名探偵コナン第75話のネタバレ!金融会社社長殺人事件

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第75話「金融会社社長殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第75話|事件ファイル概要

事件ファイル
    ■ 話数:
    第75話
    ■ 事件ファイル名:
    金融会社社長殺人事件
    ■ 放送日:
    1997年9月8日
    ■ 放送曜日:
    月曜日
    ■ 主題歌:
    OPテーマ 謎(小松未歩)
    EDテーマ 君がいない夏(DEEN)
    ■ BACK:
    第74話「死神陣内殺人事件」
    ■ NEXT:
    ⇒ 第76話「コナンVS怪盗キッド」


Sponsored Link

名探偵コナン第75話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

目暮 十三
CV:茶風林
警視庁捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

肥田 満弘(ひだ みつひろ)
CV:亀井三郎
53歳。肥田金融社長。

南澤 尚善(みなみさわ ひさよし)
CV:牛山茂
34歳。肥田金融社員。

藤井 孝子(ふじい たかこ)
CV:小林優子
29歳。肥田金融社員。

飯野 宏(いいの ひろし)
CV:石井康嗣
31歳。肥田金融社員。

岡野(おかの)
CV:平尾仁彰
小五郎の麻雀仲間。

長谷川(はせがわ)
CV:鈴木勝美
小五郎の麻雀仲間。

鑑識課員
CV:中嶋聡彦、千葉一伸

Sponsored Link

名探偵コナン第75話|あらすじ

ある日の夜。小五郎は『雀荘べいか』で仲間と麻雀をしていた。連れてきたコナンのおかげで今日の小五郎は絶好調。負けてばかりだとぼやく岡野は早々と帰って行ってしまった。

メンバーが1人欠けてしまい、麻雀好きの肥田満弘を呼ぶことになった。肥田は『雀荘べいか』の向かいのビルにある『肥田金融』の社長だ。

早速、長谷川は肥田に電話をかける。大好きな麻雀に招待された肥田は大喜びし、残りの金を数えたら行くと言って電話を切った。どうやら肥田は30分以内には来られるようだ。

肥田が来るまでの代わりとしてコナンが麻雀卓を囲むことになった。しかし蘭がコナンの帰りが遅いことを心配して様子を見に現れた。なんとその蘭が麻雀をすることになったのだ。

その結果、大三元、四暗刻(スーアンコウ)、字一色(ツーイーソー)、トリプル役満と、蘭の一人勝ち。先ほどまでついていた小五郎の運はどこへやら……。

肥田に誘いの連絡を入れてから30分以上が経過していたが、肥田はなかなか現れない。そこで長谷川は再び電話をかけることにした。しかし肥田金融の灯りはついているが、当の本人は電話に出ない。

長谷川は先ほどの電話の時、なにやら肥田が慌てた様子だったことを思い出した。強盗が押し入った可能性があると考え、小五郎たちは直接ビルへ呼びに行くことにした。

小五郎たちが事務所のドアをノックして呼びかけていると、肥田金融の社員・南澤尚善が外から現れた。長谷川は南澤に事情を説明し、鍵を開けて中へ入れてもらった。南澤は忘れた携帯をとりに戻って来たようだ。

南澤が社長室をノックするが応答はなく、小五郎はやむを得ず合鍵がないそのドアを突き破る。するとそこには、床に仰向けに倒れた状態で息絶えている肥田の姿があった……。

その後、目暮警部たち警察が到着し、事件の捜査が始まった。肥田の死因は青酸カリによる窒息死。死亡推定時刻は午後7時から7時半の間。

この部屋のドアの鍵は机の上に置かれており、窓の鍵も内側からかかっていた。となると今回の事件は不可能犯罪、つまり密室殺人ということになる。

防犯カメラの映像を確認すると、社員が退社した時間は7時4分。そして肥田自ら鍵をかけ、残高確認をしに社長室に戻った。その2時間後の9時5分に小五郎たちが訪れた。

その後、南澤とともに事務所を退出した社員2名・藤井孝子、飯野宏が呼び出された。肥田の遺体を見た藤井は、動じることなくタバコに火をつけ悪態をつく。

コナンは、肥田の周りに札がかなり散らばっていることに気づいた。そして肥田には癖があったか飯野に尋ねる。肥田はお札を数える際、扇状に広げて右手の親指をペロリと舐めていたという。

それを聞いた小五郎は、犯人があらかじめお札に毒を仕込んでおいたと推理する。この日、残高の金を肥田に渡したのは飯野だった。

鑑識の調べで、肥田の右手親指と紙幣数枚から毒物反応が検出された。しかし紙幣に付着している毒は親指の指紋の形をしており、毒のついた親指で紙幣に触れた時に付着したものだと判断された。

そしてその他に毒が検出されたのは、社長室のドアの内側のノブと、その上にある鍵をかけるつまみだった。しかしそれらも紙幣と同じく指紋の形に毒が付着していた。

(そういえば被害者は電話で慌ててたって言ってたな。もしかして被害者は金を数えてる途中で一旦部屋から出て、毒が塗ってある何かに触って再びこの部屋に戻り、鍵をかけたんじゃ……)

コナンが思考を巡らせていると、目暮警部の怒鳴り声が聞こえてきた。許可も得ずに藤井が給湯室でお茶を淹れだしたのだ。

「バカもの! 勝手にものを触るんじゃない!」

目暮警部に叱られた藤井はタバコを銜えたまま返事をし、お湯を沸かしていたコンロの火を消した。そして今度は小五郎が藤井を叱る。

「アンタ! 現場に灰を落としちゃいかーん!」

藤井は銜えていたタバコを床に落とし、勢いよくそれを踏み潰した。さらにフゥーと小五郎の顔に煙を噴きかけ悪態をつく。

その後、事務所内から毒物は検出されず、容疑者3人の荷物検査が行われた。

南澤が所持していたのは、財布、時計、自宅の鍵、手帳、定期入れ、ハンカチ。

藤井が所持していたのは、タバコ、ライター、時計、ネックレス、自宅の鍵、手帳、ハンカチ。

飯野が所持していたのは、時計、自宅の鍵、手帳、ポケットティッシュ、ハンカチ。

それらを全て調べたが、毒物は検出されなかった。3人ともトイレに行った際に使ったというハンカチは湿っていた。

コナンは、トイレの棚の中から漂白剤を発見した。蓋の部分から垂れた液の跡はまだ新しかった。

(あの人のあの行動。不自然な指紋。そしてトイレに入ったタイミング。被害者以外無人だったこの事務所で、被害者を思うがままに操り毒殺した。まるで、魔法のように……)

Sponsored Link

名探偵コナン第75話|ネタバレ

コナンは、腕時計型麻酔銃を使って小五郎を眠らせた。そして社長室へ関係者を集め、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を始めた。

犯人は、金を数える前に右手の親指を舐めるという肥田のクセを利用したのだ。社長室で金を数えていた被害者を一旦外に出し、毒が塗ってある何かに触らせて、再び部屋に戻って鍵をかけさせた後に毒殺した。

だとすると、犯人は被害者のクセや今夜の行動を知っていた社員である南澤、藤井、飯野の3人に絞られる。

あるものを利用すれば、10人が10人とも同じ行動をとることになる。それは給湯室で湯を沸かすために使用するヤカンだ。犯人はガスコンロのつまみに毒を塗っていたのだ。

市販されているコンロは普通、右利き用。そのコンロの左の側面に毒を塗っておけば親指がそこに触れることになる。その証拠に、社長室の内側のノブにだけ毒がついていた。これは肥田がドアを開けっ放しにして慌てて毒に触り、部屋に戻ってドアを閉めたということ。

犯人は、事件後に唯一コンロに近づいた藤井孝子だ。藤井は退社する直前に笛付きのヤカンを火にかけた。肥田が金を数えている最中に笛が鳴るように火を調節しておいた。

毒は明日出社した時に拭き取るつもりだったが、予想以上に早く遺体が発見され、警察が来てしまった。このままではコンロのつまみに残っている毒が発見されてしまうと恐れた藤井は、給湯室へ行って毒をハンカチで拭き取った。

小五郎は、蘭に持って来させたヨードチンキを藤井のハンカチにかけるように目暮警部に頼む。小五郎に言われた通り、目暮警部がハンカチにヨードチンキを1滴垂らすと、赤褐色の液体の色が消えてしまった。

藤井のハンカチに浸み込んでいたのは水でも汗でもない、チオ硫酸ナトリウムだったのだ。それはヨードチンキなど消毒液の色を落とす時に使う漂白剤だ。そして青酸カリの毒性を無効にする解毒剤でもある。

藤井は事件発覚後、現場へ来てすぐにトイレに入った。そしてハンカチに漂白剤を浸み込ませて持っていたのだ。

「参ったわね。こんなに早くバレちゃうなんて」

藤井はタバコの煙を吐きながら、肥田を殺害したことを認めた。動機は、亡くなった恋人の復讐だった。藤井の恋人は肥田に金を借り、返せなくなって首を吊って自殺してしまったという。

昔から心臓が弱かったという藤井は、大学を出てからずっと入院していた。早くに両親を亡くした藤井にとって恋人だけが頼りだった。『入院費は俺がなんとかするから頑張れ』と小人に励まされ、漸く元気になって恋人のアパートへ行くと彼が自殺していた。その足元には肥田金融の借用書だけが残されていた。

「でも探偵さん、どうして私が犯人だってわかったの?」
「それは藤井さん、あなたの上着にずっと突っ込まれたままになってる左手ですよ」

タバコをケースから出すときもライターを使う時も、藤井はずっと右手を使っていた。唯一左手を使ったのはコンロのつまみを捻った時だけだった。ヘビースモーカーの藤井は、タバコを吸う時に唇に指が触れることを恐れ、わざわざ左手でコンロのつまみを捻ったのだ。

左手をポケットから出さなかったのは、毒がついているかもしれない手で不用意に物を触らないため。

「彼に止められてたタバコが仇になっちゃうなんて。あの世で彼が笑ってるわね……」

名探偵コナン第75話|エピローグ

数日後。小五郎は、コナンを連れて『ゲームセンターBAKER』を訪れた。そこで麻雀ゲームをプレイする。

あの事件以来、その時のことを思い出すと言って麻雀仲間たちは小五郎に付き合ってくれなくなってしまったのだ。

「よーし、来た来た来た!」
「ここはチーソーを切ってダマテンだ!」

小五郎とコナンが麻雀を楽しんでいると、学校帰りの蘭が現れた。

「何やってんの?」
「「げっ!!」」

怒られると思った小五郎とコナンは身構える。しかし──

「ここはパーソー切りでドラウーソー待ちの即リーに決まってるでしょ?」

蘭は、小五郎とコナンを押し退け、続きをプレイし始めた。

((来る訳ねェよ、自分で暗刻ってるのに))

コナンと小五郎が胸の中でそう呟くと、ゲーム画面にはウーソーとともに『ツモ』の2文字が現れた。

「ツモ! リーチ、一発、ツモ、混一色、ドラ4! キャー、裏ドラものっちゃったァ! やったやった~、三倍満~♪」

麻雀に夢中になっている蘭を残して、小五郎とコナンはこっそり店を後にした。

まとめ

■ BACK:
第74話「死神陣内殺人事件」
■ NEXT:
⇒ 第76話「コナンVS怪盗キッド」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第75話「金融会社社長殺人事件」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう