名探偵コナン第77話のネタバレ!名家連続変死事件(前編)

シーズン2

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りたいと思います。

■ アニメ版第77話「名家連続変死事件(前編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ

名探偵コナン第77話|事件ファイル概要

事件ファイル
    ■ 話数:
    第77話
    ■ 事件ファイル名:
    名家連続変死事件(前編)
    ■ 放送日:
    1997年10月20日
    ■ 放送曜日:
    月曜日
    ■ 主題歌:
    OPテーマ 謎(小松未歩)
    EDテーマ 君がいない夏(DEEN)
    ■ BACK:
    ⇒ 第76話「コナンVS怪盗キッド」
    ■ NEXT:
    第78話「名家連続変死事件(後編)」


Sponsored Link

名探偵コナン第77話|登場人物

江戸川 コナン
CV:高山みなみ
実際は高校生探偵工藤新一。ひょんなことから薬を飲まされ、小学生の姿になった主人公。事件解決のため頭脳を生かし推理を巡らせ、次々と難事件を解決へ導く。

毛利 小五郎
CV:神谷明
毛利探偵事務所の主人。元刑事で蘭の父親。推理は的外れだがコナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名。

毛利 蘭
CV:山崎和佳奈
毛利小五郎の娘。高2年生、新一の幼馴染で空手部の女主将。

服部 平次
CV:堀川りょう
西の高校生探偵。大阪府警本部長である父親譲りの推理力で数々の難事件を解決している。コナンの正体を知っている。

目暮 十三
CV:茶風林
捜査一課強行犯三係の警部。恰幅のいい体つきでダンディーなヒゲが特徴。鋭い洞察力を持つ。帽子の下には秘密がある・・。

高木 渉
CV:高木渉
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。少し抜けている部分があるが真面目。少年探偵団の話にもきちんと耳を傾けるため、子供たちから真っ先に頼りにされる。

服部 平蔵
CV:小山武宏
平次の父。大阪府警本部長。

武 蔵之介(たけ くらのすけ)
CV:八木光生
72歳。長門家執事。

長門 道三(ながと どうさん)
CV:北川米彦
60歳。長門グループ会長。

日向 幸(ひゅうが みゆき)
CV:深見梨加
26歳。長門会長秘書。

長門 信子(ながと のぶこ)
CV:松乃薫
39歳。長門家長女。

長門 康江(ながと やすえ)
CV:相沢恵子
32歳。長門家次女。

長門 秀臣(ながと ひでおみ)
CV:廣田行生
36歳。長門家長男。小説家。

長門 光明(ながと みつあき)
CV:田中亮一
36歳。長門家婿養子。康江の夫。長門建設社長。

赤城 琴美(あかぎ ことみ)
道三の初恋相手。

大和 行平(やまと こうへい)
琴美の夫。

Sponsored Link

名探偵コナン第77話|あらすじ

小五郎は、コナンと蘭を連れてある豪邸を訪れていた。そこは鈴木財閥とも肩を並べる長門グループ会長・長門道三の住まいだった。小五郎は、道三から依頼したいことがあると言って呼び出されたのだ。

小五郎たちを出迎えた執事の武蔵之介は、蘭が園子の知り合いだと聞いて驚く。園子は幼少の頃に2、3度この屋敷を訪れたことがあるという。

玄関に向かって歩いている途中、小五郎は庭の池の周りに開いている穴に落ちてしまった。それは新しい木を植えるために掘られた穴だった。

屋敷の中へ入ると、警備員が複数人待機していた。コナンは、その中の一人に見覚えがあった。

道三の待つ3階の部屋を訪れると、小五郎はさっそく依頼内容を伺う。すると道三は、初恋の女性を捜して欲しいと頼む。しかし道三にとって初恋は小学生の頃の思い出で、顔も覚えていないという。

道三に代わって秘書の日向幸が説明を始めた。初恋の女性の名前は赤城琴美。神奈川県出身で、高校卒業後29歳で大和行平と結婚、子供を1人授かった。しかしその5年後、突然3人揃って蒸発してしまった。

依頼が人捜しだとわかり、小五郎はあまり気乗りしなかった。道三は、電光石火の如く探し出してくれる探偵として小五郎のことを旧友から紹介されたと話す。

「誰なんすか。私を紹介した旧友って」

小五郎がそう尋ねると同時に、先ほど警備員と一緒にいた男性が入ってきた。その男性こそが道三の旧友であり、大阪府警本部長の服部平蔵だった。

「お、お、大阪府警本部長!?」
(道理で見覚えがある訳だ……)

小五郎が仰天する隣で、コナンは落ち着いた様子で納得していた。大阪府警本部長がいるということは……、

「よお、工藤! 元気にしとったかァ?」

平蔵の後ろから平次がひょっこり顔を出した。どさくさに紛れてコナンのことを工藤と呼んでいる。その名前に誰よりも反応したのは、やはり蘭だった。

「ねぇ。工藤って、まさか」
「ははは、苦労や苦労! ここまでご苦労さんって言うたんやがな」

コナンに睨まれた平次は、頭を掻きながら必死に誤魔化した。

そこへ長門家長女の信子、次女の康江が現れた。信子は、幸のことを『女狐』と呼び、なぜ屋敷で寝泊まりしているのかと問う。それに答えたのは道三で、体が不自由な自分の世話を幸がしてくれていると話した。

その時、突然信子が幸を突き飛ばした。その拍子に幸が持っていた万年筆が道三が横になっているベッドの上へ落ちた。幸は慌ててそれを拾い、守るように強く握りしめた。

「まだ持ってたの? そんな汚い万年筆。父親の形見だか知らないけど気持ち悪いわねェ」

信子は憎まれ口を叩き、そのまま部屋を出て行った。信子の後を追って康江もそそくさと退出していった。

道三は幸に謝罪し、未だに縁談が決まらないことで信子は苛立っているのだと説明する。先ほどの信子の行動を見ていたコナンは呆れ果てた。

(あれじゃあ一生無理だよ……)

幸は一度会社に戻ると言って部屋を出て行こうとする。道三は慌てて幸に声をかけた。

「今夜みんなにアレを発表するつもりだが、もしも息子に同情してるというのなら」
「同情なんてしてませんわ。私とあの人はこうなる運命。ずっと前から炎の絆で結ばれていたんですから」

幸はにっこり微笑むと、そのまま会社へ戻って行った。

その後、小五郎たちが平蔵と道三の昔話に聞き入っていると、突然顔に包帯を巻きつけ、ニット帽を被った男が部屋へ入ってきた。それは長門家長男の秀臣だった。

高校生の頃、事故で顔に大火傷を負った秀臣は、それ以来ずっと包帯を巻いているという。今の整形技術ならば多少直すことはできるが、秀臣本人がそれを嫌がっているようだ。

そこへ康江の夫・光明が現れた。光明は『あの事件がきっかけで今回ハッピーエンドになったんだよな』と秀臣の肩を掴む。しかし秀臣は鋭い目つきで光明を見ると、黙って部屋を出て行った。

光明は、持ってきたプレゼントを道三に渡す。この日は道三の誕生日で、夜にパーティーが行われることになっていたのだ。

光明が去った後、平蔵もそろそろ大阪に戻らなければと言い出した。平蔵が今夜のパーティーに参加してくれると思っていた道三はがっくりと肩を落とす。

「大丈夫。代わりにコイツを置いときますさかい」

平蔵はまだ若輩者だが、と言って平次の頭を下げさせた。

その夜、道三の部屋に料理やケーキが運ばれ、パーティーが始まった。ケーキの蝋燭を吹き消した道三は、この席でみんなに報告したいことがあると口を開いた。

「我が息子秀臣と、この日向幸さんとの縁談が決まったのじゃ」

それを聞いた康江と蔵之介は歓喜の声を上げる。その一方で信子は黙って部屋を出て行った。

秀臣の姿が見えないことを気にした道三の代わりとして、光明は秀臣を捜しに行くことにした。

暫くして光明から電話が入った。蔵之介が話を聞くと、どうやら屋敷の中を隈なく捜したが秀臣は見つからなかったようだ。その時、電話越しに光明の悲鳴が聞こえた。

小五郎は蔵之介から受話器を奪い、今どこにいるのか光明に尋ねる。

「そこの真下の部屋だ。誰かに灯りを消されて刃物で後ろから……」

早い口調で状況を説明していた光明は再び悲鳴を上げる。小五郎たちはバルコニーに出て下の階に呼びかける。すると下の階のバルコニーにいた秀臣が振り返った。その口には包丁が銜えられている。

秀臣がバルコニーから部屋に入って行ったことを確認した小五郎たちは、急いで下の部屋へ向かう。しかし部屋の中から鍵がかかっていてドアを開くことができない。

蔵之介は合鍵をとりに、平次は警備員と外へ向かうことにしたその時、光秀の大きな叫び声が響き渡った。

その後、蔵之介の持ってきた合鍵を使って部屋の中へ入ると、そこには誰もいなかった。バルコニーの手すりにロープがかかっており、小五郎は秀臣がそのロープを使って外へ逃げ出したと考える。

「光明さん? 光明さんはどこに!?」

康江はきょろきょろ辺りを見回しながら光明を捜していた。コナンはそんな康江に光明の居場所を指し示した。光明の体はバルコニー下の柵に突き刺さっていた……。

Sponsored Link

名探偵コナン第77話|ネタバレ

その後、目暮警部たち警察が到着し、事件の捜査が始まった。小五郎は、包丁を銜えた秀臣を目撃したと目暮警部に報告する。しかし幸は秀臣が犯人ではないと訴える。

「犯人は秀臣さんじゃありません。きっと何か、何か訳があったんですわ」
「どんな訳があったって人殺しに変わりはないわ! 返してよ、私の光明さんを……」

康江は光明の遺体の前に座り込み涙を流す。

平次は、バルコニーで目撃した人物が秀臣だったか確かではないと話す。平次たちが目撃したのは、顔に包帯を巻いてニット帽を被った人物だった。

犯人を見たのは午後10時過ぎ。ちょうどみんなで3階の道三の寝室に集まっていた時だ。その時部屋にいたのは、小五郎たちを除いて蔵之介、幸、康江だ。

平次は、警備員とともに外へ回った時、バルコニーから垂れ下がったロープがまだ揺れていたと証言する。となると犯人は逃走するためにそのロープを使ったのは間違いないと考えられる。

未だに行方不明の秀臣は見つかっておらず、小五郎は秀臣が犯人だと判断する。コナンは、遺体の右手の甲に小さな傷がついていることに気づいた。

そこへ高木刑事が目暮警部に報告しにやってきた。屋敷の柵の外に設置されている防犯カメラの映像では、犯行後に外へ出た者は誰もいなかった。ということは、犯人はまだ屋敷内にいるということだ。

それを聞いたコナンと平次は、急いで道三の寝室へ戻る。すると道三が眠る傍には蘭と信子が座っていた。

信子は、寝室を訪れる前は自分の部屋にいたと証言する。秀臣が光明を殺害した可能性があると聞いた信子は『やっぱりね』と意味深な発言をした。

信子の話によると、秀臣と光明は顔を合わせる度に大喧嘩をしていたという。幼馴染で昔は仲が良かったが、秀臣が事件に巻き込まれて以来、喧嘩をするようになったようだ。

20年前。この近くの旅館で大火事があった。そこに偶然、当時高校生だった秀臣と光明が通りかかった。秀臣は止める光明を振り切って火の海に飛び込み、逃げ遅れた少女を助け出した。その救出された少女が日向幸だったのだ。

(なるほど。それで炎の絆って訳か)

そのおかげで秀臣は顔に大火傷を負った。秀臣は学校を辞め、部屋に籠って小説家の真似事をするようになった。

コナンは平次を廊下に連れ出し、自分をここに留まらせた理由を問い詰める。観念した平次は、道三が昨夜妙な音を聞いたと言っていたことを打ち明ける。

それは真夜中に廊下を誰かがひたひた走る音と、何かと何かが当たる変な音を昨日一晩で何度も耳にしたというのだ。平次は、今日の殺人のために何かをしていたと考える。

「けどおかしいと思わへんか? お前のおかげで有名になりよった毛利小五郎がおったんやで。これは相当自分の殺人計画に自信持っとったか」
「あるいは計画を変更できなかった」

コナンと平次は、遺体の側に散らばっていた犯人の遺留品に疑問を抱く。凶器はともかく、なぜ帽子や包帯をわざわざ残していったのか。

そしてわざわざコナンたちの前に現れ顔を出したその行動は、まるで秀臣に罪を被せているようだ。それができるのは、途中で寝室を抜け出した信子しかいない。

その後、一昼夜かけて屋敷内のありとあらゆる場所を捜索したが、秀臣の姿はどこにもなかった。

そして事件後2日目の夕方。信子と幸は庭で言い争いを始め、痺れを切らせた信子は遂に手をあげた。その拍子に幸の持っていた万年筆が池の中に落ちてしまった。

蘭は池に入ろうとする幸をとめる。

「あの万年筆、父の形見なんです! あれがないと私……」

その後、目暮警部の指示で池の水が抜かれた。すると池の中から秀臣の遺体が現れた……。

「どうしてこんなことになっちゃうのよ! お兄様、秀臣お兄様」

夫の光明に続いて兄の秀臣を失った康江は涙を流し、悲痛な声で叫ぶ。

監察医の調べで、秀臣は亡くなってから1日半から2日経っていることがわかった。

光明がバルコニーから突き落とされたのは一昨日の夜11時頃、今から44時間前。警察が到着する前に秀臣が池で入水自殺したとしたら全て辻褄が合う。しかし秀臣の死因は溺死ではなく毒物によるものだった。

秀臣が池から浮いてこなかったのは、衣服に詰められていた石のせいだった。

小五郎は、死んだ姿を見られたくなかった秀臣が石を抱えて池に入り毒を飲んだと推理する。

秀臣は康江と仲が良く、康江と光明の結婚を最後まで反対していたようだ。

その後、鑑識の調べで、現場で発見された包丁の刃と光明の腕についていた傷が一致し、包丁に付着していた血も光明のものと判明した。そして光明の傍に散乱していた帽子と包帯についていた髪の毛は秀臣のものだった。

高木刑事は、光明の上着のポケットに1メートルぐらいのタコ糸が入っていたと報告する。

コナンと平次は高木刑事にいくつか質問する。すると光明の右手の甲についていた傷は包丁によるものではなかった。そして包丁についているはずの唾液はなぜかついていなかった。

その時、鑑識課員が秀臣のポケットからメモ紙を発見した。それは秀臣が幸に宛てて書いた遺書だった。

「愛する幸へ 僕は君と結婚する資格はない。僕が犯してしまった罪への償いとして死を選択する」

秀臣が書いたものか判断するため、幸は秀臣の部屋へ小説を取りに向かった。その途中で蘭が声をかける。しかし肩を落とした幸はそのまま屋敷へ入って行ってしまった。

「幸さん、これ、池に落ちた万年筆……」

平次は、幸を追いかけようとする蘭をとめる。

「構わんといたり。その万年筆、あとで俺がちゃんと渡したるよって」

蘭から万年筆を受け取った平次は、かなり焼け爛れていることに気づいた。

コナンと平次は、秀臣の遺書の不自然さに疑問を抱く。遺書には『犯してしまった罪』と書いてあった。つまり光明を殺害した後に書いたということだ。しかし光明を殺害した後にのんびりと遺書を書く時間などなかったはずだ。

誰かが秀臣を脅して遺書を書かせたか偽造したか。となると、やはり秀臣は犯人ではない。真犯人によって秀臣は殺害されたのだ。しかし事件後に池に近づいたのは、みんな揃って秀臣を探していた時だけだった……。

まとめ

■ BACK:
⇒ 第76話「コナンVS怪盗キッド」
■ NEXT:
第78話「名家連続変死事件(後編)」

こちらでは、名探偵コナンの以下の事柄について迫りました。

■ アニメ版第77話「名家連続変死事件(前編)」:
・事件ファイル概要
・登場人物
・あらすじ
・ネタバレ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう