名探偵コナン第204話のネタバレ!黒いイカロスの翼(後編)

シーズン5

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第204話「黒いイカロスの翼(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

下笠 美菜穂(しもがさ みなほ)
CV:長沢美樹
21歳。ホテル従業員。

下笠 穂奈美(しもがさ ほなみ)
CV:飯島杏子
21歳。ホテル従業員。

有森 光行(ありもり みつゆき)
CV:鳥畑洋人
32歳。ホテル支配人。

子門 しのぶ(しもん しのぶ)
CV:水谷優子
27歳。ホテルのシェフ。

城元 英彦(しろもと ひでひこ)
CV:福田信昭
46歳。実業家。

備前 千鶴(びぜん ちづる)
CV:沢海陽子
30歳。女優。城元の妻。

宮部 耕太(みやべ こうた)
CV:田中亮一
35歳。芸能プロ社長。

水戸 光一(みと こういち)
CV:田中正彦
33歳。長野県警刑事。

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(前編)のストーリー

コナン、小五郎、蘭は、夏休みの旅行で長野県の山奥にあるホテル有森にやってきました。

そこでコナンたちは、実業家の城元英彦とその妻で女優の備前千鶴と出会いました。

翌日、コナン、蘭、有森、しのぶの4人は高原へ、城元と宮部は湖へ出かけました。

夜になり、いつまでも姿を見せない千鶴を心配して部屋へ見に行くと、彼女は首を吊って亡くなってしました。

そしてコナンは、自殺ではなく殺人だと考えました──。(前編へ)

あらすじ

午後8時。

蘭としのぶが高原に到着すると、星を見に行っていた有森が戻ってきました。

その直後、ホテルから有森の携帯に連絡が入り、3人は千鶴が亡くなったことを知らされました。

有森はバスを置いていくことにし、千鶴の車でホテルへ急行します。

 

午後8時20分。

長野県警の水戸刑事たちが到着し、捜査が始まりました。

検死医の報告によると、死亡推定時刻は午後1時半から2時半の間で、死因は頚部圧迫による窒息死。

小五郎は、遺体発見時にドアガードがかかっていて、やむを得ず体当たりでドアを壊して中へ入ったと証言します。

部屋の窓も内側から鍵がかかっていたことから、小五郎は自殺と判断しました。

 

そこでコナンは、ドアガードの金具がついていた部分に妙な傷がついていることを知らせます。

金具にも傷があることを確かめた小五郎は、何者かが外から密室を作った可能性があると考えます。

まず、窓に鍵をかけてからドライバーを使ってドアガードの金具を壁から外します。

次にドアから廊下へ出て、ドアガードの金具を引っ掛けてから開いたドアの隙間からねじ止めすれば密室の完成です。

金具に傷がついていたのは、細い隙間からの作業が困難だったため。そして体当たり一発でドアガードが外れたのは、ねじ止めが不完全だったからです。

 

コナンは、千鶴が使った踏み台を調べている鑑識課員に、千鶴の足の指紋が付着しているか尋ねます。

すると鑑識課員はハッとし、指紋がついていないことに気づきました。

となると、誰かが千鶴を担ぎ上げて吊るしたということになります。

 

コナンは、千鶴の衣服に白い粉のようなものが付着していることに気づきました。

その時、部屋の中が暑いと感じたコナンは、遺体発見時にエアコンが止まっていたことを思い出しました。

(犯人がわざわざ切っていったのか?それとも……)

 

殺人の可能性が浮上したことで、水戸刑事は関係者たちの事情聴取を始めました。

離婚問題で千鶴と揉めていた城元は、彼女の要求する慰謝料があまりにも莫大な額だったと告白。

千鶴を映画の主役から降板させた宮部は、スポンサーの意向でやむを得なかったと話しました。

 

千鶴が亡くなったのは、午後1時半から2時半の間です。

宮部は、午前10時にホテルを出て午後7時にホテルに戻るまでずっと湖にいました。
 

宮部と一緒に湖へ出かけた城元は、忘れた弁当を取りに12時半頃ホテルに戻り、ロビーで小五郎と食事をしてから午後1時半にホテルを出て行きました。

この時、城元は千鶴の様子を見に部屋へ行きましたが、ノックをしても返事がなく、そのままロビーに戻ったといいます。
 

有森としのぶは、城元たちが出かけたすぐあとにコナンと蘭とともに山頂の高原へ向かいました。

この時、しのぶは乗用車にコナンと蘭を乗せ、有森はマイクロバスでしのぶの車のすぐ後ろを走っていました。

そして午前11時頃高原に到着し、午後6時頃に有森を残してしのぶ、コナン、蘭は山を下りました。

ホテルに着いたのは午後7時で、そのあとすぐに有森から連絡が入り、しのぶは蘭を連れて再び高原へ向かいました。
 

美菜穂と穂奈美は、午前中はホテル内の掃除をし、戻ってきた城元と小五郎にお茶を出したあと事務室で食事をしました。

午後1時半に城元を送り出したあと、午後4時まで小五郎と一緒にテレビを見て、そのあとみんなが帰ってくるまで厨房で夕食の支度をしていました。
 

ずっとホテルのロビーでテレビを見ていた小五郎は、12時半に城元が様子を見に行ったあと階段を上った人物は誰もいなかったと証言しました。

 

非常口は各階の廊下の突き当たりにありますが、ドアはオートロック式のため外から開けるにはマスターキーが必要です。

そのマスターキーは小五郎が有森から預かっていて、他にスペアキーはありません。

ここで水戸刑事は、マスターキーがなくても非常口から入る方法はあると発言します。

例えば、城元が12時半に千鶴の様子を見に行った時、非常口を内側から開き、小石を挟んでドアが閉まらないようにしておきます。

そして午後1時半に湖へ戻ったと見せかけて非常口からホテルへ入り、千鶴を殺害することは可能です。

 

コナンは犯人の侵入経路を突き止めるため、ホテルの屋上を調べることにしました。

そこでロープの擦れた跡のようなものを発見し、犯人が使ったトリックを見破りました。

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ネタバレ

コナンは一室に全員を集め、いつものように小五郎を眠らせて推理ショーを始めました。
 

犯人は、ホテル支配人の有森光行です。

 
先ほどホテルの屋上の倉庫でハンググライダーを発見しました。

さらに、屋上の壁にロープで擦ったような跡が残っていました。

 

出発の時、戸締りを確認すると言ってしのぶたちと別行動をとった有森は、千鶴の部屋へ行きスタンガンで彼女を眠らせ、ハンググライダーとともにマイクロバスに乗せて高原へ向かいました。

千鶴の部屋のエアコンが動いていなかったのは、昼前から千鶴が部屋にいなかったという証拠です。

そして午後2時頃、弁当をとりに行くと言ってみんなの傍を離れた有森は、マイクロバスの中で昏倒している千鶴をロープで吊るして殺害し、バスのエンジンの調子が悪いと偽って一人で高原に残りました。

しのぶたちが帰ったあと、有森はハンググライダーを組み立て、千鶴の遺体を背負って高原を飛び立ちました。

ホテルの屋上はライトアップされているため、目標を見失うことはありませんでした。

屋上に降り立った有森はロープでベランダへ下り、あらかじめ鍵を外しておいた窓から部屋に入り遺体を吊るしました。

そしてドアガードを細工してドアを閉め、非常口からホテルを出ました。

その後、携帯でしのぶに高原まで迎えを頼み、しのぶの車のトランクに隠れました。

車が高原に到着すると、しのぶと蘭が車から離れたあとでトランクから抜け出し、さもずっとそこにいたように装って2人の前に姿を見せました。

 

有森が犯人だという決定的な証拠は、千鶴のスカートに付着していた白い粉です。

鑑識の調べで、その粉はミヤマシロチョウの鱗粉だと判明。

高原にいた時、有森の肩にチョウがとまり、服に鱗粉が付着したのです。

それを知らずに千鶴を担いだ時、スカートに鱗粉がついてしまったのです。

 

有森は、千鶴殺害の罪を認めました。

動機は弟の復讐です。

有森の弟は、東京の大学に通っていた時に駆け出しの女優だった千鶴と出会いました。

弟は美しい千鶴に忽ち夢中になりましたが、千鶴にとっては金目当ての遊びの恋でした。

やがてドラマ出演をきっかけに売れ出した千鶴は弟から離れて行きました。

弟は千鶴の心をつなぎとめるため、有森に黙って父の遺産であるホテルを抵当にいれてまで金を貢ぐようになりました。

自暴自棄になった弟は、ハンググライダーの競技会で無謀な操縦をして亡くなりました。

まるで、太陽に近づきすぎて翼を焼かれて墜落したイカロスのように……。

 

有森は一言でも詫びてくれたらと思い、昨夜レストランに千鶴を呼び出しました。
 

「しつこかったから付き合ってあげてただけなのに!あの人が勝手に私を好きになって勝手に死んだのよ!」

「今更あなたを責めようとは思わない。ただ、弟の墓参りをして一言詫びて欲しいだけなんです」

「いい加減にしてよ!私が何をしたって言うのよ?関係ないわ!!」

 
この時、有森は千鶴の殺害を決意しました。

 

「弟さん、喜んでいるでしょうか?チョウは亡き人の魂ともいいます。私にはまるで、弟さんの魂が罪を犯そうとしているあなたを止めようとあなたの肩で羽を休めたように思えるんですが……」
 
有森は力なく項垂れ、肩を震わせました。

エピローグ

ホテルからの帰り道、コナンたちは休憩所に立ち寄りました。

コナンと蘭がソフトクリームを食べながらたこ焼きを買いに行った小五郎を待っていると、遠くから小五郎の声が聞こえてきました。
 

「ねぇねぇ、そこの彼女~!お茶しよ!お茶しようよォ~」

 
鼻の下を伸ばして女性に声をかけまくる小五郎の姿を確認した蘭は、息を大きく吸い込みありったけの声で叫びました。
 

「お父さーーーん!!」

「ぎゃあああああああ!!」

 
驚いた小五郎は、勢いよく飛び上がりました。

しかし、その下は崖……。

小五郎は空で泳ぎながら崖下へ落ちて行きました。

(こっちのイカロスはどうしようもねェな…)

まとめ

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第205話「本庁の刑事恋物語3(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

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・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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