名探偵コナン第208話のネタバレ!迷宮への入口巨大神像の怒り

シーズン5

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第208話「迷宮への入口 巨大神像の怒り」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ
・エピローグ

事件ファイル概要

事件ファイル
    ■ 話数:
    第208話
    ■ 事件ファイル名:
    迷宮への入口 巨大神像の怒り
    ■ 放送日:
    2000年10月9日
    ■ 放送曜日:
    月曜日
    ■ 主題歌:
    OPテーマ 恋はスリル、ショック、サスペンス(愛内里菜)
    EDテーマ 夏の幻(ガーネットクロウ)
    ■ BACK:
    第207話「見事すぎた名推理」
    ■ NEXT:
    第209話「龍神山転落事件」


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登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

横溝 参悟
CV:大塚明夫
静岡県警捜査一課の刑事。小五郎のことを尊敬している。人に話しかける時に顔を近づけすぎる癖がある。

神山 静(かみやま しずか)
CV:鈴木れい子
75歳。尼僧。

吉野 綾花(よしの あやか)
CV:井上喜久子
23歳。堂本観光の副社長秘書。

堂本 栄造(どうもと えいぞう)
CV:川久保潔
65歳。堂本観光の社長。

堂本 保則(どうもと やすのり)
CV:徳弘夏生
40歳。堂本観光の副社長。堂本家長男。

堂本 純平(どうもと じゅんぺい)
CV:荒川太郎
30歳。輸入雑貨業。堂本家次男。

堂本 里菜(どうもと りな)
CV:落合るみ
24歳。長女。

青柳 哲也(あおやぎ てつや)
CV:植村喜八郎
28歳。ルポライター。

町田 修(まちだ おさむ)
CV:牛山茂
36歳。東海日報の記者。

中野 善仁(なかの よしひと)
CV:巻島直樹
28歳。東海日報の記者。町田の後輩。

司会者
CV:千葉一伸

駅長
CV:長嶝高士

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あらすじ

小五郎、コナン、蘭は、天部山ロープウェイの開通式に招待され、電車に乗って天部駅に向かっていました。

その電車の中で知り合った尼僧の神山静は、天部山の天女像について小五郎たちに説明します。

天女像は何百年もの間、村の人々の信仰を集めて村の平和を守り、その天女の怒りに触れた者は皆無残な姿で最期を遂げたと云われています。

静は、その天女がおいでになる岩山にロープウェイを通すことは神をも恐れぬ悪行であり、必ず天罰が下るだろうと主張しました。
 

「ところで、お宅らはどこへ行きなさる?」

「あ、いや、私たちはどこって……」

(ははは。その罰当たりのロープウェイへちょっとね…)

 

その後、天部駅に到着した小五郎たちは、堂本観光の副社長秘書の吉野綾花に出迎えられました。

綾花の車に乗り込んだ小五郎たちは、さっそく天部山のロープウェイに向かいます。

その途中、ロープウェイ建設に反対する多くの看板を見た小五郎は、自分を呼んだのは単にセレモニーに出席させるためだけではないと察しました。

 

小五郎たちは天部山のレストハウスに到着し、特別室へと案内されました。

そこで待っていたのは堂本観光社長の栄造、副社長の保則、独立して輸入雑貨の事業をしている純平でした。

保則は、ロープウェイの開通に反対する者が大勢いると前置きし、セレモニーの万全を期すために小五郎を招いたことを打ち明けます。

ロープウェイの開通に喜んでいるのは、地元の商店主や利益の恩恵に浴する一部の者だけだといいます。

 

そこへ堂本家の長女・里菜がやってきました。

純平は、1年ぶりに姿を見せた里菜を罵り、大方借金の申し込みにでも来たのだろうと呆れます。

そして栄造は、里菜が連れてきたルポライターの青柳哲也を見て顔を顰めました。

青柳は、ロープウェイ開通までの経緯を里菜から聞いたと打ち明け、工事中に起こった事故の話を持ち出しました。

雲行きが怪しくなりそうだと察した綾花は、明日のセレモニーに備えて小五郎たちにロープウェイに試乗してもらってはどうかと提案しました。

 

こうしてコナンたちはロープウェイに乗せてもらうことになったのですが──、

小五郎はギュッと目を閉じて羊の数を数え始めました。
 

「ん?毛利さん、もしかして高いところはダメなんですか?」

「だ、大丈夫っス。あの、下を見なきゃ……」

 
山頂までは3千メートルあり、ロープウェイに乗って10分ほどで到着するといいます。

このロープウェイは2本の支索の上を籠が釣る瓶のように交互に上下する交走式で、1台が動くと反対側の1台も動くようになっています。

コナンが綺麗に整備された遊歩道に見入っていると、綾花は森林浴を楽しみながら歩いて山を下りるのがオススメだと話しました。

途中のトンネルには五百羅漢像が並んでいて、綾花は上にある天女像の胎内巡りだと説明します。

30秒ほどでトンネルを抜けると、天女像の上半身が見えてきました。

この天女像は、約800年前に岩山を削って彫られたものです。

右手を前に出しているのは与願印という形で、左手に持っているのは如意宝珠という災難や不幸を除いてくれる珠です。

堂本観光は、天女像を近くで見たい人のために遊歩道から行ける展望台を用意したといいます。

その展望台は天女像の真後ろに建てられていて、コナンは尼僧の静が怒るのも無理はないと感じました。

 

一方、小五郎は保則から住民の反対運動について説明を受けていました。

反対運動は金銭的な補償で解決することができましたが、未だにオープンを中止しろという嫌がらせの電話や投書が絶えないといいます。

さらに、尼僧の静が『神の怒りに触れる』と騒ぎ立てたことで、地元の新聞が興味本位で煽り立てているというのです。

 

その後、山頂駅に到着したコナンたちは、辺り一面に広がる見事な風景を前に歓喜の声を上げます。

そしてチラリと綾花の顔を見た蘭は、天女像に似てる、と呟きました。

蘭の言う通り、確かに綾花は優しくて気品があり、胸につけた翡翠のブローチもとてもよく似合っています。

綾花は照れ臭そうに、お世辞でも嬉しいわ、と微笑みました。

 

その夜、堂本ホテルのスイートルームを用意してもらった小五郎は、あれもこれもとルームサービスを頼みまくってすっかり満喫していました。

蘭は呆れながらも、豪華な部屋を見回して幸福を感じていました。

この時、コナンは明日のオープニングセレモニーのことを考え、なぜ午後からになっているのか疑問を抱きました。

 

翌日の正午。予定通り、ロープウェイの開通式が開催されました。

ところが、栄造がスピーチを始めた直後、それを遮るように静が声を上げました。
 

「罰当たりめェ!!ここに出席した者、全員天罰が下るぞ!」

 
不穏な空気が漂い始めた客席に構うことなく、栄造は平然とスピーチを続けます。

そして栄造は、来賓の小五郎を紹介して客たちの意識を小五郎に集中させ、天罰などという世迷言は私が吹き飛ばして御覧に入れましょう、と言い放ちました。

 

13時10分。

司会者の合図でテープカットが行われ、いよいよ初運行のロープウェイが出発しました。

第一陣は、コナン、小五郎、蘭、栄造、保則、純平、里菜、青柳、綾香、そして東海日報の記者・町田修と中野善仁の計11人です。

昨日試乗した時と同様に、ロープウェイは五百羅漢像のトンネルに入っていきました。

その直後、突然車内の灯りが消え、栄造の叫び声が聞こえました。

ロープウェイがトンネルを抜けると、なぜか栄造の姿がありません。

窓ははめ殺しで開かず、進行方向左のドアには町田と中野、右のドアには綾花が立っています。

そして天井には小さな換気口があるだけで、床に取り付けられた非常脱出口は使われた形跡がありません。

となると、栄造は一体どこへ消えたのか……。

小五郎は、窓に『因果応報』と書かれた御札が貼られていることに気づきました。

因果応報とは、悪い行いが悪い結果を招くという意味です。

その時、里菜は『お父さんがあそこに!!』と叫びました。

なんと栄造は、岩山の天女像の左手の上で、如意宝珠にもたれかかるようにして倒れていました。

 

ロープウェイが山頂駅に到着すると、小五郎は急いで遊歩道を下り、天女像の真後ろにある展望台へ向かいます。

コナンと蘭も小五郎を追いかけようとしますが、途中で眩暈を起こした綾花を心配して足を止めます。

綾花は、私よりも社長を…、と言い、先に行くように促しました。

 

コナンたちが展望台に到着したのは、ロープウェイを降りてから15分後のことでした。

栄造の脈を確認した小五郎は、すでに亡くなっていることをみんなに知らせます。

恐らく、栄造の胸に突き刺さったナイフが直接の死因だと考えられます。
 

「お父さん……」

「嘘だ!社長が死んだなんて冗談でしょう……。バカな……、こんな、こんなはずじゃ……」

 
保則は片手で額を押さえて後退りし、それを遅れてやってきた綾花が支えました。

 

 

その後、横溝刑事たち警察が到着し、事件の捜査が開始されました。

栄造の姿が消える直前、争う気配を感じていた小五郎は、ロープウェイに乗っていた者の中に犯人がいると推理します。

しかし、ロープウェイがトンネルを通過するのにかかる時間は30秒。その短い時間で、犯人は一体どうやって栄造をロープウェイから天女像の掌の上に移動させたのでしょうか。

 

検死の結果、死因は短刀によって心臓を一突きにされたものでほぼ即死状態。その凶器の短刀には指紋、掌紋とも残されていませんでした。

そして死亡推定時刻は、やはりロープウェイから姿が消えた直後です。

 

コナンは、展望台の下にプレハブ小屋があることに気づきました。

保則の話によると、その小屋はトンネル工事の際に作業員が使っていた休憩所で、明日にでも取り壊される予定になっているようです。

 

横溝刑事は事件の内容を整理し、ロープウェイに乗っていた者の中に犯人がいると断定しました。

犯人の目的が栄造の遺産ということであれば、堂本家の一族、つまり、保則、純平、里菜が疑われることになります。

青柳は、堂本観光のスキャンダルをでっち上げ、電話や手紙で栄造を強請ろうとしました。しかし栄造に無視され、その腹いせに殺害したとも考えられます。

実はトンネル工事の際、期限に間に合わせるために誰もが無謀と思わざるを得ないスケジュールで作業が行われ、昨年落盤事故を引き起こしていました。

その事故で一人の作業員が生き埋めとなり、結局見殺しの形で命を落としました。

天部山ロープウェイのイメージダウンを恐れた栄造は、金で遺族や関係者に口止めし、事故をもみ消しました。

このことで栄造に失望した里菜は家を飛び出し、東京で出会った青柳に事故のことを話しました。しかし、まさか青柳が父を強請るなど思いもしなかったといいます。

 

東海日報の町田と中野は、天部山ロープウェイ反対のキャンペーンを展開していました。

小五郎は、反対派の東海日報がなぜ他の新聞社を押しのけて初運行の試乗を許されたのか疑問を抱きます。

それについて保則は、反対派の人間を一番に乗せ、この開発の素晴らしさを理解してもらおうという栄造の思惑があったことを打ち明けました。

しかしコナンはこの答えに納得できず、何か他に目的があったと考えていました。

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ネタバレ

横溝警部の指示で、一同は山を下りて麓のレストハウスに集まることになりました。

その途中、こっそり抜け出したコナンは展望台の下にあるプレハブ小屋を調べ、焼却炉の中であるものを発見しました。

 

その後、レストハウスに到着したコナンは、先に来ていた小五郎を眠らせ、蝶ネクタイ型変声機で小五郎の声を使って推理ショーを始めました。

 

栄造と保則は、今日のオープニングイベントで世間をあっと言わせる計画を密かに立てていました。

それは天女様の呪いや祟りというロープウェイのイメージダウンとなる噂を一掃し、それと同時に宣伝にもなる大胆な仕掛けでした。

まず、人形作家に頼んで栄造そっくりのラバー樹脂の人形を用意しました。

そしてオープニングセレモニーの前日、保則はロープウェイに試乗した小五郎たちを山頂駅で見送ったあと、展望台に寄ってあらかじめ隠しておいた人形を天女像の掌の上に置きました。

天女像の手の上はトンネルを出たロープウェイの中からしか見ることはできず、誰にも気づかれる心配はありませんでした。

翌日、第一陣が乗り込んだロープウェイがトンネルに入った時、保則は灯り用の配線コードを引き千切り、灯りが消えたと同時に栄造が大声を出しました。

そして栄造は座席下のスペースに身を隠し、保則は尤もらしくガラスに『因果応報』の御札を貼り付けました。

栄造は、みんなが展望台へ向かう間に空になって戻るロープウェイでトンネルまで行き、飛び降りました。

こうして栄造は展望台まで行き、天女像の手から人形を下ろして崖下へ投げ捨て、人形と入れ替わりました。

そして駆けつけた小五郎たちを笑顔で出迎え、驚かせるつもりでした。

栄造が反対派である東海日報の記者を第一陣に選んだのは、呪いの噂は嘘だという記事を書かせるため。そしてもう一つ、東海日報を罠にかけるつもりだったのです。

ロープウェイ開通式のオープニングセレモニーが始まったのは正午を過ぎてからでした。

町田は山頂駅でロープウェイを降りた直後、事件の記事を会社に送り、夕刊の一面を開けるように指示していました。

夕刊の締め切りは午後1時半で、展望台に到着したのは1時半過ぎ。

もし栄造が刺されていなかったとしたら、記事を差し替えることができずに新聞に誤報記事が載ることになったはずです。

つまり栄造の今回の狂言は、呪いが存在しないということと、東海日報の信用失墜が目的だったのです。

 

しかし、トンネルには呪いや祟りとは別に、もう一つの悲劇が隠されていました。

事故で亡くなった作業員の母親は病弱なうえ堂本家に長年の義理があり、栄造は幾許かの金で事を公にしないと無理矢理承諾させました。

ところが、その作業員には妹がいました。その妹こそが今回の事件の犯人です。

 

犯人は、吉野綾花です。

 

今回の犯人は、栄造と秘密の行動をともにでき、彼が全く警戒しない人物でなければなりません。

山頂駅で眩暈がした、と言って残った綾花は、下りのロープウェイに乗り込みました。

栄造が事故に遭って山頂駅は混乱していたため、綾花がロープウェイに乗り込んだことなど気に留める人はいませんでした。

栄造と行動をともにした綾花は、天女像の上で栄造を殺害し、展望台の下の小屋にある焼却炉で人形を始末しました。

そして人形の焼却を見届けたあと、みんなが集まる展望台へ戻りました。

 

証拠は、焼却炉の中で発見した人形の手首です。

人形を焼却する時、綾花はブローチについた翡翠の珠を人形の手の上に落としてしまいました。

その翡翠の珠が焼け残った人形の手首に付着していました。

セレモニーの時の記念写真を確認すれば、ロープウェイに乗る前のブローチに何の異常もなかったことがわかるはずです。

 

綾花は、栄造殺害の罪を認めました。

10年前に両親が離婚し、綾花は父親に、兄は母親に連れていかれました。

そのあとも綾花は兄とずっと連絡を取り続け、互いに励まし合ってきました。

ところが昨年、母が危篤になって病院へ駆けつけた時、母は涙ながらに兄の無念の死と堂本栄造への恨みを語って亡くなりました。
 

「私は身元を伏せて堂本観光に入社した。兄を死に追いやり、母をも苦しめた堂本栄造に復讐するために……」

エピローグ

コナンと蘭は、綾花を連行する警察車両が見えなくなったあともその場に佇んでいました。
 

「綾花さん…。あんなに、優しくて素敵な人が……」

「天女像の呪いや祟りが語り伝えられてきたのは、きっと人間がしてはいけないこと、許されない罪を犯せば、その怒りに触れ、恐ろしい結末が待ってるって教えてくれてるんじゃないのかな…」

 

しばらくして、ロープウェイに取り残された小五郎が目を覚ましました。
 

「あ、あれっ!?おーい、みんなどこ~~!?泣」

(よっ!居眠り小五郎!!)

まとめ

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