名探偵コナン第70話のネタバレ!闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件(解決篇)

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第70話「闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件(解決篇)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

名探偵コナン第70話|事件ファイル概要

事件ファイル


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名探偵コナン第70話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

工藤 新一
CV:山口勝平
高校生探偵で、コナンの本当の姿。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

横溝 参悟
CV:大塚明夫
静岡県警捜査一課の警部。小五郎のことを尊敬している。人に話しかける時に顔を近づけすぎる癖がある。

今野 史郎(こんの しろう)
CV:速水奨
28歳。銀行員。2002号室。

江原 時男(えばら ときお)
32歳。コンピュータープログラマー。2101号室。

金城 玄一郎(かねしろ げんいちろう)
CV:糸博
74歳。コンピューター会社オーナー。2001号室。

林 静江(はやし しずえ)
CV:水原リン
56歳。金城の使用人。

上条 秀子(かみじょう ひでこ)
CV:榎本智恵子
29歳。コンピューターソフト会社社長。2102号室。

前田 聡(まえだ さとる)
CV:荒川太郎
30歳。城南大学電子工学科助手。1901号室。

佐山 明子(さやま あきこ)
CV:本多知恵子
24歳。高校数学教師。前田の婚約者。

鑑識課員
CV:千葉一伸、高木渉

ウェイトレス
CV:岩居由希子

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名探偵コナン第70話|(疑惑篇)のストーリー

コナン、小五郎、蘭は、参加できなくなった阿笠博士と博士の友人の親子の代わりに「伊豆ミステリーツアー」に参加した。このツアーというのは、参加者の中に紛れ込んでいる主催者がナイトバロンに扮してツアー中に事件を起こし、その主催者の正体を突き止めた者の宿泊費が無料になり、あるプログラムの入ったフロッピーが手に入るというものである。

そんな時、ナイトバロンの衣装を来た江原時男が屋外レストランに落下して死亡した。これは明らかに殺人だ。犯人は江原を2101号室から突き落とした後、どうやってその部屋から脱出したのか。

そして遺体の見張りをしていた空手の達人を倒し、コナンたちの前に姿を現したナイトバロン。捕まえるべく蘭は蹴りを繰り出すが、ナイトバロンは軽い身のこなしでそれを避け、逃走して行った。

蘭の蹴りが通じないということは、まさか犯人は──。(疑惑篇へ)

名探偵コナン第70話|あらすじ

容疑者の中で蘭の蹴りを避けることができるのは、空手の日本チャンピオンだった前田聡しかいない。蘭と佐山はそれに気づいていたため、逃げるナイトバロンを追いかけなかったのだ。

その頃、蘭は暗い部屋の中で過去に新一と交わした会話を思い出していた。

ある日の登校中に蘭は、もし犯人が知り合いだった時はどうするのか新一に尋ねたことがあった。その時、新一は『あなたが犯人だ』と告げるだろうと迷うことなく答えた。

「クールに格好つけちゃうわけね」
「格好なんか良くねェさ。きっとその時は疲れてボロボロになってるよ。その人が犯人じゃない。ありとあらゆる可能性を必死で探し回った後だろうからな」

蘭は、前田がナイトバロンではないという証拠を見つけるため立ち上がった。

その頃、ホテルの一室に設けられた取り調べ室では、鑑識課員が小五郎と横溝警部にセロハンテープのついた防犯ロックを見せていた。その時、ドアの外からノック音が聞こえてくる。横溝警部がドアを開くと、防犯ロックがかかった扉の向こうにコナンの姿があった。

「誰だ! 防犯ロックなんかかけたのは」
「僕が外からかけたんだよ。このセロハンテープでね」

コナンは防犯ロックをかけたトリックを説明する。まずテープを適当な長さに切り、接着部分を数センチ残して二つ折りにする。そして防犯ロックを垂直に立てておき、それに接着部分をしっかり取り付けドアを閉める。テープを外から引っ張れば、防犯ロックが締まる。さらに強く引っ張れば、テープが外れて証拠はなくなる。

コナンから説明を受けた横溝警部は、犯人の行動を推理する。犯人は被害者から鍵を抜き取り、ナイトバロンの衣装を着せてベランダから落とした。その後、部屋から出て先ほどのトリックで防犯ロックをかけた。そしてロックの確認を済ませた後、ドアの隙間から部屋の中へ鍵を投げ入れ逃げた。

となると、問題は犯行時刻の容疑者6人のアリバイだ。

蘭たちと一緒にいたという前田。部屋でテレビを見ていたという佐山。部屋でパソコンを使ってメールを読んでいたという今野。小五郎とパブで一緒だった上条。屋外レストランにいた金城と林。

コナンは、佐山が10時頃にフロントに電話したと言っていたことを報告する。横溝警部がフロントに確認すると、確かに佐山は10時に電話を入れていた。さらに今野が9時45分から10時6分までパソコン通信を使用していたことも判明した。

その後、小五郎たちは2階のパブのマスターに話を伺う。するとマスターは、上条が小五郎のグラスに薬を入れるところを見ていたと証言する。しかし上条が席を立ったのはトイレに行った5分間だけで、事件が起きた時もパブにいたという。

次に屋外レストランのウェイトレスに金城と林のことを尋ねる。事件が起きた時、レストランのテーブル席についていた金城と林は、野次馬の最前列にとんでいったという。

以上から、犯行時刻の午後10時のアリバイが確定していないのは今野と前田だけ。前田はコナンたちと展望ラウンジにいたが、時計を見たのは前田本人のため時間は誤魔化せる。そして犯人に殴り倒された警官が空手の達人だったことを踏まえると、やはり犯人は前田ということになる。

その時、蘭が汗びっしょりになって走って来る。蘭は前田のアリバイが見つかったとコナンに伝える。前田はコナンたちと別れたすぐ後、ラウンジの入り口でファンに会っていたという。前田はサインに日付と時間を入れていた。そしてファンも自分たちで時間を確認したところ10時3分だった。

(そうか。犯人は前田さんじゃなかったのか。待てよ、だったらどうして前田さんは取り調べの時言わなかったのか。完璧なアリバイなのに)

コナンは江原の部屋のベランダから落としてしまった万年筆を発見した。しかし落ちていた場所はベランダの真下ではなかった。同じ場所から転落した江原は銅像の上に落ちたはずだが……。

コナンは、江原が転落した時に風が吹いていたかウェイトレスに尋ねる。ウェイトレスは、かなり強い風が吹いていたと証言した。この時期は、夜になるとひっきりなしに強い風が吹くという。それも銅像の左から右に。そして上はさらに強風だという。姫風と呼ばれるそれは、この辺りの名物の一つ。

(俺としたことがこんな単純なことに気づかないなんて。間違いない、犯人はあの人だ!)

殴り倒された警官が空手の達人だったと報告を受けた小五郎は犯人がわかったと声を上げ、容疑者全員を集めるように警官に指示した。コナンは走り去る警官にメモを渡し、小五郎から頼まれたと伝える。

「容疑者の部屋でこの紙に書いてあることやってくれって」
「なんだい? これは」
「実験らしいよ。それで犯人がわかっちゃうんだって」

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名探偵コナン第70話|ネタバレ

江原が転落死した屋外レストランに小五郎、横溝警部、そして容疑者6人が集められた。小五郎は容疑者たちのアリバイを再び確認し、推理を話し始めた。

金城、林、佐山、上条の4人はアリバイが確認された。未だアリバイがあやふやなのは、展望ラウンジにいたという前田と、自室にいたという今野の2人。

犯行後、犯人は遺体を安置していた部屋からナイトバロンの衣装を盗み出した。その時に殴り倒した警官は空手の達人だった。そんな警官を一撃で殴り倒せるのは、空手日本チャンピオンだった前田聡しかいない。

「待って! お父さん」

その時、蘭が前田のファンを連れて戻って来た。犯行時刻に前田と一緒にいたとファンが証言したことで、前田は容疑者から外された。そして小五郎は、唯一アリバイのない今野が犯人だと指差した。

「みなさん、外見に騙されちゃいけません。何を隠そうこの男、実は空手の達人!」

小五郎は拳を振り上げ、今野の頭に落とす。ゴンッと鈍い音を立てて今野の頭には見事なたんこぶができた。それを傍で見ていた上条は、小五郎にジリジリと迫り問い詰める。

「犯人は誰なのよ? あなた本当に名探偵なの?」
「だから犯人は……」

警官による2101号室からの合図を確認したコナンは、腕時計型麻酔銃で小五郎を眠らせる。そして蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理を話し始めた。

「私が推理に入る前に、危険ですからみなさんには銅像から離れてもらいましょう」

全員銅像から離れた後、人間に見立てた毛布が5体、上から落下してきた。その毛布は被害者と容疑者全員の部屋から落とされたもので、それぞれ部屋番号が書かれている。

犯行のあった2101号室の毛布は、銅像の右側に落下している。それは姫風という強風がホテル上空を吹き抜けたため、毛布が左から右に流されたのだ。被害者の江原が転落してきた時もその風が吹いていた。さらに風に煽られやすいナイトバロンの衣装を着せられていた。

もし江原が自室のベランダから落とされたとしたら、真下にある銅像に突き刺さることは考えられない。それと同様に、1階下の金城の部屋から落とした毛布も地面に落ちている。

2101号室のベランダの手すりに挟まっていた手袋は事故死に見せかけるためのトリック。そして犯行現場を誤魔化すための罠でもあった。つまり犯人は、犯行後に部屋を密室にしたのではなく、密室にしたあとで自分の部屋から江原を突き落としたのだ。

2102号室の上条、2002号室の今野の部屋から落とした毛布は銅像の傍に落下した。1901号室の前田と佐山の部屋から落とした毛布は、見事に銅像に突き刺さっている。

上条と今野の部屋の窓は、被害者の部屋のベランダから横に離れている。落下地点から見ても、被害者がそこから落ちたのではないことがすぐにわかる。

このホテルには、1ヵ所だけ風の影響をほとんど受けない場所が存在する。それは被害者の部屋のベランダの真下にある1901号室だ。つまり1901号室から落とせば、確実に銅像の上に落下するということ。

そして佐山がアリバイ工作でフロントにかけた電話が、逆に犯行時刻にその部屋にいたことを証明している。その時、前田は必死な様子で自分が犯人だと捲し立てる。全て自分が一人でやったことだ、と。しかし佐山は──

「聡、やっぱりあなただったのね。私を庇ってあんなことしたの」

前田は、佐山への疑いを逸らすためにナイトバロンの衣装を盗み、佐山の前に現れたのだ。しかし前田は共犯ではない。事件後に犯人の正体に気づいて勝手にやったのだ。

恐らく前田は、ナイトバロンのカツラを犯人の荷物から見つけたのだ。そして確信した。佐山が犯人だということを。カツラが部屋にあったのは、江原とナイトバロンが偶然同じ髪型で必要がなくなったため。

前田が自分のアリバイに証人がいることを黙っていたのは、もしも捕まった時にそれが邪魔になるから。いざとなったら前田は犯人になるつもりだったのだ。佐山の代わりに。

小五郎(コナン)の推理を聞いた佐山は、口角を上げて前田に言葉を投げつけた。

「フン。笑わせないでよ。あなたのせいで折角の完全犯罪が台無しよ」

佐山は、3年前に殺された兄の仇を討つため江原を殺したと話す。江原は、佐山の兄が社運をかけて作ったソフト『ワークショップ』をハッキングしたという。

それを聞いた上条は驚愕し、3年前に江原が『ワークショップ』を売りつけてきたと打ち明ける。しかしハッキングされたものだと判明したため、すぐに販売中止になった。

「兄は、会社の屋上から飛び降りちゃったわよ……。それ以来、私は兄の復讐のために生きてきた」

佐山はミステリーツアーを計画し、江原を釣る餌としてコンピューターウイルス『ナイトバロン』を用意した。案の定、江原はすぐに食いついてきた。そんなプログラムが存在しないとも知らずに。

佐山は、前田を部屋から追い出した後、江原を部屋へ誘い込み、酒に睡眠薬を入れて眠らせた。そして江原の部屋を密室にし、計画通り自分の部屋から江原を突き落とした。

「唯一計算外だったのは毛利小五郎、あんたがこのツアーに参加したことよ。あんたを帰すためにコナンくんをプールに突き落としたのに顔色一つ変えないんだから」

その後、手錠をかけられて佐山は警官に連行されて行く。コナンは、目の前を通り過ぎていく佐山の瞳から涙が零れ落ちたことに気づいた。

前田は、小さくなっていく佐山の後ろ姿に声をかける。

「待ってるからな。戻って来るまで。ずっと待ってるからな」

佐山は振り返ることなく「バカ……」と呟き、小さく頷いた。そして警察の車に乗り込んだ。

そして捜査をかく乱した前田も別の車で連れていかれた。しかし横溝刑事の話によると、情状酌量の余地があるそうだ。

2人の車を黙って見送るコナンたちの周りで、姫風だけが悲しい鳴き声を上げていた……。

名探偵コナン第70話|エピローグ

翌日。コナンはなぜ小五郎のグラスに睡眠薬を入れたのか上条に尋ねた。上条はナイトバロンの情報を得るため小五郎の手帳を見たと告白する。しかし手帳には何も書かれていなかった。

どうしてもウイルスソフトが欲しかったという上条は、そのウイルスに対するワクチンを作りたかったのだという。そして金城も、4年前に作った大事な息子であるソフトを台無しにしたウイルスの持ち主を懲らしめてやるつもりだったという。

蘭は、金城の作ったソフトがどんなものだったのか尋ねる。なかなか答えない金城の代わりに林が口を開いた。それは『女子高生極楽大作戦』だった。

蘭が白い目で金城を見ていると、上条から声をかけられる。

「そういえば聞いたわよ、蘭ちゃん。あなたが前田さんのアリバイを探すためにホテル中を駆けずり回ったってこと」
「憧れの人でしたから。それにアイツが教えてくれたんです。最後まで諦めちゃいけないって」

コナンは、蘭が照れながらボソボソと話した『アイツ』の存在に動揺を見せる。

「アイツって誰だよ!」
「もう、何よコナンくんまで。アイツよアイツ。どっかほっつき歩いてる推理オタクよ!」

まとめ

■ BACK:
第69話「闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件(疑惑篇)」
■ NEXT:
第71話「ストーカー殺人事件」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第70話「闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件(解決篇)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

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