名探偵コナン第99話のネタバレ!名陶芸家殺人事件(後編)

シーズン3

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第99話「名陶芸家殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

阿笠 博士
CV:緒方賢一
新一の隣の家に住む発明家。コナンの正体を知っている。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

土屋 万吉(つちや まんきち)
CV:辻村真人
78歳。人間国宝の陶芸家・菊右衛門(きくえもん)。

土屋 益子(つちや ますこ)
CV:磯辺万沙子
42歳。菊右衛門の息子の嫁。

有田 義彦(ありた よしひこ)
CV:松尾貴司
36歳。菊右衛門の弟子。

瀬戸 隆一(せと りゅういち)
CV:高木渉
35歳。菊右衛門の弟子。

大谷 薫(おおたに かおる)
CV:岩田光央
36歳。菊右衛門の弟子。

警官
CV:井上隆之、高戸靖広

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(前編)のストーリー

人間国宝の陶芸家・菊右衛門に招かれて、東京郊外の自宅を訪ねたコナン、小五郎、蘭。そこで事件が起こった。益子が蔵にあった菊右衛門の新作『風水丸』を壊してしまったのだ。

その夜、酒宴が催され、益子は泥酔していた。そして翌朝、益子は蔵の中で首を吊って亡くなっていた──。(前編へ)

あらすじ

宴会の後、益子を除いて菊右衛門、有田、瀬戸、大谷、そしてコナンたちは大広間で眠っていた。そして朝、大広間を抜けたのは益子を起こしに行った大谷だけだ。

しかし大谷が戻ってきたのは10秒もかかっておらず犯行は不可能。益子の部屋は大広間の二つ隣にあり、大谷が益子の不在を確認し、すぐに大広間に戻ったのは間違いないようだ。

それから瀬戸が益子の携帯に電話をかけた。電話は大広間の前に置かれていて、その時の瀬戸の姿は大広間にいた全員が見ている。

警官は、益子の部屋の布団の下から携帯が発見されたことを目暮警部に報告する。瀬戸の話によると、益子はいつも目覚まし代わりに携帯を枕の下に置いていたという。

小五郎は自殺だと判断するが、納得できない目暮警部は徹底的に蔵を調べることにした。コナンも目暮警部と同じ考えで、自殺にしては妙な点が多すぎることに気づいていた。

パックリ切れた益子の右足の傷。靴も履かなかった不自然な行動と汚れていない足の裏。そして事件の前日、蔵で『風水丸』が割れた傍で見つけたビー玉。

コナンは、大広間の座布団に口紅がついていることに気づいた。

(俺が気になってたものって、もしかしたら!)

コナンは蔵へ急行する。そこで床についている血痕、棚に並べられた壺の中を確認し、犯人が使ったトリックを見破った。

このトリックが使えるのは2人に絞られる。そして益子に罠を仕掛け、自殺に見せかけて殺害し、今もその証拠を身に着けている人物は1人しかいない。

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ネタバレ

コナンは腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めた。

益子は自殺ではなく殺害されたのだ。

床に落ちた時の人間の血の形状は、落下する高さによって決まる。高くなるほど円は大きくなり、円の周りの散り方も派手になる。

益子を縄から外して下ろした時に血が床に落ちたとすると、つま先と床との距離は50センチほど。しかし床の血痕は明らかに1メートル以上の高さから落下したものだ。

つまり益子は、犯人によって夜中のうちに棚の上に運ばれていたということになる。この時、犯人は天井の梁に括り付けた縄の先端の輪を益子の首にはめた。

こうしておけば益子が朝起きてバランスを崩し、棚から落ちるだけで自動的に首を吊らせることができる。首を吊った直後に大きな音がしたのは、梁に括り付けた縄の結び目の真下に壺を重ねておいたため。

首に縄をかけて棚の上から落ちればほぼ即死。あとは遺体の足が勝手に壺を蹴散らし、首を吊る時の踏み台を倒したように見えるという訳だ。

もちろんこれは遺体発見を早めて、大広間にいたという犯人のアリバイを確実にするためだ。

棚の上を見てみると釘が出ている。恐らく益子は、バランスを崩して落ちそうになった時にその釘でふくらはぎを切ったのだ。棚の傍に落ちていたのは、棚を掴んで数秒堪えたため。

ふくらはぎの傷は犯人にとって予想外のことだった。しかし犯人なら傷の原因と棚の傍の血痕にすぐ気づいたはず。遺体が揺れて周りに血が飛び散っているといっても棚からは離れすぎている。

この血痕が見つかればトリックがバレる可能性があると恐れた犯人は、みんなをうまく誘導し、遺体を元の血痕のところまで移動したのだ。血で血を隠すために。

犯人は昨夜の宴会の途中で大広間から抜け出し、益子を蔵まで運び、今のトリックを仕掛けた人物。それは瀬戸隆一だ。

「待ってくれよ。宴会の途中で抜けたのは僕だけじゃない。それに名探偵のあなたが来ているのに、そんな大それたことする訳ないじゃないですか」

「そうせざるを得なかったんですよ。奥さんが例の風水丸を割ってしまったから」

瀬戸は、この殺人を自分の不始末を苦にしての自殺に見せかけるため、あらかじめ『風水丸』の底にビー玉を挟んで傾け落ちやすくしておいた。作品の取引を益子が仕切っていたのなら、蔵から作品を出し入れをするのも益子だ。いつ壺を落としてもおかしくなかったという訳だ。

そして益子は宴会で泥酔して寝てしまっていた。瀬戸にとって昨夜は絶好のチャンスだった。

「やめてくださいよ。何の証拠もなしに僕を犯人だなんて」

「証拠なら今もあなたが身に着けているじゃありませんか。さあ警部殿、彼の上着の背中をめくってみてください」

目暮警部は、小五郎に言われた通り瀬戸の上着をめくる。すると瀬戸のシャツには口紅がついていた。それは梯子を上る時に益子を肩に担ぎ、棚の上に運んだ時についたものだ。

そして瀬戸は、何食わぬ顔で宴会が続く大広間に戻った。宴会の途中で抜けたのは、益子の酔いが醒める前に運びたかったから。大広間の座椅子を調べれば、瀬戸がもたれて口紅がついたものがあるはずだ。

コナンは棚によじ登り、壺をとった。しかしその壺はコナンの手から離れ、落下していく。そして勢いよく床に落下した壺は砕け散った。その割れた壺の中には、なんと携帯電話が入れられていた。

「どうしてこんなものが壺の中に?」

目暮警部は不思議そうに首を傾げなから携帯電話を取り出す。

携帯を壺の中に入れたのは、殺人をより確実なものにするため。いくら狭い棚の上に寝かされていても、起きてバランスを崩すとは限らない。しかし枕元で電話のベルが鳴れば話は別だ。そうなればほとんどの人は無造作に手を伸ばす。益子が携帯を目覚まし代わりに使っていたのなら尚更だ。つまり瀬戸は、益子の頭のすぐ下の棚にその壺を置き、鳴らしたのだ。

その携帯電話を調べれば、それが瀬戸のものだということはすぐにわかるはずだ。

「教えてくれよ、探偵さん。なんで僕だとわかった。確かに僕は電話をかけたけど、あの時部屋を出た大谷だってかけられたはずだ」

瀬戸は電話をかけた時、『おかしいな、出ないぞ』と言っていた。しかし発見された益子の携帯電話は電源が切れていた。そういう場合、携帯電話は必ず電源が入っていない、または電波の届かないところにいる、と答える。そのため瀬戸がどこか別のところに電話をかけていたと確信したのだ。

「そうか。あの時、繋がらないって言えばよかったのか」

瀬戸は、益子を殺害した罪を認めた。

益子は、瀬戸の作品を菊右衛門の作品と偽り、高額で売っていた。瀬戸がそのことに気づいたのは、すでに数十点売られた後だった。益子を問いただすと、

「こっちは感謝して欲しいぐらいですよ。独創性の欠片もない、あなたの作ったガラクタを売ってあげてるんですからね」

と言った。瀬戸はこれ以上、菊右衛門の名に傷をつけたくなかった。しかし益子は、作品を作らなければここから追い出すと脅してきた。

「それで俺、腹に据えかねて…」

「バカもんが!」

菊右衛門は瀬戸を怒鳴りつけると、静かに蔵を出て行った。

「お前、どうしてそれを先生に言わなかったんだ? そうすれば…」

「言わる訳ないだろ。ものによっちゃあ、先生の本物より僕の偽物の方が高値で売れてたなんてな…」

瀬戸は、目暮警部によって連行されて行った。

エピローグ

後日。探偵事務所を訪れた阿笠博士は、時価一千万円の湯呑を見て驚く。

「そんな風には見えんがのぅ」

「見た目と中身は違うんだよ!」

小五郎はその湯呑に急須でお茶を淹れ、口に含んだ。しかし──

「あちィー!」

あまりの熱さに小五郎は湯呑を手放した。コナン、蘭、博士は慌てて落下する湯呑を拾おうとする。

「なーんてな!」

湯呑は、コナンたちの目の前で宙に浮いている。小五郎が括り付けた紐で湯呑をぶら下げていたのだ。

「あはははははは!」

(おっちゃんの場合、見た目と中身は変わんねェな…)

まとめ

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第100話「初恋の人想い出事件(前編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第99話「名陶芸家殺人事件(後編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

今回の事件の犯人・瀬戸隆一の声優さんは、小嶋元太や高木刑事の声を担当している高木渉さんでした。映像なしで声だけ聞いてると、『え、元太?!』って思っちゃいますね(笑)

そして何より面白かったのは、(前編)で登場した目暮警部の言葉『ふざけるな! お前の行くところ行くところ、死体の山なんだぞ! わかっとるのか!』です。警部の仰る通り、小五郎(コナン)の行くところは必ず事件が起きますからね~。怖い怖い。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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