名探偵コナン第85話のネタバレ!スキーロッジ殺人事件(後編)

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第85話「スキーロッジ殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第85話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第85話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

工藤 新一
CV:山口勝平
高校生探偵で、コナンの本当の姿。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

鈴木 園子
CV:松井菜桜子
蘭と同級生で親友。鈴木財閥のお嬢様。

米原 晃子(よねはら あきこ)
CV:三輝みきこ
30歳。杯戸小学校・教師。蘭と園子の元担任。

下田 耕平(しもだ こうへい)
30歳。杯戸小学校・教師。

坂井 隆一(さかい りゅういち)
CV:中村雄一
29歳、杯戸小学校・体育教師。

中村 実里(なかむら みのり)
CV:山崎美貴
27歳。杯戸小学校・養護教師。

杉山(すぎやま)
杯戸小学校・音楽教師。

森 敦士(もり あつし)
CV:大友龍三郎
37歳。新聞記者。

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名探偵コナン第85話|(前編)のストーリー

コナン、蘭、園子は休日を利用してスキーに出かけた。そこで蘭と園子の小学校時代の担任・米原晃子と再会し、誘いに応じて貸別荘に泊まることになった。

その夜、園子と米原が何者かに襲われる。さらに到着が遅れていた杉山が絞殺死体となって発見された。3人の手にはそれぞれ『ミ』、『ナ』、『コ』の文字が書かれていた。それを見た下田は、自分の部屋に閉じ籠ってしまった。

コナンは阿笠博士との連絡で、3年前に杯戸小学校で自殺事件があり、死亡した生徒の名前が『望月美奈子』であることを知る。その時、2階から中村の悲鳴が聞こえてきた──。(前編へ)

名探偵コナン第85話|あらすじ

コナンは、蘭に階段の下で見張っているように指示し、中村の元へ急行する。すると自室に閉じ籠っていた下田が殺害されていた。下田の首には縄で絞められた痕がはっきりと残っていた。

凶器を探すコナンだが、縄のようなものは出てこなかった。2階の部屋の窓は開かず、もちろん出口もない。コナンは、米原、坂井、中村、森の部屋を調べる。しかし誰の部屋からも凶器は見つからなかった。

(となると凶器の縄はまだ、犯人が持ってるってことだ)

この後、森の発言によって身体検査が行われることになった。米原と中村は蘭が確認し、坂井と森は互いに確認し合うが、誰も凶器になるようなものは持っていなかった。

第一発見者の中村は、隣の下田の部屋から携帯の音が鳴り始め、なかなか止まる気配がなかったので部屋を訪ねると下田が殺害されていたと証言する。携帯の音は、目覚まし用のアラームだったようだ。

事件が起きた時、コナンはずっと階段の下にいた。その時に2階にいたのは米原、中村、坂井。犯人は間違いなく3人の中の誰かだ。しかしなぜか凶器は出てこない。

その後、みんなで園子の部屋へ集まると、漸く園子が目を覚ました。気を失う前に倒れている米原を目撃した園子は、無事な様子の米原を見て安堵の胸をなでおろす。

「ほんと良かった、先生が無事で。だって先生って、私の憧れの人だったんだもの」
「園子だけじゃないですよ。私も含めて、クラスの女子は全員先生に憧れてました」

園子と蘭がそう伝えるが、米原の表情はどこか哀愁に満ちていた。その時、これまで黙って様子を窺っていた森が口を開いた。米原は3年前、自殺した望月美奈子の担任だったという。

犯人の狙いが自殺した美奈子の仇討ちだとすると、真っ先に米原が狙われたことも頷ける。そしてそれは坂井にも言えることだった。坂井は、美奈子が所属していたバレー部の顧問だった。

米原は、みんなバラバラになるのは危険だと言い、全員リビングに集まることに。そしてコナンは、再びロッジの周辺を調べることにした。

すると玄関の手すりに長いタコ糸が絡まっていた。その糸の先には切れた輪ゴムがついている。

(まさか、これって……)

何かに気づいたコナンは、次に下田の部屋を調べる。すると遺体の首元に長い髪の毛が絡みついていた。コナンは事件の真相に辿り着いた。

しかし事件のことをほとんど把握していない園子を探偵役にするのは無理がある。蘭は園子と違って事件後に誤魔化せそうにない。どうしようかと考えていた時、突然現れた蘭によってコナンは摘まみ上げられてしまった。その拍子に、コナンの持っていたイヤリング型携帯電話は階段を転がり落ちて行く。

「博士が作った変な電話ね?」
(待てよ、確か博士が蝶ネクタイ型変声機であの電話に声が飛ばせるって言ってたな)

階段下まで携帯電話を拾いに行った蘭を見て、コナンは蝶ネクタイ型変声機で新一の声を使い、携帯電話に声を飛ばした。

新一が事件のことをコナンから聞いたという設定にし、自分の代わりに事件の真相をみんなに話して欲しいと蘭に頼む。

「嫌よ! あなたが電話で直接みんなに話しなさいよ」
「そうか……、嫌ならいいんだ。警察が来たら俺が話すから」

暫く考えた後、蘭は『私、やってみる!』と力強く頷いた。そしてイヤリング型携帯電話を耳に取り付け、みんなの集まるリビングへ向かった。

(悪ィな、蘭……)

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名探偵コナン第85話|ネタバレ

園子は、推理を始める蘭を見て驚きの声を上げる。

「えぇ~!? 犯人がわかった?」

1階の部屋で米原と園子が襲われた第一の事件。絞殺した杉山を玄関に立てかけ呼び鈴を鳴らした第二の事件。2階の部屋で下田を絞殺し、その凶器とともに姿を消した第三の事件。

この3つの事件を起こした犯人は、リビングに集まった者の中にいる。

第二の事件の時、コナン、蘭、園子を除く全員がリビングにいた。一見不可能に見えるが、タコ糸とその先に取り付けた輪ゴムを使えば可能だ。

一方の先に輪ゴムを結び付けたタコ糸を玄関の2本の柱に回し、タコ糸のもう一方の先に小さな輪を作りながら輪ゴムを取り付ける。あとは硬直し切った杉山の首に輪ゴムをかけ、ドアの前に傾けて雪で足元を固定するだけ。

時間が経てば、寒さで劣化速度の早まった輪ゴムが切れ、遺体が倒れて呼び鈴を鳴らす。そして証拠のタコ糸は、風で飛ばされて現場から消滅するという寸法だ。

犯人は、みんながロッジに到着する前に杉山を呼び出し、ロッジで殺害した。その証拠に、みんなでロッジに着いた時、コナンが氷柱を見ている。誰かが前もって暖房をつけない限り、氷柱などできるはずがないのだ。

「すごーい! なんか蘭、かっこいい!」
「見てて! 園子を襲った犯人をぎゃふんって言わせちゃうから!」

実際に遺体の代わりにスキー板を使い、推理通りに仕掛けてみた結果、スキー板は玄関に寄り掛かり呼び鈴を鳴らした。蘭の見事な推理に園子は大喜びする。しかしコナンの表情は重かった。森は推理の続きを話すように促す。

「お嬢さん、この中に犯人がいるというなら言ってもらいますぜ。第三の事件で犯人が凶器の縄を2階から消滅させた謎めいたカラクリを」

犯人は凶器を消してみんなを驚かせようとしていた訳ではない。それは偶然、犯行時刻の前後にコナンが階段の傍にいたためそう見えてしまっただけのこと。もしコナンがいなければ、犯人が凶器とともに1階に下りて逃げたように見え、犯行後にそのまま2階にいた犯人は容疑者から外れることができる。

犯人が携帯のアラームを鳴らしたのは、遺体をすぐに発見させるため。発見が遅れると、凶器を消すトリックが無駄になってしまうからだ。そして凶器は、今もまだ犯人が持っている。

杉山と下田を殺害し、米原と園子を襲った犯人は──

ここまで冷静に事を進めてきた蘭だったが、突如戸惑いを見せた。電話越しに聞こえる新一の推理は、蘭にとって残酷なものだった……。

「早く言えって言ってんだ!」

気抜けしたようにぼんやりする蘭に痺れを切らせた森は声を荒げる。蘭の瞳は見る見るうちに涙が溜まって行く。そして蘭が指差したのは、米原晃子だった。

「犯人は…、米原先生、あなたです……」

米原は髪を編んで縄上にし、下田の首を絞めたのだ。まるで縄で絞殺したかのように。

その証拠に、下田の首に髪の毛が巻き付いていた。それはカツラ用の人毛だった。こんなトリックが使えるのは、ロングヘアの米原だけ。

「冗談でしょ? だって先生は、私が犯人に首を絞められていた時、目の前に倒れていたのよ」

倒れていたのは杉山の遺体だったのだ。第一の事件で米原は、1階の自分の部屋のベッドの下に隠しておいた杉山の遺体にカツラを被せ、自分そっくりに飾り付けた。そして隣の部屋の園子を誘き出し、背後から襲って失神させた。そして杉山を再びベッドの下に隠し、自分は同じ位置に横になる。

米原は、あらかじめ犯人が逃げたように窓の外に足跡をつけておいた。以上のことから、米原は犯人に襲われた被害者のように見え、次に殺す予定の下田に近づきやすくなる。

恐らく米原は、部屋に閉じ籠ってしまった下田の携帯に電話をかけ、『犯人がわかった。教えてあげるから部屋に入れて』と言ったのだ。

「さすが名探偵の娘さんね」

そう言いながら米原はロングヘアのカツラをとった。しかし短く切りすぎた髪を隠すために被っていたカツラで証拠にはならないと話す。

「ダメです、先生。残ってるんです、そのカツラに。先生が犯人だという証拠が……」

下田の首には掻きむしったような痕が残っていた。恐らくカツラには下田の血液が付着しているはずだ。

言い逃れができなくなった米田は、自分が犯人だと認めた。動機は、3年前に殺された望月美奈子の仇討ちだった。

3年前、米原は美奈子から相談を受けていた。不正入試を斡旋している教師が2人いることを突き止めた、と。1人は杉山だと教えてくれたが、もう1人は明かされなかった。美奈子は、憧れの先生だから本人に確かめてみると言った。

そして翌日、美奈子はバレー部の部室で首吊り自殺をした。米原は瞬時に理解した。杉山と誰かが口封じのために美奈子を殺害したのだと。

そこで米原は、美奈子が憧れていた教師たちを集め、今回のスキーツアーを計画した。そして『ミナコ』と聞いて怯えだしたことから、すぐに下田だとわかった。

「許せなかったのよ、自分に憧れている生徒を裏切り、まして殺してしまうなんて! でも私も偉そうなこと言えないわね。トリックのために、鈴木さんに手をかけてしまったんだもの。ごめんね、こんな先生で……」

名探偵コナン第85話|エピローグ

その後、蘭はリビングを出て一人になった。その途端に今まで堪えていた涙が溢れ出す。そこへコナンが現れる。

「あのさ、蘭……」
「新一…、新一…」

蘭はコナンを抱きしめ、 泣き崩れた。

────

2時間後、吹雪がやみ、漸く警察が到着した。

事件の迷宮入りは阻止できたが、コナンにはとても止められそうになかった。心優しき探偵の瞳から零れ落ちる大粒の涙だけは……。

まとめ

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第86話「誘拐現場特定事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第85話「スキーロッジ殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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