのではないかと心配していたと話す。

コナンは、小五郎と一緒に病室から殺人を目撃したと訴える。しかし目暮警部は、コナンの証言では小五郎を庇っていると判断され、裁判で採用されない可能性が高いと話す。

「そいやぁ時々、記憶がなくなるもんな。その間に殺人を犯しちまったってことも十分……」
「なによ、バカなこと言わないでよ! しっかりしてよお父さん!」

蘭は、頭を抱える小五郎の胸ぐらを掴んで立ち上がらせ、力任せに揺さぶる。目暮警部は慌てて蘭を止める。

目暮警部は、被害者の江藤と白井の間で感情的な行き違いがあったと耳にし、白井のアリバイを確認する。

白井は、事件のあった北病棟の2階の自室にいたと証言する。犯行時刻の11時30分は、看護師の沖田恵子にカルテを届けて貰った頃だという。

沖田は、カルテとコーヒーを届けに行ったが、電話中の白井は隣の部屋におり、直接姿を見た訳ではなかった。しかし録音テープなどではなく、きちんと白井と会話をしたと証言した。

「アリバイは成立ですね、警部さん」
「でも、どんな電話だったの? 先生からかけたの? かかってきたの?」

自信に満ち溢れた笑みを浮かべる白井にコナンは質問を投げかけた。白井は、匿名の電話がかかってきたと証言する。それは苦情の電話で、時々あるという。

「となると、一番怪しいのは毛利くんか……」

アリバイが成立した白井は容疑者から外され、目暮警部は記憶があやふやな小五郎に疑いを向ける。しかしコナンは、白井を疑っていた。

白井のアリバイは完璧に見える。しかし白井が小五郎の病室のカーテンを開けて目覚ましをセットしたのは、明らかに殺害のシーンを目撃させるためだ。

コナンは、白井の自室を調べることにした。机の上には沖田が届けたというカルテとコーヒー。そして隣の部屋には受話器を持たずに話せる電話機。

コーヒーカップの中は空っぽになっていたが、トレーに置かれたシュガースティック3本は使われていない。コナンは、白井が使ったアリバイのトリックに気づいた。

(間違いない。犯人は白井先生だ!)

コナンは、鑑識課員にコーヒーカップを調べて欲しいと目暮警部から伝言を預かってきたと伝える。鑑識課員が調べた結果、コナンの読み通り、それは白井が犯人だという証拠になった。

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名探偵コナン第83話|ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を始めた。

今回の事件は、巧妙に仕組まれた2段階の犯罪だった。

第一に、小五郎を精神的に追い詰め、ストレスによる殺人を犯したと小五郎とそれ以外の者たちに思わせる。

第二に、小五郎に濡れ衣を着せた殺人と、犯人自らの嫌疑を逃れるアリバイトリックを実行する。

まず犯人は、4階の倉庫にある救急訓練用の人形を利用した。犯人は、現場の部屋の窓をある角度に開けた。それは倉庫の狂言殺人の一人芝居を反射させ、南病棟の小五郎に見せるためだ。

そして今日の午後11時30分。被害者を現場の部屋に呼び出し殺害した。これまでの芝居と同様に、但し狂言ではなく本当に。それを小五郎とコナンが目撃した。

小五郎に目撃させるため、犯人は小五郎の病室を訪れ、カーテンを開けて分量を調節した睡眠薬を小五郎に飲ませた。さらに犯行時刻の11時30分に目覚まし時計をセットした。

そして現場に駆けつけた小五郎を鈍器で昏倒させ、ナイフを握らせて指紋をつけた。

江藤医師を殺害した犯人は、白井光雄だ!

「しかし私にはアリバイがありますよ、毛利さん」

白井は、携帯電話を使ってアリバイを作ったのだ。

まず白井は、11時過ぎに自分の部屋の電話から携帯電話に電話をかけ、スピーカをオンにし、北病棟の現場の部屋へ行った。そこで早めに呼び出した江藤を殺害。

11時30分になると遺体を使って殺人の芝居をし、自室を訪れた沖田と携帯電話を使って電話越しに会話を交わした。そして小五郎が現場へ飛び込んでくると、鈍器で殴って昏倒させ、ナイフを握らせ指紋をつけた。

あとは事件発生の騒ぎの間に自室へ戻り、電話をオフにした。この時、白井は全て終わったとほっとしたことだろう。しかし大きな誤算があった。それは沖田が気を利かせて淹れたコーヒーだ。

白井は大の甘党だ。ところがコーヒーの砂糖は全然使われていなかった。それは白井がコーヒーを飲まなかったということだ。

「バカバカしい。私だって砂糖を入れずに飲むことはありますよ」

白井が本当にコーヒーを飲んだとしたら、カップについているはずのものが発見されなかった。コーヒーを持ってきた沖田の指紋はついていたが、白井の指紋はついていなかったのだ。

つまり白井は、コーヒーカップを取った時に手袋をしていたということだ。それも犯行時に使用した手術用の手袋を。

犯行を終えて部屋へ戻った時、未だ小五郎を殴った鈍器を持っていた。処分するまでは指紋をつける訳にはいかないからだ。

とにかく部屋へ戻った白井は、コーヒーを飲んだことにしておかなければ部屋にいたというアリバイに疑惑を持たれると思い、大急ぎで手袋をしたままコーヒーを捨て、カップを濯いだ。そのため、カップには沖田の指紋しか残っていなかった。

「あなたはコーヒーを飲んだと言いました。コーヒーカップの取っ手にあなたの指紋がつかなかった理由が他にありますか?」
「フフフ。なんてことだ。証拠を残さないためにはめた手袋のせいで証拠を残すなんて」

白井は、江藤を殺害したことを認めた。

来月、この病院の外科部長が定年退職する。その後任に白井と江藤が候補に上がっていた。ところが江藤は、白井に辞退するように迫っていた。白井にとっては要求を受け入れるしかなかった。

江藤は、白井が裏口入学を使って医大に入ったことを知っていた。裏口入学の際にお金を渡した教授が江藤の父親だったのだ。

「私は何のために大金を払ってまで裏口入学したんでしょうね」
「つまり不正や犯罪は割が合わないってことなんですよ、先生」

名探偵コナン第83話|エピローグ

江藤が警察に連行されていった後、しばらくして小五郎は目を覚ました。

「もう嫌だ! 眠りの小五郎なんて廃業だー!」

小五郎は、頭を抱えてジタバタする。そんな小五郎を見て蘭は微笑む。

「どうして? 見事に事件を解決したじゃない!」
「え? 俺が?」

コナンと蘭が頷いたことを確認した小五郎は、勢いよく立ち上がった。

「なーっはっは! この眠りの小五郎は健在だー!」

(懲りねェおやじ……)

まとめ

■ BACK:
第82話「人気アーティスト誘拐事件(後編)」
■ NEXT:
第84話「スキーロッジ殺人事件(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第83話「総合病院殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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