名探偵コナン第210話のネタバレ!五彩伝説の水御殿(前編)

シーズン5

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第210話「五彩伝説の水御殿(前編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ

事件ファイル概要

事件ファイル


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

横溝 参悟
CV:大塚明夫
静岡県警捜査一課の刑事。小五郎のことを尊敬している。人に話しかける時に顔を近づけすぎる癖がある。

青野木 亮蔵(あおのぎ りょうぞう)
CV:塚田正昭
65歳。茶道の家元。

青野木 亮一(あおのぎ りょういち)
CV:一条和矢
28歳。家元の息子。

矢倉 守雄(やくら もりお)
CV:田原アルノ
42歳。弟子。骨董商主人。

三村 ゆかり(みむら ゆかり)
CV:勝生真沙子
33歳。弟子。会社社長。

花崎 芳子(はなさき よしこ)
CV:さとうあい
40歳。家政婦。

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あらすじ

園子から鈴木財閥の会長・鈴木史郎の代わりに茶会に出席して欲しいと頼まれた小五郎は、コナンと蘭を連れて茶道の家元・青野木亮蔵の屋敷を訪ねました。

この屋敷は、水面が五色に変化する池に囲まれるように建てられていて、『五彩の水御殿』と呼ばれています。

 

小五郎たちを出迎えた家政婦の花崎芳子は、客間へ案内すると同時に亮蔵の弟子2人を紹介しました。

矢倉守雄は骨董商を営んでいて、三村ゆかりは33歳という若さで会社社長。この2人を前に、小五郎は尻込しました。

そんな小五郎に追い討ちをかけるかのように、ゆかりは『たとえ名探偵でも、気難しい家元が歓迎するかしら』と意地悪く笑いました。

みんなが揃ったところで、芳子は宗匠様にお伝えして参ります、と言い、客間を出て行きました。

(宗匠:茶道の家元のこと)

 

このあと、家元の息子・青野木亮一が客間を訪れ、茶室の説明を始めました。

茶室は『五彩庵』と呼ばれ、俗事から離れるために色彩の変わる池の真ん中に建てられたといいます。

ところが、この池は曰く付きで、魔物が棲むという古くからの言い伝えがありました。

 

──江戸時代末期、この池は冷たく清らかな湧水を満々と湛え、今よりずっと大きいものでした。

池の畔に美しい娘が現れ、笛を奏でては池の色彩を変え、訪れる人を楽しませていました。

ある時、大金持ちの商人がその娘を気に入って娶り、池の畔に屋敷を建てました。

娘は、池は私のものとし、誰も踏み込ませないこと、という条件で求婚に応じました。

しかし、商人は約束を破り、池の真ん中に寝室を造ったのです。

そればかりか、すぐに取り払うようせがむ妻に腹を立てて殺害し、池に沈めました。

ところが、ある夜、池から現れた大蛇が商人に襲い掛かりました。

娘の正体は、池に棲む魔物だったのです。

商人は酷く傷を負ったものの、辛うじて寝室に逃げ込みました。

室内に魔除けの札が貼ってあったので、それ以上襲われることはありませんでした。

しかし、魔物は昼夜を問わず商人が出てくる隙を狙っていました。

商人は心身ともに疲れ切り、建物の中で首を括ったということです──。

 

矢倉は、今も池の色が変わるのは、時折魔物が娘の姿となって笛を奏でているからだと話します。

そこへ亮蔵に知らせに行っていた芳子が戻り、その曰く付きの茶室へと小五郎たちを案内します。

橋を渡って茶室へやってきた小五郎は、そっと障子を開けて中の様子を窺います。

すると、室内にいた亮蔵がそれに気づき、激しく声を荒立てました。
 

「何をしておる!貴様、勝手に覗きおって無礼であろう!神聖な茶室を何と心得る!!」

 
芳子は亮蔵を落ち着かせようと声をかけ、本日の客である毛利様だと説明します。

来客の予定を忘れていたのか、亮蔵はどこか困惑した様子を見せました。

茶室の外で待っていたコナンは、向かいの建物が水車になっていることに気づきました。

その水車は庭の川に水を送るためのもので、タイマーで決めた時間に動くようになっています。

 

その後、小五郎たちが茶室に入ると、亮蔵は先ほどの無礼をお許しください、と頭を下げました。

やはり池の魔物を恐れているのか、室内には魔除けの御札があちらこちらに貼り付けられています。

先ほど、茶碗を亮蔵に贈った矢倉は、その品は九州の窯元に代々伝わるものだと説明します。

亮蔵は非常に喜び、よく手に入れたと矢倉を褒め称えました。

その2人のやり取りを見ていたゆかりは、小さく舌打ちして奥歯をギュッと噛み締めました。

ここで亮蔵は、その茶碗はワシの最後の茶に花を添えるには相応しい、と意味深な発言をしました。

矢倉とゆかりは最後とはどういうことかと尋ねますが、亮蔵はそれに答えず、夜の茶会の支度をすると言って一人で茶室に籠ってしまいました。

 

小五郎たちが客間に戻る途中、ゆかりは用事ができたと言い外へ出て行きました。

そして客間で休んでいると、壊れた釣り竿を手にした亮一が血相を変えて飛び込んできました。
 

「花崎さん、この釣り竿、なんでこんなことに?」

「そ、それは…、宗匠様が焼いてしまえと……」

 
亮一は苦々しい表情でやっぱりか、と呟き、客間を後にしました。

矢倉は、亮一にとって釣りは唯一の楽しみだったと打ち明けます。

それを聞いた小五郎は、亮蔵が突然怒鳴ったり釣り道具を焼いたりするのは、単に気難しい性格というだけではないと感じました。

 

昨年、茶室が完成すると同時に亮蔵の妻は亡くなりました。

妻は伝説を重んじ、茶室の建設に最後まで反対されていたそうです。

さらに弟子たちの間では、魔物の影を見た、という噂が後を絶えないといいます。

亮蔵はくだらない迷信だ、と笑い飛ばしているようですが、茶室に貼られた幾多の御札を見る限り、彼が魔物を恐れていることは容易に想像できます。

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ネタバレ

しばらくして、風呂に行っていた矢倉が戻ってきました。

その直後、屋敷の防犯センサーが鳴り響き、芳子は誰か来たようだ、と玄関へ向かいます。

コナンが窓から玄関を覗くと、そこには何やら荷物を抱えて辺りをきょろきょろ見回すゆかりの姿がありました。

ゆかりの着物は乱れ、多量に汗をかいていることから、彼女がよっぽど慌てていたと察することができます。

芳子に連れられてゆかりが客間にやってくると、矢倉は声を荒げてゆかりを一喝しました。
 

「三村さん、失礼じゃないか!せっかく招かれているのに」

「フン。なによ、偉そうに」

「仮にも宗匠様のお茶会だ!それを途中で抜け出すなんて!!」

 
いがみ合う2人を小五郎が慌てて止めに入ります。

しかし、ゆかりの気は治まらず、宗匠様が引退する今日という日を心待ちにしていたくせに、と矢倉を鋭く指摘します。

それを聞いた亮一は、ハッと驚いた表情を浮かべました。

暑苦しいと言いながら池の方へ足を進めたゆかりは、突然悲鳴を上げて尻もちをつきました。

小五郎たちがゆかりの視線の先をたどると、なんと、茶室で亮蔵が首を吊っていました……。

 

茶室に急行したコナンと小五郎は、全ての出入口の鍵がかかっていることを確認。

やむを得ず、小五郎はドアを蹴破って中へ入ります。

亮蔵の脈を確かめた小五郎は、すでに息絶えていることを皆に知らせました。
 

「伝説だわ!伝説の通り、宗匠様は魔物に殺されたんだわ……」

 

その後、横溝刑事たち警察が到着し、事件の捜査が始まりました。
 

「毛利さん♪またお会いできて嬉しいです!」

「俺はあんたに会えてもちーっとも嬉しくない」

 

小五郎の蹴破った躙口は、内部から留木で施錠されていました。

窓は障子が少し開いていましたが、格子があるため出入りは不可能。

そして東側の水屋口も中から鍵がかかっていました。

つまり、茶室は完全な密室だったということです。

 

死亡推定時刻は午後3時半から4時頃。

遺体は出血していましたが、直接の死因は頚部圧迫による窒息です。

 

小五郎は、縁側に血痕が付着していることから自殺だと推理します。

まず初めに、亮蔵は縁側で手首を切って自殺を図りました。

しかし死にきれず、茶室に入って首を吊ることにしました。

コナンは、縁側で手首を切ってから茶室で首を吊ろうとした人間に、果たして鍵をかける余裕があっただろうか、と疑問を抱きます。

 

単独で捜査を始めたコナンは、躙口の戸の内側にピンを刺したような跡があることに気づきました。

さらに、亮蔵が首を吊ったロープの切り口は、途中まで刃物で切り、残りは無理矢理引き千切ったようになっています。

途中書きになった書の上には木屑が散らばっていて、それは畳の上にまで広がっています。

 

芳子は、魔物に殺害されたのだと訴えます。

縁側の血の跡や亮蔵が首を吊ったということは、何から何まで伝説そのものだというのです。

しかしコナンは、矢倉、ゆかり、芳子、亮一の中に犯人がいると考えていました。

(巧妙なトリックを使って家元を殺し、自殺に見せかけたに違いない!)

まとめ

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第211話「五彩伝説の水御殿(後編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第210話「五彩伝説の水御殿(前編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ

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